●鬼の居ぬ間に・・・

こんにちは。吉見太一です。
今回は恥をしのんで、皆さまに暴露いたします☆
先日、夫婦ケンカについて講演させて頂く機会がありましたが、我が夫婦のケンカは、かなり強烈なんです(>_<) お互いに、この時とばかりにお互いに溜まったものを吐き出すので、何ヶ月も前の話を出してきたりして非常に過激です!! しかし、お互いに家から出て行くことはなかったんですね。 どちらかというと、「あんたが出て行き!」「お前が出て行け!」といった感じで、家の取り合いをしていた感じです。
ところが・・・
先日、我が奥さまはついに失踪しました(>_<) どちらかが、家を出て行くのは初めてのパターンでした。
もう一度、あの時のことを検証していくと・・・。
①雨の日が続き、気分的にもうっとうしい日が続いた。
②奥さんの体調がかんばしくなく、イライラしていた。
③ボクも仕事が多忙で、イライラしていた。
④イライラする分、細かく口やかましくなっていた。
などなど・・・ケンカには良い条件が整っていました。
とにかく、お互いにイライラを募らせた日が続いていました。
そんなある日、ボクが仕事から帰ってみると、奥さんの姿はありませんでした。
ただ、真っ暗な部屋がボクを待ちかまえていました。
そして、まるでボクの帰りをどこかで見てたかのように、一通のメール
が届きました。
「出て行けと言われたので、出て行きます・・・。」
確かに、「出て行け!」といいました。
でも、それはケンカの勢いみたいなもので、もちろん本気ではないんですよね。ボクも腹が立っているので、「はぁ〜、これでイライラすることもないわ。」みたいに簡単に考えていました。
そして、ボクの気持ちの中では「そのうち帰ってくるだろう。」とも思っていました。
その後、一人でごはんを作り、一人でごはんを食べて、一人で後片付けをして、一人でテレビを見て、一人で洗濯物をして、一人でお風呂掃除をしました。
お好み焼きを作ってみました。
自分で言うのもなんですが、おいしいお好み焼きができました。
でも、「おいしい!」と発した言葉が、テレビの声にかき消されていきます。
テレビを見ていても、ぼくの笑い声だけが虚しく消えていきました。
一緒に分かち合ってもらない孤独感は、本当に寂しいものでした。
本当は、1人になって幸せなはずなのに、どこかで1人の居心地の悪さを感じているのです。
もちろん、自分でも気付いています。
でも、そのことを感じてしまうと、奥さんを許してしまわないといけないので、見ないようにしていました。
洗濯をして、お風呂掃除をして、ゴミをまとめて・・・と、家事をしてみて初めて思いました。
『こんなん、毎日やるのは無理だ!!』
ぼくは、外で仕事をしているから、家のことは奥さんにやって欲しいと思っていました。
今もそう思っているかもしれません。
だけど、実際に自分がやってみて「せめて、少しでも手伝ってくれたら・・・、少しでも二人でやろう!って手伝う姿勢をみせてくれたら・・・、このやりきれない気持ちが、少しでも楽になるのに。」って思ったのです。
これこそ、奥さんが日々感じてた感情だと思います(^^ゞ
その日は、ちょうどお給料日でした(^^)
いつもだったら、『ありがとう!!よく頑張ったね☆』と言って、うれしそうに、一ヶ月の労をねぎらってくれました。
その日も、いつもと同じようにお給料は頂けました。
でも、それを分かち合って、そして褒めてくれる人は、誰もいませんでした。
ぼくは、あの笑顔のために働いていたんだと初めて気付けました。
我が家の生活費は、彼女が管理してくれているのですが、家を出て行った彼女は、毎月の生活費をいれた封筒をボクの机においていったのを見つけました。
その封筒の表には
『もっと、生活が楽になっていく。二人がもっともっと幸せになる。』と書かれてありました。
「まるで、そうなったかのように自分に暗示をかけるねん!そうすると、現実もそうなるねん!!」と言うのが、口ぐせだった彼女らしい言葉が書かれてありました。
そうやって、まるで自分に暗示をかけて、誰よりも二人の幸せを見出そうとしていた、ボクの奥さんのことを思うと、熱い気持ちがこみ上げてきました。
その後、お風呂に一人つかりながら、こんなことを考えました。
「なぜ、ぼくは今、こんな気持ちになったんだろう?この気持ちは、いったい、ぼくに何を教えようとしてるのかな?」
・・・と。
フト浮かんだのが、「ぼくは、こんな時間がなかったら、きっと奥さんに感謝できてなかったな。」って。「こんなに大変なことを毎日してくれていたのに、当たり前になってたな。」って。「ぼくは、感情的になって、大事なものを見過ごしていたな。」って思いました。
そして、大事な人を失いかけていることを気付きました。
そして、本当に素直に「この時間が、ぼくに与えてくれたものは、すごく大きくて、そして、何よりも変えがたい時間だな」って思えて、この辛くて、寂しくて、虚しい時間が「すごく、ありがたい。」って、心から感謝することができました。
そうすると、不思議ですね!(^^)!
ボクがお風呂から上がると、1通のメールが届いていました。
『明日、帰ります。

なんとも、無愛想なメールです。
でも、なんとも愛おしく、今のボクを安心させるには十分な内容でした。
心理学では、プロセスを信頼するという言葉があります。
今回は、奥さんが家を出て行くという問題が起こりました。
しかし、そこには、ボクがもう一度奥さんのことを思い、理解し、許し、そして愛するというプロセスのメッセージだったのかもしれません。
そして、そのメッセージを確認し、理解し、感謝できて、初めて奥さんからの「帰ります。
」メールが来たんだと思いました。
まるで、神さまが「そのことをお前に教えたかったんだよ。」と言ってくれたように。。。そうすることで、この問題が終了できたのかもしれません。
あれから、ぼくはすごく献身的に家事を手伝っています(そのつもりです(笑))
そうすると、奥さんも献身的にぼくに尽くしてくれます。
今まで以上に、深いパートナーシップを手に入れることができました。
皆さんも、もし、いま問題や事件が起こっておられるならば、それにはどんなメッセージが隠れているんでしょうね☆
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