◇人の価値は何で決まるのか?

 あなたは自分にどんな価値、長所、いいところがありますか?
 
 何も見つからないという方。
 あることはあるんだろうけどもっとすばらしい人がいる、と思う方。
 いいところはあるけど、何の役にも立ってないな・・・という方。
 
 先のような質問を急に投げかけられてすらすらと答えられる方って少ないものです。
 当然のように僕達には自己嫌悪があって、遠慮や恥ずかしさもあるでしょう。
 人に対しては謙虚にしなきゃ、とも思うかもしれません。
 でも、自分自身に対してだけでも『ほんまはこんな価値が俺にはあんねん』て思って
 おきたいものですね。もちろん、それが表現できたら満点だけど。
 
 自己嫌悪がとっても強い方。
 それは僕に言わせれば未開発の金鉱脈のような方です。
 僕達には心の痛みが作り出すエゴという部分があります。
 それは自分を幸せにしないように、自分を嫌うように差し向けてくる輩ですし、
 自分を依存の塊、欲求の塊のように感じさせるものです。
 
 だから、エゴはあなたに価値があったら困るんです。
 幸せになっちゃうから。
 だから、あなたの心に価値がある分だけ、何層も何層も自己嫌悪という土をかぶせて
 隠してしまいます。
 だから、あなたの自己嫌悪が強い分だけ、価値があるといえるわけです。
 
 根「あなたはとても誠実で、信頼できる方ですね」
 ク「でも、それが何の役に立つというんです?会社は結果しか見てくれないんですよ」
 その方は「仕事の結果」が自分の価値を決めると感じてらっしゃるようです。
 
 根「素直だし、一生懸命だし、勇気もある。あなたにはそんな価値がありますよ」
 「でも、誰も愛してくれないじゃないですか!」
 この方は「愛されること」が自分の価値を決めてるみたいです。
 
 根「あなたはとても情熱的ですから、あなたに愛される彼は幸せものですね」
 ク「でもね、彼に何でも欲しい欲しいって求めてしまって重たくなるんです」
 この方の場合は、価値を上手に使えていないのかもしれません。
 そして、自分が満たされることを基準にしているのかもしれませんね。
 
                    ※ク=クライアントさん、根=根本
 
 どの方にもそれぞれ事情があって、自分の価値を素直に受け入れることが出来なく
 なってしまっているようです。
 
 でも、そこで気づいてみませんか?
 自分が何を評価の基準にしているのか?を。
 その評価・尺度によって、自分の価値や才能が受け入れられたり、大したことが
 無いように思ってしまったりするものです。
 
 その評価基準を変えてみる。
 これもあなたが自分の価値に気付いて楽になる一つの方法かもしれません。
by 根本裕幸

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