考え方の違いから学ぶ~私と主人の場合~

お久しぶりです。
小川のりこです。
このコラムに登場させて頂くのは、本当に3年ぶりでしょうか。
それでもとても嬉しくもあります。
またちょこちょこお邪魔させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
ブログの方では、何度も書かせて頂いてるのですが、私は父の暴力といじめの生活が余りにも長すぎて、
・人の目、評価を異常に気にする。
・役に立たなければ・・・という考えが強い。
・人から嫌われるのがとても怖い。
・いつも自分が悪いのだと感じてしまう。
・今の自分を認められない。
・人が怖い。自分が大嫌い。
など、本当にいつもいつも考え方が後ろ向きだったんです。
随分マシになって来ましたが、それでも今も、何か起きてしますとやはり、考え方が上のような傾向に偏るようなこともあります。
私がカウンセラーとして、たくさんの方の話を聞いていると、皆さん私と同じ環境で生きてきたわけではないにしろ、やはり悩む限りは、上のようなことを感じたことがある人も多いようですね。
そんな私がここから楽になっていくのには、私のもっとも苦手とする人種の人との出会いが、とても大きかったのです。
それは、昔、ずっと私の”敵”だと感じていた側の人。
実は、今の主人です。
主人との普段の生活を、ブログでたくさん公開しているため、皆さんからは、出会いからとてもいいスタートを切ったと思われることが多いのですが、実は逆なんですよね。
彼のようなタイプの人は、私にとって苦手で、正直”敵”だったんです。
今では笑い話になっていますけどね。
自分にも他人にも厳しくて、人にはあまり関心がなく、来るもの拒まず去るもの追わず、女性に対しても興味がないのか、親しげに話しているところも見ることがなく、私が仕事上(同じ職場でした)分からないところを聞かざるを得ない状況でも、常に厳しい人。
それが、主人でした。
私:「…がなかなかうまくいかないんです。

主人:「ああ、これはこの”ヘルプ”見たら分かるから大丈夫。」
私:「見たんですけど専門的すぎて理解出来なくて。時間かかると思います…。」
主人:「でも時間かければ出来るやろ? とりあえずやってみ。」
私:「(ちょっとでも教えてくれよ。)」
主人:「そんなに急ぎでもないし一日かけたら出来るよ。(言うだけ言って去る…)」
私:「(他の仕事も抱えてんだよ、ばけやろーー!!)」
教えてくれないんですよ。やれば出来るの一点張りで。
まあ私の本音は”したくねーんだよ!”だったんですが…。
彼と結婚して、私も彼に学ぶこともたくさんあって、お互いに歩み寄ることで、随分変わってきたのですが、あの時は本当に厳しい上司でした。
「愚痴るより、先に頭で限界まで考えろ。」って感じでね。
男性社員に対しては少し見下したような話し方をすることもね。
「なんでそんなことすらわからへんねん。」って。
不親切な言い方だったし、彼のいらいら感が見てて分かってしまいました。
だから苦手だったし、嫌いだってほどではなかったけど、彼には無関心でしたね。
だから彼が私を見てくれていたのは意外でした。
私と彼の決定的な違いは、考え方です。
私が抱えた不安や心配を全部前向きに、気楽に捉えるんですよね。
羨ましいくらい超ポジティブ思考なんです。
私はなかなかそんな考え方にはなりません。
私がそうですが、ネガティブ思考になるのは自分に自信がないからだと思います。
それも極端に。
私だからきっとこうなる…。こんな自分がやるのだから…。
自分への評価が低いですから。
ポジティブ思考の人は、自分に自信があるわけではないと思いますが、暗く考えるのが嫌で、明るく捉える方がうまく物事が運ぶだろうということを、無意識に感じているのではないでしょうか。
私:「あなたはいつも前向きだから私は随分助かってるけど、そんなふうに考えられるのが羨ましい。」
主人:「俺はなんでそんなに君が、人の評価を気にするのかなって思う。確かに俺はいじめの経験はないし、君の経験は俺には想像できないほど凄まじすぎてちょっと考えられない…。だから根本的なところではきちんと分かってあげられてないかもしれないけど、君の生き方がしんどそうに思ってしまう。」
私:「まだ怖いんだと思う。人から名前で呼ばれることすらなかった自分が、この世に生まれて来たのは神様の手違いだって本気で思ってたから。でもそんな私と全く違う考え方のあなたも、悩みがなく生きてきたわけじゃないでしょ?苦労や苦痛もあったはず。なのに周りのことって気にならないの?」
主人:「気にならないわけじゃないけど、基本的には誰に何を言われようが気にしたくないししない。自分が納得してたらそれでいいし…。人がどう思っているかなんて、無意味やわ。しんどいだけやん。言わせてたらいいって思う。自分のこれからの人生に直接関係ある人ばっかりちゃうし。」
私:「…まあそうだけどね。…羨ましい…。信頼できる部下とか上司とかはいる?」
主人:「…信頼って何なんだろ…。って思う。」
私:「私個人の意見だけど、何かあったときに必ず力になってくれるとか、頼りになるとか、どんなことが起きても自分を見てくれるとかいう強い絆じゃない?」
主人:「ああ。それなら俺はあんまり必要としてないかもな。何かあったときに助けてもらいたい…なんて概念がそもそも俺にはないんだよね。自分がなんとか越える力のある男になりたいって思ってるし、助けて欲しいなんて考えほとんどないわ。
君に助けて欲しいという気持ちはあるよ。ようするに自分の家族が助けてくれたらそれでいいと思ってるわ。」
人が嫌いなわけではないし、頼られることも全力投球する人ですが、自分が助けてもらいたいという感覚はないようです。
それが彼の常に前向きな考え方と繋がるのかもしれません。
私たちの人間関係ってある意味とってもはっきりしてると思います。
自分と似たような考え方を持つ人に対しての安心感はありますが、嫌なところが似ていると見たくないと思ってしまうものだろうし、全く逆の考え方を持つ人は、自分がそうではないので反感を持ったり理解したくなくて近寄らなかったり…。
私もそうでした。
自分と違う考えの、主人の世界は理解できなかったし、彼が私を好きでいてくれていることが分かっても嬉しい…とは思わなかったんですよね。びっくりしただけで。
だけど今は思います。
彼と結婚して、本当に本当に良かったと。
このまるっきり違う考え方を持った人との関わりは、自分の偏った価値観を無くすお手伝いをしてくれるのは間違いないと経験からもそう思います。
私は自分が大嫌いだったから、誰かに褒められることで、その人に依存して助けてもらいたいという思いがすごかったです。
主人はそんな私を助けたいという気持ちもあったようですが、見てていらいらする部分も多くあったと思います。
主人は言います。
人がどう思おうが、自分が楽しいと本当に思えれば人は幸せ。
その自分の幸せに対してどうこう言う人がいるならば、それはそう感じている人の気持ちの問題であって、こちらには非はないし関係がない。
だけど、そう思えない人もいっぱいいて、その人たちのお手伝いをしたいとカウンセラーをしている君を、僕は尊敬するし、そこから学ぶこともたくさんあると…。
私みたいに自分のことをなかなか受け入れられず、常にネガティブに考えてしまう私には、この言葉はとても救われました。
一方主人の方も、みていていらいらする部分を持っている私からは、人に対しての接し方や考え方を今までとは少し違う、共感することで相手を理解するという気持ちを随分学んでいき、それを会社の部下に対して活用しているようです。
生きている限り、人間関係では、自分と違う考えを持つ方はたくさんいると思います。
そういう人に出会うと気分は悪くなるし、ストレスも溜まるだろうし、いっぱいしんどくなる状況を作り出してしまうと思います。
だけどそれらの人と接するのが苦しくて逃げているばかりだと、自分は変わることはありません。
だからといって、しんどい状況なのに、無理して関わる必要もないと私は思います。
ではどうすれば…?
その人の考え方や感じ方を、少しだけでも理解出来ればそれでいいと思っています。
「私は全くそうは思えない…けど、そう思う人が一人でもいるならば、同じように感じる人もいるかもしれないな。
そして、そう感じるにはその人にしかわからない何か大きな理由があるんだろう…。」
これでいいと思います。
「最低!! そんな考え方変やわ! 絶対違うわ!!」
これではそう思う人を完全に排除するだけになってしまうので、自分の考え方が柔軟にはなっていきません。
私も主人の考え方を受け入れるには時間がかかりました。
自分と違いすぎて反発することの方が多かったです。
だけどそんなふうにしか、彼のことを考えられなかった私は、彼の本当の姿を理解しようとせず、自分の考え方を強く彼に押し付けようとすることだけに、一生懸命だっただけだと思います。
今も主人とは話せば話すほど??も多く出てきますが、その違いを今は楽しいと感じることも出来ました。
これだけ違うと彼の口から出てくる言葉一つ一つが私にとって未知なこともあります。
だけどそれが私を向上させてくれます。
楽にもさせてくれます。
皆さんの身近な方で、全く自分とは違う! 理解できない!! という人はおられますか?
最初はすごく嫌だろうし、気分悪いと感じることも多くあると思いますが、だからこそ、そんな相手の考え方は、時に大きな刺激になりますし、男女関係であれば、特に、魅力的に感じる部分でもあると思います。
だから私は主人を好きになっていきました。
そんな人の考え方に、少しだけ真剣に耳を傾けてみませんか?
自分では考えられなかったことや、驚くことの連続かもしれませんが、その人が、将来あなたの一番信頼できる人になるかもしれませんよ。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

小川 のりこ

アルコール依存症の父からの虐待経験、学生時代のいじめから、恋愛依存、不倫や風俗を経て、自分を抑え付けるような結婚生活後、8年で離婚。その後自分に向き合い、今は穏やかに生きる。 過去のあらゆる経験をもとにして、恋愛関係、家族関係を得意とし、お客様と共に成長するスタイルを取る。

2件のコメント

  1. アバター

    幾度かくる暗黒の闇。40過ぎにもなって拭えぬ罪悪感自己嫌悪。消えてしまいたい。必要性のない、生きてる価値のない自分が憎くて、それでも死ねない自分をまた恨み。そんな時、小川さんのコラムを拝見し、一人で大泣きしました。
    小川さんの言葉一つ一つが私の心に染み込んできました。
    見えない優しい手が私の心の痛みを優しく包んでくれました。
    小川さんの存在、愛、優しさに会えたことに心から感謝致します。
    歪み過ぎた心、変わらないかもしれない…でも、いつか、笑顔でお会いできたら幸運でございます。

  2. アバター
    小川のりこ on

    このコメントを少し遅くになって気づき、拝見させていただきました。
    リバーさんに何があったのでしょう。
    私と同世代の方なんですね。
    こうしてわざわざコメントを頂いたこと、とても嬉しく思いました。
    いつか機会がございましたら、あなたの抱えている苦しさを、たくさんお聞きしたいと思いました。
    ありがとうございました。