老いを受け入れる

「老い」について考えたことありますでしょうか?
多くの人が、40歳を過ぎたあたりから「老い」に対して恐れを感じ始めます。
子供のころは、「大きくなったら○○になる」と言う感じで、自分の未来について夢を語ります。
高校生ぐらいになると、その夢が具体的になってきます。
二十歳を超えても、まだ自分の将来にあまり恐れは感じないでしょう。
でも、40歳を過ぎると、「自分の将来=老い」になってきます。


体力があり、まだまだ元気で、ビジネスでも最前線で活躍している年代ではありますが、確実に近づいてくる「老い」に対して心の底で恐怖を感じているのです。
女性なら、お肌の張りがなくなったとガッカリすることもあるでしょうし、男性も「昔は徹夜も平気だったのに・・・」と思うこともあるようです。
そうした小さな変化を感じ取り、確実に近づいてくる「老い」に恐れを抱き始めるのが、この年代なのです。
「老い」というと、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
実は私は、「老い」についてあまり良いイメージを最近まで持っていませんでした。
ですから、恐怖を感じておりました。
「体力がなくなって、やりたいこともできなくなるかもな・・・」
「物忘れが多くなって、失敗することが増えるかもな・・・」
などと40歳を超えたあたりから思っていました。
ところが、昨年孫が生まれてからというもの、自分の老いが怖くなくなってきたのです。
どんどん月日がたって、私に老いが近づけば近づくほど、孫はどんどん成長するということです。
それがなんだかとっても幸せで、自分の老いが楽しみになってきたのです。
そうすると、おもしろい変化が起こり始めました。
わたくし、どんどん若返ってきているのです。
シワが消えたとか、徹夜が大丈夫になったとか、そういうわけではないのですが、確実に心が若返ってきているのです。
来年は、「孫と一緒に海に行く!」と決意し、20年近く披露していなかった水着を着ると心に誓ったのであります。
そうすると、「ちょっとぐらい身体を鍛えておかなくちゃ」などと思うのです。
「もう水着を着ることは、一生ないだろう・・・」と思い、身体を鍛えるということが、とってもおっくうで、「体力もなくなってきたし・・・」などと言い訳をして、グータラしていた私が、「身体を鍛えよう」と思ったのです。
「もう若くないし、子供みたいにはしゃげないな~」などと思って、すっかりおとなしくなりつつあったのですが、これもまた、「あれもしたい」「これもしたい」と、どんどん行動的になってきているのです。
そうです。すべては孫と遊ぶためです。
私に老いが近づく、つまり月日がどんどん経過すればするほど、孫は大きくなっていくわけですから、孫の行動範囲はどんどん広がります。
まるで、それに合わせるかのように、いったん小さくなった私の行動範囲を、私は再び広げていこうとしています。
若くないからとあきらめて
しまったことを、孫の成長に合わせてもう一度やろうとしています。
その結果、私は老いるどころか、どんどん若返ってきてしまっているわけです。
恐るべし孫効果であります。
以前にも書いたことがあるのですが、恐れは逃げると大きくなります。
ところが、向き合えば消えてなくなるのです。
孫のおかげで、自分の老いに真正面から向き合うことができて、老いを恐れたり拒否したりするのではなく、受け入れることができたので、老いが恐怖ではなくなったのです。
老いは誰にでもやってきます。
ですから、恐れることはないと思います。
どう老いを楽しむか?ということを、考えてもいいかもしれませんね。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より3冊出版。

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