●スランプ

僕に起こる出来事について、ここのところ、微妙に歯車が噛み合わなくてズレている感じがしています。
思ったように事が運ばなかったり、予想と外れたり、微妙になのですがそんな事がたくさん起こっています。
例えば、約束の時間に間に合うと思って出かけたのに、いつも空いている道がなぜか渋滞していて10分ほど遅れたり、予定していた以外の仕事が割り込んできて、やるべき仕事が期限までに終わらなかったり、食事の予約をしたお店に予約が通っていなかったり、いずれも大事には至らなかったのですが、微妙に何かがおかしいのです。
こんな出来事が1つか2つであれば余り気にも止めないのですが、それがいくつも重なってくると、気になります。
スランプの入り口なのかなぁ・・・と思ってしまいます。
手元の角度が1度ズレると、ずっと先に延びた2本の直線はどんどん開きが大きくなっていきますね。現在は、まだ手元の角度が1度ズレた状態なのかも知れません。そして、これらの微妙に歯車が噛み合っていない状態は、ひょっとしたらこの先大きくずれる前に修正しておいた方がいいよ、という注意を与えてくれているのかも知れません。
実は、この微妙なズレは、心理学的に考えると自分の心が作り出している現象なのですね。
ちょっとわかり難いかも知れませんが、起こっている現象は現象として横に置いておいて、それをどう受け取るか、受け止めるかは自分の気持ちです。
だから、僕と同じ現象が別の誰かに起こったとしても、その人は何も感じないかも知れません。「こんなもの何でもないよ」と全く意に介さないかもわかりません。でも、僕は僕の気持ちとして、僕に起こっている出来事が微妙にズレていると感じ、それに何となく嫌な感覚を覚えているわけです。
僕がそう感じるのですから、僕の心の内側にある何かがそれに反応していることになりますね。だから、微妙なズレは心理学的に考えると、自分の心が作り出している事なのです。
だとすれば、この微妙に歯車が噛み合わないという問題への対処方法として考えられるのは、自分の心を見詰めてみる事ですね。
自分の内側にある色々な感覚や気持ちや問題と向き合ってみると、結構様々な事柄で無理をしている感覚や、犠牲を感じている感覚、怖れ(不安)、物事が決められない自分への苛立ちや責める気持ちなどがある事に気がつきました。
結構、心の中にヘドロが溜まってきていて、心の余裕が少なくなってきている感覚なのですね。
ここで僕は、そんな感覚から抜ける方法として「選択」の力を使ってみようと思いました。
「選択」の力は、人間に与えられた最も強力な力の一つなのですね。
我々は、気がつかないうちにいくつもの選択をしながら生きています。
例えば、朝ご飯を食べること一つとってみても、「食べる」「食べない」という選択はもとより、「いつ食べるか」「どこで食べるか」「何を食べるか」「どれぐらい食べるか」などなど、当たり前のように選択を繰り返しています。
特に意識をせずにしてしまった選択で問題となっている事、間違ったかも知れないと思いつつ選択をしてしまって問題となっている事が積み重なってくると、無理をしている感覚や、犠牲を感じている感覚、怖れ(不安)、物事が決められない自分への苛立ちや責める気持ちなど、先に僕の心の中にあったようなネガティブな感情や感覚が溜まってきます。
そこで僕が今やろうとしている事は、問題となっている事柄を本当に継続するのかどうか一度白紙に戻してみて、新しく「選び直す」という事です。
少なくとも、先ずは今の状況は何らかの形で僕が選択して作り上げてきたのですから、一度は選んでいるので、その意識をもって、「選び直す」なのです。
これは、少し時間をかけて自分の本当の気持ちを感じながらやってみようと思っています。
ここで焦ると、十分に自分の気持ちを感じて選び直す事ができません。
ゆっくりと、しかし着実にやっていこうと思っています。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。