◇冷めた肉じゃが事件

こんにちは。きのです。
皆さんどんな夏を過ごされましたか?
私のこの夏の思い出は、実家の弟が家出をしてきて、我が家に3週間ほど居候
していた事ですかね。。。
この弟、体育大卒の24歳。何を思ったのか、もう一度勉強をしたいというこ
とで、浪人中。
姉の私が言うのもなんですが、こいつの脳みそは筋肉でできていると思います
(^^;
どんな志を持ったのか分かりませんが、勉強するそうです。
それに関しては、家族の誰もが
「好きなようにしたらええ」と言う体勢ではいますが、やっぱり
「諦めも肝心よ」とも、思っています。
さてこの夏のある日、そんな弟からメールがきました。
「今からおまえのとこ行ってええか?」
夜中の11時半過ぎ。
さては梅田あたりで飲んでて終電が無くなりそうやからかな・・・と考えて
「いいよ〜」
と、私は返信しました。
「後1時間後ぐらいになる」
「了解」
とのメールが行き来して、30分後に
「○○(←弟は匿名希望)が着いたら連絡して」
と、母からのメール。
げげっ。24の男を心配する母って気持ち悪い〜と感じ、メールを無視してお
りました。
そして、眠気と戦いながら弟を待っていましたら、深夜1時前に電話が鳴り
「着いた〜」と、弟の声。
は〜い分かったよと、玄関のカギを開けました。
「てきとうに、風呂入って寝て。私もう寝るし・・・」
と言いかける私の言葉を遮って
「なんで寝るねん!ちょっと聞いてくれやぁ〜。おとんもおかんも最低や。
あいつらの血が流れていると考えるだけでむかつくわ」
この怒りどう収めようか・・・と、熱く語る体勢に入るので、
「まぁ、ビールでも飲みながら聞こうか」
と、一先ず落ち着かせる事にしました。
弟の怒りの理由は簡単にいうと、
しょうもない夫婦喧嘩を目の当たりにして、子供としてすごくショック
こんなに子供を幻滅させるおまえらは、最低じゃ!!!
と、要約できます(^^A
よそ様に、自分の家の親のケンカを語るのは恥ずかしく、親も多分語ることに
承諾はしないでしょうが、きのかずよを娘に持ったのが運の尽き(?)
これから語ることには目を瞑ってもらいましょう。
弟の話によると
その夜、父親はひどく酔っ払って帰宅しました。
この日は弟の目から見ても父親の機嫌は良くなく、また普段は超無口ですが、
酔うと同じことを何度も繰り返す、うっとおしい状態になっていました。
そして、
「腹減った。メシ」
と、腹なんて減ってもないくせに、母親に言いました。
すると母親、、、何を血迷ったか、冷めた肉じゃがを父親の前に出しました。
「こんな冷めた肉じゃが食えるか!」
と、少々怒りを感じたの父。
それを受けて、母は肉じゃがの皿を引き取って、電子レンジに入れました。
が、弟曰くここからが、問題行為なのです。
電子レンジに入れたかと思うと、母は、温めを押して20秒もしないうちに取
り出して、(冷めたものと何ら変化の無い)温まってない肉じゃがを父親に出
しました。
この行為に、普段はとても大人しい(というか、何を考えているか分からない、
無愛想な)父がキレてしまい・・・
「こんなもん食えるか〜」
と言うと同時に、茶碗や皿を投げつけました。
すると、怒りを逆なでるかのように
「私、美味しく食べれるもん」
と、意味不明の弁解をする母。
すると、父の怒りは母に向かい、(痛くない程度に)平手打ち〜〜〜
それを目の当たりにした弟は逆切れし、父親に向かって
「お前、男が女に手を上げるって、どういうことか分かってるんかぁ!!!」
と、自分が父親を殴ろうとした瞬間、
「子供が親を殴るのはもっと最低な事や!!!」
という、(弟が言うには)正義の心の声が聞こえ・・・
「お姉ぇ、おれ何したと思う?おれな、自分のホッペをバッチンバッチン自分
で殴っててん・・・
で、鼻から冷たいものが流れてきたから鼻血やとビビって、
次な、壁に自分の頭打ち付けてん・・・
でも、鼻血じゃ無くて、鼻水やった(><)
うわぁ〜〜〜今、頭痛いわ〜〜〜つーか、おとんおかん腹立つわぁ。
女殴るおとんも最低やけど、冷めた肉じゃが出すおかんもムカツクわぁ。
おとんも、普段から溜め込まんと、出せばいいのに・・・
働いてないおれが悪いんや〜絶対不満あるのに何もおれに言わん。
言いたい事があれば普段から言えばいいんや!!!
いや、お姉ぇらがいつまでたっても結婚せんから悪いんじゃ。
おとんもおかんも可哀想やろ〜」
この話、弟は真剣に語るのですが、聞いてる私は無情にも笑いがこみ上げてき
て、それを堪えるのに必死でした。
「おとうちゃん、8年に一回くらいキレて、そんなことするで。そんなにがっ
かりする事やないで。」
「おれは、はじめて見た。キレてもいいが子供に見せるな。」
「まぁな。。。」
翌日母に
「しょうもないケンカするなよ〜」
電話をすると、
「お父ちゃん、あんな人やん。ずーっと黙りコックって面白くないし、
ああいう人は、たまにキレささなあかんねん。
って言うか、あんたらのせいやで。お父ちゃんも可哀想や」
という言葉が返ってきました。
唖然
そんな母です。
これから3週間程、弟は我が家に居候し続けました。
この弟、それはそれはたくさん食う食う。。。
その間の私のエンゲル係数はかなり高くなりました。
しかし弟、見た目のガタイとは裏腹に、中身は繊細かつ優しいと言いますか、
居候していた季刊の週末は実家に帰っていました。
なんで?
「ケンカした、二人を二人っきりにしとくのは心配やろ」
ですと。
これが、独身女のこのひと夏の一番の思い出となります。
。。
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