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Lecture.855

結婚したいという思いはあるのに異性に嫌悪感を感じてしまうのはどうして?〜パートナーシップへの近道とそのヒント〜

講師:熊谷佐知恵

結婚にはあこがれるものの、現実の生活のあらゆる場面で、異性に興味が持てない、好意を抱けない自分に気づき愕然としてしまう。
「婚活」というキーワードとともに、カウンセリングの現場でもこのようなお悩みをお寄せいただくことが増えています。
「彼氏や彼女が欲しいのにできない」というお悩みも同じようなことが当てはまることも。でも心配しないでね。このような内なるギャップに気づいて認めていくことこそが、幸せなパートナシップへ向かっていくための大切なプロセスなのです。
多くの場合、「私の一体何が問題なの?」という問題探しをはじめてしまう人が多いのですが、本当は、愛することを辞めてしまったルーツを見つめなおし、癒しておくことが肝心なんです。
理想と実際の感情の矛盾が起こるとき、心では一体何が起こっているのでしょうか?
今回は、その心の世界を解説しながらパートナーシップへの近道とそのヒントをお届けします。

Keywords
婚活 異性に対する嫌悪感 自己嫌悪 投影の法則 依存 

◎リクエストを頂きました◎
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他人(特に男性)をすきになれません。
たとえどんなに頭が良くても、見た目が良くても、ちょっとした行動や態度をみて
「キモイ」「ばかじゃない」「子供じゃあるまいし」と嫌悪感を感じてしまいます。近くによられるのも嫌です。
そのため、結婚したいと心の中では思ってても異性を好きになることができません。
一体どんな心理状態なのでしょうか?
*決して自分のことをすごいとは思ってません。
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リクエストをありがとうございます。

●自分の今を知る

この嫌悪感は一体どこから来るのでしょうか?

まずは、現在地の確認からはじめましょう。

他人に感じる嫌悪感の強さ=自己嫌悪の強さ

「えぇ〜っ!?」と感じられる方も多いかと思いますが、他人に感じる嫌悪感は、実は自己嫌悪がルーツなんです。

たとえば、深層心理ではこんな感じ。

「他人に対して、こんな風に感じてしまう私って最低なんじゃない?」
「だから、こんな私を好きになってくれる人なんてきっといないと思う」
「だから、もし自分が誰かを好きになったら傷つくだろう・・・」

「だったら、はじめから人を好きになるなんてリスクの高いことはしないでおこう」

そして、結婚したいと思いつつ、結局何も変わらない自分に嫌悪する。

こんな悪循環になっていないでしょうか?

また一方で、この自己嫌悪を抱えたままだと、好意を持って異性が近づいてきた時には、こんな感じになるかもしれません。

「なに?私のことが好き?」
「この人、頭がおかしいんじゃないの?」
「まともな男だったら、こんな女(=リスクの高い私)となんか、付き合おうとしないよね?」
「なに?結婚も考えてるですって?」
「わぁ〜、やっぱり本当の馬鹿かもしれない。やばいよこの人。キモイ!」
「何も考えてないから、気安くそんなこと言えちゃうんだよ」

「これだから男は無責任で嫌なのよ」

by.心の声

自分が悪いと認めるのは苦痛が伴います。ですからそれを感じないようにするために問題を相手側に摩り替えてしまうなんてコトが無意識レベルで起こるわけです。

つまりここでは“投影の法則”が働いています。

「自分が置かれている現実は、自分自身の(現在の)心の中を映し出す鏡である」

自分の今の心理状態を知る手掛かりは、“投影の法則”という考え方を用いてみると効果的です。

ここにひとつ誤解が隠れていることに気づいていただけるかもしれません。

自己嫌悪と他人に対する嫌悪感の悪循環を止めるには、自分が悪いと認めること(自分を責めること)ではなくて、「自己嫌悪があったことを見て受け止めること=認めること」がポイントです。

私のクライアントさんがおっしゃっていました。
「カウンセリングの後、自分に近づいてくる男性が『なんて勇敢な人なんだろう!』と思えるようになったんです!」

自己嫌悪があったことを認められた後には、こんな変化が待っているかもしれません(笑)

投影の法則が導いてくれるのは、自分の感情だけではありません。

状況や相手に対して自分が何を考えているかは、自分の価値観やルールに気づく(自覚する)チャンスですし、状況に対してどんな風に振舞っているかを振り返ってみる場合にも、自分の心や意識の状態を教えてくれるツールになります。

たとえば、人に近寄られるのが嫌で避けるというのも、実は、傷つくこと、傷つけてしまうことを怖がっているときの反応なのです。

●異性に怒りのような感覚を覚えるのはどうして?

次に異性に対して感じている嫌悪感をみていきましょう。

これはどちらかというと怒りに近い感情なのかもしれませんね。

「こんな自分」という低いセルフイメージの感覚を持ったままパートナーを得ようとする時、それに反比例するかのように相手に求める期待や理想は高くなります。

なぜならば・・・

こんな自分に対してでも、ありのままに受け入れて愛してくれるくらいの大きな愛の人(・・・がいいな)。結婚するんだったら、いろんな能力を持ち合わせていて成熟した大人の男性じゃないと、きっと私はまた傷ついてしまう。その辺に転がっている普通の(あるいは子供っぽく見えてしまう)男性には私を受け入れるのは絶対無理だろう・・・と判断してしまうから。

だから、近づかれても(いつか終わってしまうような関係しか作れない人を好きになったら私が困るから)「来ないで!!」になっていないでしょうか?

ここには、「傷つきたくない私」(自己防衛)と「完璧に私を満たしてくれる人じゃなきゃ嫌!」(依存)(ニーズ)(期待)(怖れ)(執着)が隠れていることも。

このように、男女関係や結婚を意識した時に『自分が依存の心理ポジション』にいて、すべてを満たしてくれる理想の人を待ち望んでしまうような場合は、相手に期待を抱いた度合いだけ現実とのギャップを感じ、怒りや失望を感じてしまいやすくなるのです。

それもまた、「そんな都合のいいことないよね」ってどこかで知っているからこそ、さらに落ち込むこともあるでしょう。

●怒りという八つ当たり感情があるのは依存時代の痛みが隠れている

ここでのポイントは、自分の依存時代の痛みを癒すこと。
私たちのパートナーシップは、異性の親との関係が大きく影響するといわれていますが、それが癒しのプロセスの入り口になります。

その先の愛と親密感は男女ともに母親との関係が大きく作用します。ですので、その順で関係を見ていくと癒しが進みやすいようです。

実際のカウンセリングで「お父さんてどんな人?」「お母さんは?」とお伺いするのは、私たちの人間関係にこの親子関係が大きく影響するからなんですね。

それぞれの親との間で子供時代に見たり聞いたり体験して感じたことを辿りながら、感情の層を一つひとつ丁寧に癒していくお手伝いをさせていただきます。

より深い癒しに取り組みたい時には、ぜひカウンセリングをご利用くださいね。

●パートナーシップへの近道とそのヒント

次に見ておきたいのが愛するのを辞めてしまった地点です。

こんな思いをするくらいなら・・・

「もう誰も愛さない!」
「もう誰も信じない!」

「もう誰も好きにならない!」

こんな風に思ってしまったような体験はないでしょうか?

その結果、自己否定が始まり、親密感をあきらめ、好きという気持ちを持つことを辞めてしまったところはないでしょうか?

ハートブレイクのインパクトの方が強すぎて、自分が誰かを愛した証、愛そうとしたその思い出を忘れてしまっている場合もあります。

自分でも忘れてしまっているような過去のある時期の決断がメンタルプロックとなって、パートナーシップへの道をふさいでいる場合もあるんです。

もし、そのような痛みがなければ、人を好きになれないなんて悩みを抱えることはないのですから。

大人になっていろんな経験を積んで自信をつけた度合いだけ、夢や理想を描けるようになりました。

だからこそ、かつての自己否定的な思い込みを外していくことで恋するハートや誰かを愛する勇気を持つことができるのです。

ここでは、他人(異性)から幸せにしてもらおうとするのではなく、大人の女性として自分から誰かを愛そうとすることがポイントです。

この意識の切り替えができずに、もらおうとする子供のマインドからはじめると、幼き日のトラウマが噴出すような形で辛い体験になってしまうのでお気をつけあそばせ(^_-)-☆

あなた自身がありのままの自分を受け入れ、自分の望みを叶えることに意欲を向けられた時、本当の意味で与え合える大人の男女関係が始まるのです。

(完)


関連する講座へのリンク集
120.シャドウ〜生き残れなかった自分〜
627.人を大切にしたい〜嫌悪感を解消して親密感の中へ〜
10.自分のことが好きになれない心理 〜自己嫌悪の心理学〜
14.投影とその活用方法〜人は心の鏡〜
194.自己嫌悪を手放そう〜自己嫌悪を手放すアプローチ〜
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