●あの時は死ぬかと思った

お久しぶりです!きのかずよです。
ネタを探しに、青春18切符の旅に出ていました・・・。
はい。明らかなウソですm(__)m
この前、年に一度の健康診断に行ってきまして、オールAの健康優良児の判定を受け、会社内で診断書を見ながら1人ほくそ笑んでいましたところ、
「法律が許すなら、きのちゃんの健康診断は3年に1度で良いとしてもらいたいなー。」
と、社長が言葉を発し、それに便乗して、同僚達が
「そうだ!!!きのちゃんの健康診断費は、この会社の一番の無駄な経費だ〜!!!」
と、まるで税金の無駄使いを、市民が怒り訴えるがごとく、一丸となって、私の健康を羨む代わりに、怒りをぶつけてきました(^^;
私も罪な女ですわ。
そんな健康な私でも、「死んじゃうよ〜〜〜」と思った出来事があります。
みなさん、夏休み・冬休み・春休みJRが発行する「青春18切符」で旅行した事はありますか?
私は学生時代、この18切符に泣かされたことがあります。
それは、私の入っている部の合宿は、この18切符使って合宿地まで行っていたからです。
18切符の1日間普通列車が乗り放題という特徴を、最大限フルに活用した工程で。。。
中でも一番ひどかったのは・・・
「え〜出発日は、姫路駅ホームに夜12時集合や」
「( ̄O ̄;?夜ですか?0時ですか?」
「そうや、切符一枚で桜島まで行くぞ!!!」
「先輩、マジっすか?」
0時姫路駅集合→行けるだけ西に行く終着駅で降りる。多分1時過ぎくらい→その隣の駅が始発駅なので、一駅(約2時間くらい)歩く→5時過ぎの始発に乗る→福岡で乗り継ぐ→鹿児島まで行く→桜島に夜たどり着く
先輩が打ち出した計画は、その先輩がワンダーフォーゲル部と空手部を兼部をしているからこそ、考え付く計画でした。
「歩くって、なんなんですか?」
「歩くんや。始発駅着いたら、時間まで寝れるから大丈夫や」
「一駅やのに2時間くらいって何ですか?」
「あ〜田舎の一駅って、離れてるからな。」
そんな言葉に押し通されて、私たち後輩は渋々桜島合宿に行く事となりました。
出発日当日、言われるまま0時に姫路駅にホームに集合した私たちの前に、希望の列車が止まりました。
「ムーンライト九州」
18切符は通常普通列車しか乗れないのですが、この列車に乗っとけば、博多までは乗り継ぎなしという、素敵な列車なのです。
「先輩、これ乗ったらいいんとちゃいますか?歩くの無しで、行けますよ!乗りましょ!」
「おぉ、これは自分の計画になかった列車やな。すごいな〜・・・でも、ス、スマン。中野(仮名)がまだ来てないんや・・・」
( ̄▽ ̄;)
「先輩、これに乗って先に行きましょう(^0^)/~~中野先輩だけ計画通りということで、連絡しましょ」
・・・なんて、言える訳ありません(T-T)
私たち空手部一行は、計画通り鈍行に乗り、西の終着駅に着きました。
駅を出ると、そこは、とてつもない田舎の風景が目の前に広がっていました。
つまり、田んぼばかり・・・。しかし兎にも角にも隣の駅を目指して、線路沿いに歩き始めました。
数分後・・・。
「先輩、線路沿いに行けなくなっていますよ〜。分かるんすか〜?」
「おぅ。大丈夫や、1週間前に下見に来た( ̄^ ̄)田んぼ道入って行くんや」
20分経過・・・
「先輩、この地蔵さっきも見ましたよ(;゜0゜)」
「大丈夫や。あと30分くらいや」
50分経過・・・
「まだ、田んぼを抜け出せないじゃないですかっ!o(T□T)o」
「おかしいなぁ・・・そこに交番あるから聞くわ。」
さて、田舎の交番のお巡りさんは、交番の2階に家族と一緒に住んでいるようで、、、
「こんな深夜にどうしたんや?大丈夫か?でも、声小さくしてな。子供が寝てるから」なんて、言われてしまいました。
そんな優しいお巡りさんのおかげで、一行は無事国道に出る事ができました。
しかし、ここからが、本当の苦難の始まりでした・・・。
目の前の国道、そこには今から地獄に行くのではないだろうかという、恐怖が私たちに襲ってきました。
「せ、先輩、下見って、どんな時間帯に来たんですか?」
「昼間や。昼はこの国道、車一台も走ってなかったんやけどなぁ・・・(◎o◎;)」
「長距離トラックが、めっちゃ高速で走ってますやん。この横を歩いていくんですか(T0T)こんなとこ歩いたら、し、し、死にますよ」
田舎の国道、片道一斜線。気持ち作ったような人間1人くらいの幅の歩道。車道の逆側は、田んぼ。。。
皆さん、危険な方に身体が引き寄せられる感覚って、覚えがないですか?
高速で走っていくトラックの風を左肩に受けながら歩く私。
頭で考えたら、右の田んぼに落ちる方が、命は保障できる。
にもかかわらず、身体が左に傾く感じがするのは何故(;_q)
私の体質?あ〜、危険な香りのする男に惹かれるのも、同じ事?
そんなしょうもない事を考えながら、危険と隣り合わせに歩きつづけると、最大の難所に着きました。
な、なんと、トンネルがあるのです。
そしてそのトンネル内を歩かないと辿り着けないというのです。
「先輩、無、無理です。
こんな環境でトンネルを歩くのは無理です!絶対に誰か死にます。
男子はともかく、何で、女子がこんな目に合わないといけないんですか〜〜〜〜(ノ`△´)ノ〜〜〜〜〜〜(゜∇゜)」
あまりの恐怖に、泣くよりも怒り、そしてどうとでもなれの諦めの境地に入りました。
先輩も自分の計画の無謀さに罪悪感を感じすぎていたのでしょうか・・・
「ヒ、ヒッチハイクするから」
今まで歩いてきた中で、普通車を見かけた覚えのない私。
『そんなん無理やわ。車とまれへんわ・・・』
と、心の中で呟きながら、数分待っていました。
しかし、神様は、私たちに奇跡をくれました。
赤いセダンが止まったのです。
そして、中には2人の男の大学生。
あ〜神様、私にこの人達と出会わせるために、今まで苦難をお与えなさったのですね。恋に落ちてもいいですか(# v。v)o
な〜んて事を思う余裕もなく、車の中で優しく話し掛けてくれる彼らに、先輩の文句ばっかり言っておりました( ̄曲 ̄)
トンネルを抜け、怒りもそろそろ収まってきたところ、駅に行く側道で車をおろしてもらいました。
すぐにヒッチハイクできたようで先輩達も後にいました。
「おい、後10分したら始発が出るぞ!!!走れ〜」
(; ̄0 ̄
「2時間くらいって言ってたじゃないですか!なんで、もう5時前なんですか?」
「すまん、ここまでは下見に来てなかったし、9キロや思ったら、19キロやったわ(^ー^;A」
(T▽T)
私は、今もこの先輩を恨んでいます。
。。
いやいや、本当に死ぬかもしれない思いをして、あの瞬間は先輩を恨んだけれど、今となっては笑って喋れる、素敵な☆思い出になっています。
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