◇心と空模様

外に出ると今日は雨が降っていました。
少し涼しい感じですが、大阪ではもう“冷たい雨”とは感じない季節に
なってきたようです。
雨が降る音を時折通る車に遮られながらしばらく聴いていました。
少し気分が落ち着くような、安心するような、そんな気持ちになります。
心も天気と同じような動きをします。
雨の日もあれば、スカッと晴れた日もあります。
梅雨の時期のように、少し重たい気分が続くときもあれば、
冬晴れのようにすっきりした気分が続くこともあります。
嵐がやってきて、自暴自棄な気分になることもあれば、
五月晴れのように穏やかで、すごくよい気分がやってくることも。
あなたが情熱の女/男だったとしたら、南の島々のように、
カラッと暑く、元気な日々が続くと思えば、
問題にぶち当たって雨季を迎えてしまうこともあるでしょう。
僕たちは天気とは上手に付き合います。
雨が降っていれば、「やれやれ・・・」と思いながらも傘を手にし、
暑い日ならば薄着をして、寒い日ならばコートを羽織って出かけます。
雨が降っているのに「今日は晴れだ!!」と言って、外に出てしまったら、
きっとずぶ濡れになって、風邪を引いてしまう事だってあるでしょう。
心も天気と同じです。
でも、心が少し重たい空模様なのに、無理に元気な表情を作ろうとしたり、
すごくいい天気なのにクールに振舞ってしまったり、
僕たちは心の天気とお付き合いするのは、あんまりうまくないのかも
知れません。
心には天気予報はありませんから、予め傘(対策)を持って出かけるのも
難しいことです。
でも、ずーっと雨ばかり降るわけではありません。
もちろん、ずーっと晴ればかりでも困ったことが起こります。
嵐が来てしまったら、それをじっとやり過ごすことも大切です。
傘を探して、誰かに聞いてみることもできますね。
心も天気と同じように扱ってあげると、晴れなら晴れなりに、
雨なら雨なりに楽しめるようになるのではないでしょうか。
by 根本裕幸

この記事を書いたカウンセラー

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