◇スターウォーズから学ぶ

先日、ひさしぶりに映画スターウォーズのビデオをみました。
オリジナルのシリーズ3本立て(エピソード4〜6)です。
子供の頃は、ドキドキワクワクのアドベンチャー物として、何気なく
見ていたものですが、今改めて見てみると「よく出来た映画だなぁ。。」
と思わず唸ってしまいました。
多くのファンを魅了するのも納得です。
(ご存知の方も多いとは思いますが…)
この映画は、宇宙の銀河系支配を企むダース=ベイダ率いる帝国軍に、
宇宙に平和と秩序をもたらすべく、ルーク=スカイウォーカー率いる
自由の戦士達が挑んでいくというストーリーです。
いわゆる、勧善懲悪ものですよね。
でも、どうやって悪に勝っていくか?悪を乗り越えていくか?というと
ころが、よくあるヒーロー物語とはちょっと違うんです。
悪の権化のような悪者ダース=ベイダは、実は、正義感の強い主人公
ルークの本当の父親であるという設定。
敵を倒すというのは、実は自分の父親をきるということでもあります。
そんな事実を知って動揺するものの、もちろん熱血漢ルークはひるみません。
強いパワーをもつダース=ベイダを倒すには、自らも強くなければ。。
そして、悪のパワーに対抗できるだけの力をもつといわれるジェダイの
騎士になるべく、唯一の生き残りジェダイマスターのもとを訪れます。
修行の途中、マスターのヨーダは何度もいいます。
「フォースという力の根源には、ダークサイド(暗黒面)も常にある。
どんなにいい力を使おうとしても、怒り・恐怖・敵意にとらわれてしまうと、
自分もまたダークサイドにおちてしまう。簡単に食い尽くされてしまう。
フォース(力)は防御・知識に使うもので攻撃に使ってはならない。」
等など。。すぐにカッと熱くなりやすく、一本筋の熱血漢ルークにとって
は、ここをクリアするのが一番難しいこと。
でも、ヨーダはルークに厳しく諭します。
何故なら、彼の父親であるダース
=ベイダも、かつては良い力の使い手・ジェダイの騎士であったから。
同じように、正義感溢れる戦士だったのです。
ルークにとっては、父親と同じ道にはまってしまうか?それとも、父親を
乗り越えていくか?の分かれ目でもあるのです。
そして、いよいよ対決の時。
悪者ダース=ベイダにいろんな攻撃の言葉を浴びせられながら、ルークの
怒りや敵意がどんどん強くなっていきます。
もちろん、彼はこれをまって
いたのです。
ルークがそこにまきこまれて、自分の仲間になってくれるこ
とを。親子で一緒に悪の強大なパワーで宇宙を支配していくことを。
でも、最後の最後に、ルークは戦いをやめてしまいます。
どうしても自分の父親をきることができなかったのです。
ぎりぎりのところ
で、敵意以上に父親を愛する気持ちが勝ってしまったのです。
そして。。。息子が殺されようとする時、彼もまた父親としての心に
負けてしまいます。
息子をかばって自ら命を投げ出して…。
肉体は亡くしてしまったけれど、本当の意味で彼は息子から命を救われたの
です。
ルークは、父親を倒すのではなく父親を超えることができたんですね。
悪いモノと出合うと「絶対そうならない!」と強く思うことはありますよね。
私達の日常にも沢山あります。
頼りない上司だったり、いじわるな先輩だったり、理不尽な会社だったり、
誰かとのちょっとした喧嘩だったり。。
もしかしたら、心が純粋な人ほどここにはまってしまうのかもしれません。
優しい人ほど、怒りも感じてしまうのかもしれません。
でも、そこに反発すればする程、知らず知らずの内に自分もまたそのパワー
にまきこまれてしまって、返って自分の人生が上手く回らなくなってしまう
ようなこと、ありませんか?
でもそんな時、ちょっと立ち止まって、あなたが本当は何をしたいのか?
考えてみてください。そこには攻撃ではなく、あなたが本当にしたいことが
きっとあるはずです。
あなただから、デキル事があるはずです。
もしそこで、攻撃を手放して少しでも見方を変えていくことがでたきら、
始めてその罠から抜け出していくことができるのかもしれません。
ジェダイの騎士のように、きっと強い力に愛されるはず。
いい力を、あなたのいい影響力を一杯使ってみてくださいね。
スターウォーズは、SFであり変な宇宙人やETありの見た目も楽しい
映画です。
でも、これだけ多くの人に愛されるのは、
きっとみんなの中にも、単純に悪いものは悪いとわりきれない、
本当の善とは?本当の力とは?というのを知っている部分があるからかも
しれないなぁと思い、ちょっぴり嬉しくなりました。
ダース=ベイダを主人公にした物語は、最新作でかかれていますよね。
アナキンがどうやって悪の権化のようなダース=ベイダに変わって
しまったのか、エピソード3が待ち遠しい今日この頃です。
by 塩田純子

この記事を書いたカウンセラー

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