●たのしい子育て

某通販会社のシーズンカタログに、こんなタイトルのついた雑誌があって、まんまと私はハマッてしまいました。
いろんなかわいいものが、そりゃぁたくさんあるのなんのって。すぐに使わなくなる運命だとわかっていても、ついつい欲しいと思ってしまう。恐るべし。
ホフク前進も激しさを増し、距離も日々更新しつづけている娘は生後7ヶ月、バカ親のそんな欲望をよそに、目が合うと満面の笑顔で突進してきます。
手を持ってやると、めいっぱい強い握力でつかまり、フラフラしながらも立とうとします。
そしてうれしそうに、誇らしそうな顔をして恐竜のようなオタケビをあげたかと思うと、すぐに目についたものめがけて身体ごとダイブ。
このぐらいの赤ちゃんにとって保育者は、黒子のような存在なのかも?と思う今日この頃です。
意識したつもりはないんですが、そんな黒子生活に一息いれる機会に先月はたくさん恵まれました。
そのひとつが、ライブ。
妊娠中、胎教にと思って予定していたサンタナのコンサートが、SARSの影響で延期になっていたんですね。
とても楽しみにしていたので、その時は「産んだら行けないかも。。。」とかなり落ち込んでしまいました。
いざ産んでみて、あちこち出かけているので「連れていけるかも?」と少し希望が持てたんですが、泣けば会場を出るしかない。当たり前ですけど。。。
それでも行けないよりはマシだわ、と思っていました。
でも、これも先月だったんですが、ニール・ヤングのライブのチケットには“就学前のお子様の入場不可”の文字が。。。
同じ興行主だったので、やっぱりダメかも。。。と落胆。
子どもが小さいのに、ましてまだ赤ちゃんなのに、ライブなんて!
そもそも人ごみの中は赤ちゃんにとっては危険!
やっぱりダメなのよ、育児に専念してなくちゃ!
と、心の中では自分を非難する声が今さらのように聞こえてきました。
自分ではそんなつもりはなくても、主人からは怒っているように見えることしきりだそうで。
「まだまだこれからが大変なのに、こんなことぐらいで参ってたらきりがないわ」と、思うようにいかないことの連続の中で、大きく息を吐き、子どもに向き合うことに慣れてきたような気になっていました。
実際、ストレスらしいものをあまり感じていなかったんですが、しかーし!!です。
娘や家族を楽しんでいても、自分や夫婦を楽しんでいないことに、ふと気づいてしまったんですね。
表情は嘘をつけません。
当たり前やん、そんなの!
ダンナより子ども!自分よりも子ども!
ここでもまた心の中で非難の声が。
結局のところは、主人の実家に預けてのお出かけとなったんですが、普通に用事があったり、荷物の多くなる買い物なんかだと、なんの抵抗もなく「お願いしま〜す」と娘を任せていけるのに、いざ自分の楽しみがかかってくると、ものすごく悪い事をしているような気がしました。
帰りが夜遅くなるっていうのもあったんですけど。
でも、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、母は「ゆっくりしといで!風呂も入れといたるわ!」と、ここは“ばぁば”の出番!とばかりに、快く送り出してくれました。
うれしいような、初めて娘と長時間離れることが不安のような、久しぶりのお出かけが恥ずかしいような、そんな不思議な気持ちで主人と実家を後にしましたが、それはそれは最高のライブを楽しむことができました。
帰ると、両親と妹さん家族総出でてんやわんやの大騒ぎ。。。
それまでも何度も預けてはいましたが、いつになくみんな気合が入ったんでしょうか。娘も興奮気味で、「もう疲れた!!もう当分ええわ!」と母。
それでもちゃっかりニールのライブの時もお願いしましたが、孫はやっぱりかわいいんでしょうか、忘れたようにまた快く預かってくれました。
でも、どうしてなんでしょうね“申し訳ない”はどこにもなく、“ありがとう”でいっぱいになりました。
もしも、まだ自分が楽しむことに罪悪感を感じていたなら、そうしてライブに行っていたなら、あまり楽しめなかっただろうと思います。
そして不完全燃焼のまま帰宅していたら、きっとその時の私の顔は、どこかまだ少し怒っているようだったかも。。。と思うんですね。
そうしたら、これは憶測ですが、「なんや?せっかく預かったったのに、うれしないんかいな?」と思われても不思議ではなかったはず。
ちょっと気をゆるめれば、いつのまにかお日様が沈んでいる。。。
そんな毎日をくり返しているような気がするんです。
おむつもミルクも数が減ったとはいえ、合間合間にできることは限られていて、未だに自分がトイレに行くのを忘れることしきり。
そして気づかないあいだに、表情が変わっていってしまっているのかも。。。
そう思って振り返ってみると、誰もが思ったり感じたりするように、子どもが優先→夫婦のコミュニケーションができない→「ま、いっか」→ストレス、の悪循環は少なくとも自覚できる範囲でくり返していたな、と気づきます。
放っておいたら、さぁ大変。
自分でも手が付けられなくなってしまいますよね。
そこで思い切って、今度は友人宅(といっても根本家)で娘を任せたいと思っていた友達にも来てもらって、セミナーに参加してきてしまいました。
(^^)
おかげさまで気分一新、本当にありがたいばかりです。
そろそろ育児休暇を終えて、お仕事に復帰(といってもメールカウンセリングのみですが)しようと考えているんですが、楽しむことの大切さを忘れないように心がけたいと思うのです。
自分を犠牲にするのではなく、まして娘に犠牲させないためにも、ほんの少し心を開いて勇気を持てば、私たちを支えてくれる人がいることに気づける。そしていつも手を貸してくれる差し伸べてくれる。とてつもなく幸せを感じます。
この感覚をいつも娘にあげられるように。。。たのしい子育ては、まだまだこれからです。
源河はるみ

この記事を書いたカウンセラー

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