●「プーシキン美術館展」にて

この美術展では、モネの絵が観られるということで、モネが好きな私はとても楽しみにしていました。
私は、モネの絵が一点でもあれば観に行きたくなるんです。
今回も、たくさんの素敵な絵と出会うことができました。
その中から、私にとって特に印象に残った絵について、皆さんにお話したいと思います。
まず最初に、アルフレッド・シスレーの『オシュデの庭、モンジュロン』です。
この絵を観ていると、明るい太陽の光を感じます。
太陽の光に照らされて白く光る木、生き生きとした緑、澄んだ青空がとてもきれいです。
気持ちのよさそうな木陰もあります。
木々の間を通る小道では、<赤毛のアン>のアンとダイアナが、楽しそうに話しながら歩いていそうです。
小道の先には、建物が見えます。
この絵を観ていて、こんな所に美術館があったら素敵なのになあと思いました。
次に、カミーユ・ピサロの『オペラ大通り、雪の効果、朝』です。
オペラ大通りには立派な建物が並んでいます。
通りの幅がとても広くて、馬車がゆったりと走っています。
街が雪で白くかすんでいるのがとてもきれいです。
道に映る影を見ると、雪で道が濡れているのがよくわかります。
傘を差している人々、行き交う馬車、そこには人それぞれいろんな思いがあって、どこかへ向かっているんだなあと思いながら眺めていました。
寒いはずなのですが、不思議とあまり冷たさを感じませんでした。
クロード・モネの『白い睡蓮』は、夏なのか、強い日差しを感じます。
睡蓮の池に架かる太鼓橋が白く光っていて、眩しいです。
白く輝く睡蓮、生命力あふれる緑がとてもきれいです。
ピンクとブルーの絵の具が引き立てています。
この太鼓橋を歩いてみたらどんな感じだろうとイメージしてみました。
きっと、美しい睡蓮に感動し、時間の経つのを忘れてしまうのではないかと思います。
もうひとつ、クロード・モネの『ジヴェルニーの積みわら』です。
私はモネの積みわらの絵が好きです。
特にこの絵は、積みわらの周りにある大気を感じるような気がして、とても好きです。
積みわらの後に見えるポプラ並木は、青々としていてきれいです。
葉の匂いがしてきそうなくらい、生き生きとして見えます。
深呼吸したら気持ちがいいだろうなあと思います。
フランシス・ジュールダンの『春』では、白い花を咲かせた木が左手に描かれています。
何かいいものが降ってきそうな木です。
右手には平野と川が見えます。
青空も広がっています。
とても静かな感じがして、ぼーっとするのによさそうです。
この木の下に座って本を読んだら、気持ちがいいだろうなあと思います。
子どもなら、この木の白い花びらを水に浮かべてすくって遊んでもいいでしょうね。
子どもの頃、そんなふうにして遊んだことを思い出しました。
私は、絵を観ていると、いろんな所に行ったような気持ちになります。
ある時はオシュデの庭、次はオペラ大通り、そのまた次はモネのジヴェルニーの庭園・・・と、実際には行けなくても、その風景を感じることができます。
その日が曇っていても、太陽の光を感じたり、その日が肌寒くても、暖かさを感じたりします。
そうやって日常から少し離れることで、リフレッシュすることができるんです。
そして、「また頑張ろう!」と思えます。
みなさんはリフレッシュしていますか?
このコラムがみなさんにとって、何かよいきっかけになれば、とても嬉しいです。
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