◇母のせなか

新聞の“おやじのせなか”というコラムが大好きでいつも読んでいるのですが、
今日はそれを真似て母のことを書いてみるとこにしました。
というのも、最近ふと気がつくと、とても母親に似てきたなぁと思うことがある
からなんです。
私はどちらかというとファザコンなので(笑)、好む好まざるに関わらず、父親
と似てるよなぁ…と思うことはよくあるんですね。
でも。やっぱり母の子。性格は違えども一緒なんですね。。
あ、ちなみに体系は母似と地元の友人にはみんな言われます。
あまり嬉しくはな
いけれど。。(-_-;)
私の母はとてもマメな人で、子供が小さい頃から、仕事と家庭の両立をしていま
した。フルタイムで働き、家事にも絶対手を抜かない。料理やお菓子、子供服な
ど、いつも母の手作りのもので溢れていました。
誕生日や記念日にはちゃんとご
馳走を用意して、お祝いも忘れません。
しかも、趣味の幅も広くて、どこにそんな時間あるの?て周りの人にも言われる
位、いつもパワフルに動いている人です。
60を優に過ぎた今でも、趣味・ボランティア・家族の介護・畑仕事などなど、電
話してもすぐにはつかまらないんですから。ちょっとすごいおばさんです。
そんな母に育てられたせいか、私は母とは全く正反対の性格になりました。
思春期の頃は、反抗期の勢いも手伝って、女らしいこと一切が苦手。
部屋は汚い。家事ももちろんやらないし、手作りなんて面倒くさい。「大体、材
料費よりも既製品かった方が安いし。」「ジャンクフードの方がおいしいし。」
いつもそう思ってました。
改めて書き並べてみると、ひねた子供ですね。(汗)
もろちん記念日を覚えるのも苦手で、これは今も旦那の方がよく覚えている位で
す。。この辺は男なみかも。
そんな私もいろんなプロセスがあり、今では、家事もやるようになり、ジャンク
フードに慣れていた身体も自然派の食事の良さがわかるようになりました。
最近は、なんと化粧水づくりにもはまっています!これは私自身が一番驚いたこ
と。手作りなんて10年前の私には考えられない…。でも、面倒くさいといいなが
らも、結構面白かったりするんですよね。
いつも元気で弱音を吐かない母が、一度だけエネルギーがきれちゃったようにダ
ウンしてしまったことがあります。
父が亡くなった時。
最後のお別れをする時のあの何とも言えないような後ろ姿は今でも忘れません。
姉と同じタイミングで、母の背中に思わず手を置いてしまったのを覚えています。
それからの何年かは、母が自分の中のいろんな感情と闘っているのは傍目でみて
も伝わってきました。
決して私達の前で言わないところが母らしいですが。。
いつも前向きで明るい母だけれど、家族が一番大変な時、私が結婚に自信が持て
ず迷ってしまった時、いつも最後に背中を押してくれたのは母だったなぁと。
元気な裏にある繊細さや女の人の強さ、そんな隠れた良さが私にも大分理解でき
るようになってきました。
それだけ年をとってきたということかもしれないけれど…。
今日も母からの荷物が届き、お米と野菜が送られてきました。
中には母愛用の手作り化粧水も。
しばらく化粧水は買う必要なさそうです。
(^_-)
by 塩田純子

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