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Lecture.598

罪悪感について〜反省よりも大切なこと〜

講師:大門昌代
罪悪感というのは、人間だれしもが、感じる感情です。悪いことをしてしまったときや、出来るのにやらなかったときに感じます。そして、そのことで自分をひどく責めてしまうのです。反省することは、とても大切ですが、自分を責めることに忙しくなりすぎると、反省した内容を、改善していくことができなくなってしまいます。反省だけして、改善しない状態になってしまうのです。それでは、同じことを何度も何度も繰り返してしまう結果になってしまいます。そして、反省点ばかりを見ている状態ですから、心が過去をみている状態になります。過去は変えられませんから、変えられないことに関して気分が落ち込んでしまいます。同じことを繰り返さない為に、改善点に目を向けることができると、過去よりも、今に意識を持ってくることができるようになります。人間が変えることができるのは、「今」だけなのです。
Keywords
罪悪感・反省・改善・自分を見る・過去を見る


◎リクエストを頂きました◎
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罪悪感にさいなまれずに生きるということ。
人なら誰しも反省する・させられることを経験します。
ただ、その罪悪感が長続きすると、今を生きるということができにくくなるように思います。
罪悪感にもいろいろあろうかと思いますが、一般にこういった後悔の入った罪悪感を処理し、その日その日を謳歌するために、どう考え方を持っていけばいいのでしょうか?
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罪悪感というのは、人間だれしもが、感じる感情です。
様々なときに感じる感情ですので、私達、人間にとっては、とてもポピュラーな感情でもあります。

嘘をついてしまった・傷つけてしまった・ひどいことをしてしまったなどは、もちろんですが、やれるのにやらなかった時にも感じる感情です。
優しくできるのに、やらなかった。
手伝ってあげられるのに、手伝わなかった。
そんな時にも、罪悪感を感じます。

罪悪感のやっかいなところは、自分を責めてしまうところにあります。
反省するのは、もちろん大切でしょう。
でも、反省しすぎるというか、自分を責めてすぎてしまうことで、その反省した部分を改善する方向に、力を注げなくなってしまうことが、やっかいな点なのです。

「ああしておけばよかった」「こうしておけばよかった」「あんなことしなければよかった」「どうしてあんなことをしてしまったのだろう」
こういった後悔は、だれしもが経験するかと思います。
そして、その時にそうできなかった自分を責め続けるのです。
責め続けることによって、何か良いことがあるかというと、実は何もありません。

罪悪感にどっぷり浸って、反省を続けるというのは、一見すると、とても良いことのように思われるかもしれませんが、反省を続け、自分を責め続けていると、その反省点を改善する行動ができなくなってしまいます。
ようは、反省会が忙しすぎて、改善対策をとれないということなのです。

でも、本当に大切なのは、改善対策をとるということです。
そうしないと、同じようなことを、またしてしまいます。

人に優しくできなかったことで、「どうして、優しくしてあげられなかったのだろう」と罪悪感を感じ、反省し、そんな自分を責め続けている人がいたとしましょう。
優しくしてあげられなかった自分に、意識が向いています。
そんな自分を、断罪している状態が、罪悪感にハマっている状態です。
そんな時は、自分以外の人に意識が向きません。
ですから、「あの人、つらそうだな」ということに気が付けません。
そして、優しくしてあげるタイミングを、また逃してしまうのです。

ですから、反省も大切ですが、それがあまりに長く続いている時は、「自分以外の人を見ていない」ことを、知っておく必要があります。
そして、自分に向けられている好意的な目にも、気付けていません。
それって、失礼なことですよね。

「反省よりも、周りの人を大切にする」このことを、心がけることができるといいですね。

「どうして、優しくしてあげられなかったのだろう」と、自分を責め続けるよりも大切なことは、「次に優しくする為には、どうすればいいか」です。
その為には、自分ばかりに目を向けていてはできないのです。
他の人に、目を向けることも大切です。

また、自分に余裕がなくて、優しくできなかったのだとしたら、自分を責めるよりも、自分にゆっくりした時間を与えてあげることが、「次の機会に、優しくしてあげるため」の対策ですよね。

二度と同じことをしない為に、改善対策を練る。
二度と同じことをしない為に、準備をすることが、自分を責めるよりも大切なことなのです。

そして、そんな行動をとれている時は、「悪いことをしてしまった過去」ではなく、「未来」を見据えて、「今」を生きることができますから、日々を謳歌していけます。
罪悪感に囚われているときは、「過去」しか見ていないのです。

「なぜ、あんなことをしてしまったのか」「なぜ、できなかったのか」罪悪感を感じていることに対して、この「なぜ」を理解していくことが大切です。
反省は、「なぜ」よりも「あんなことをしてしまった」「できなかった」の方を、ずっと見ている状態です。
「なぜ」を見ていき、理由を理解し、改善していく。
そのことを、心がけて行くことができれば、いいでしょうね。

私達は、できなかったこと、やってしまったことに対する理由を理解し、改善していく努力をしない限り、成長していくことができません。
ずっと同じところに、居続けることになってしまうのです。

反省よりも、改善なのです。

 

(完)

関連する講座へのリンク集

4.罪悪感の心理学1〜罪悪感とは?〜
104.罪悪感の心理学2〜その影響力と許しへの第一歩〜
142.罪悪感の心理学3〜“自分は毒である”という観念〜
338-1.罪悪感が作り出す罠(1)〜罪悪感の特質と感情の抑圧〜
338-4.罪悪感が作り出す罠(4)〜罪悪感が問題を作り出す目的〜

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