●心の持つ力

私は父や身近な親戚を病気で亡くしたり、私自身体が弱いことがあって以前から心と体の関係について興味がありました。
ある本を読んでいた時にこんな実験のことが書いてありました。
2つのガラス瓶を用意します。
同じ分量の水を入れて、そして生のお米を同じ分量入れます。
この2つのガラス瓶の条件は同じにしておきます。
そして、一方には「大嫌い」と毎日言い続けて、もう一方には「大好き」と言い続けます。
すると、何日かが経った時に、「大嫌い」と言い続けた方はまっ黒く腐ってしまうのに対して、「大好き」と言い続けた方は黄色く発酵してくるそうです。
そしてこの実験は何度やってみても同じ結果になったそうです。
これを読んで私は驚いたのと同時に、こんな事を思い出しました。
私がまだ子供の頃、ある時母が同じくらいの大きさの生のひょうたんを2つ、かわいいからと言って買って帰ってきたんです。
そして、私と妹で1つには笑顔を、もう1つには泣き顔を書いて飾っておいたんです。
すると、しばらくして笑顔の方のひょうたんはそのまま干からびて、もう1つの泣き顔の方は黒く腐ってしまったんです。
その時は不思議としか思っていませんでしたが、このことを思い出した私はただの偶然だけではなかったんだなぁ・・・。と思いました。
そして最近読んだガンに関する本は、末期ガンにかかった患者さんで、症状が似ていて生き残る確率がほぼ同じ位の人で、生き残った方とそうでない方は一体何が違うのか?という研究をしたレポートが載っていました。
すると、その本によると生き残った方々に共通するのは、まず「絶対生きてみせる!病気に負けない!」という強い信念があったそうです。
そして何かその人がガン克服に役立つと信じるもの、それは個々人で違うのですが、ある人は信仰、ある人は絶対効く!と信じた健康食品、ある人は食事療法、ある人は化学療法、ある人はカウンセリングやセラピーetc...を信じて続けたことが大きいようでした。
そして、心理カウンセラーをしている私は「なるほどな。」と思ったんですが、誰か、家族や友人やお医者さん達、「人」との繋がりがあるというのもその方々に共通していたようです。
私が経験したり色んな人を見てきて思うのは、心の病にしても体の病にしても、人との繋がりが感じられない時にひどくなる傾向にあるように思うんです。
そんな色んな本を読んで自分自身を振り返った時、ずっと体調が悪かった私には自己攻撃が強かったことに気付きました。
自分の体に対して、「何て弱いんだろう。情けない」という思いや、体調を崩した時に「まただ!いい加減にしてよ」と自分の体を責めてしまったり・・。
自分で自分の体やしんどいという状況を受け入れられないでいました。
そして心も体もしんどくなってしまっていることがありました。
そんな心も体も疲れてしまって、物事を悪い方にしかどうしても考えられない時に、ちょうどお休みがあって旅行に行くことになったんですね。
でも体調が、特に胃腸が思わしくなかったので「大丈夫かなぁ?せっかくのおいしい料理も食べれるかなぁ?」と行く時は、不安な気持ちで出発しました。
ところがおいしい空気を吸いながら、自然の美しい景色を見て散歩をしたり、キレイな水、新鮮な野菜と魚と地鶏を使ったお料理(これまた量がたくさんあったんですが、おいしくてペロリと食べてしまいました。
)を頂いているうちに、まるで重たいおもりを降ろしたように心も体もすごく軽やかで活力が湧いてきたんです。
あのまま家に居たら、到底食べることのできなかった量と料理の内容だったのに本当にペロリと食べれて、そしてかえって胃腸が元気になったんですね。
これには本当に驚きました。
もちろん自然に触れることで、そしておいしい水・空気・食べ物で癒された部分も大きいと思うんですが、何より環境を変えた結果、私の自分の体に対する気持ちや考え方が変わったことが大きかったんです。
自然の中にいることで、ゆったりとした気分になった私は自分の体に対して、すごく優しい気持ちになれたんですね。
自然と「いつもありがとう。弱いながらもがんばってくれてありがとう。」と思えたんです。
このことに気付いた私はこれだ!!と思ってそれ以来、自分自身に対して優しい気持ちで接することを始めました。
すると、前は旅行から帰って日常に戻った時に、また元の悪い体調をぶり返していたんですが、それからは以前と比べられない位状態がいいんですね。
今までは自分の心の力を負のエネルギーに使っていたんですが、それからはプラスの方へ使うことができるようになりました。
私達が思っている以上に心の持つ力は偉大です。
その力をどう使うか?それは私達次第なんですね。
根本理加

この記事を書いたカウンセラー

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