心の『未病』ーメンタルケアも日常的に

老化を身体レベルで確認する方法として、色々なテストがあります。
その中でも「目を閉じて片足を上げてどれ位立っていられるか?」と、
言うテストはよく知られていると思います。
「目をつぶっていても、1分以上立っていられた何十代」等と言われて、
「自分の実年令より低い年代をたたき出すぞ!」と、意気込んで真剣に
チャレンジした、なんて方もいらっしゃるかも知れませんね(笑)
簡単な上にどこでも出来ると言うことで、体のバランスを確認する時に、
よく使われている方法ですが、そんなテストを試したくなるのも、私達が、
年代が上がるほど、体のことが気になってくるからのようです^^;


40代を越えてくると、病名がつく病気ではなくても、長年使い込んだ
体の経年疲労が、色々不具合になって現れてきます。分かりやすく言うと、
『ガタがくる』ってことですが(苦笑)、長い年月使い込んでくれば、
誰でも当然なんですよね。
それでも体は分かりやすい分、対応もしやすいし、健康志向の高まりで、
微に入り細にわたって懇切丁寧に、対応術を指南してくれています。
まぁ・・・あまりに沢山あり過ぎて、戸惑うこともありますが、色々と
試してみることが出来るのは、いいことだなぁと思います。
普段ついつい酷使してしまいがちな、自分の体ですが^^;、健康が
何より!自分のことは体も心も、分かっているようで案外分かっていない
ものなんですね。自分自身を労わっていますか?
みなさんも『未病』と言う言葉を、耳にされたことがあると思います。
漢方医学で、[病気と言うほどではないけれど、健康でもない状態のこと]、
をさす言葉ですが、少子高齢化に伴う医療費の高騰を抑える効果もあってか、
[病気を治す医療から病気になるのを予防する医療]へと、考え方が変わって
きていて、その中でこの『未病』に、注目が集まり始めたようです。
病気になってからではなく、病気になる前に問題点を改善して、年を重ねても
健康を維持していけるよう、日頃から生活習慣をチェックしたり、ちょっと
した体の不調にも気を配り、出来るだけ病気になるリスクを回避しようと言う
考え方のことなのですが、この考え方は、メンタルな部分でも、本当に大事な
ことだなぁと感じています。
特に『うつ病』が社会問題化してきている現在、実際に治療を受けている方々
の数よりも、潜在的な予備軍の数の方がはるかに多い訳ですから、体以上に、
メンタルケアは重要になってきていると思います。
『うつ病』の場合、本人に自覚がないことも多く、自覚があっても我慢をして、
無理を重ねて更に悪化させてしまう場合も少なくないので、家族や周囲の
人達が、注意して見ていてあげることも、大切なことだと言われています。
メンタルな病気の場合でも、体の変調から分かるケースが沢山あって、特に
不眠は、『うつ病』の前症状と言われるほど、判断の重要なポイントになって
います。
「忙しいのはみんな同じだから」とか、「弱音を吐くわけにはいかない」とか、
元々自分に厳しく手を抜けないタイプの人が、『うつ病』を発症し易いと
言われていますし、日本人は欧米の人に比べて、繊細でストレスに弱いことも
知られています。
メンタルケアは、本当に大事なのですが、どうも私達は、体の具合が悪い時
よりも心の具合が悪い時の方が、我慢してしまいがちのような気がします。
心のケアも、『未病』のうちに対処出来るといいですね。
悩みや問題を抱えているのも、心の『未病』と言えるのではないでしょうか?
「何とかしたい!」「どうしたら解決出来るんだろう・・・」、日常生活は
何とか、なっているけれど、「気持ちが晴れない・気分が重い」そんな状態で
過ごしているのは、健康な状態とは言えませんよね。体同様深刻な状況になる
前に、日頃から気になることは溜め込まないようにするのが、1番の対処法かも
知れません。
カウンセリングも、もっと気軽に使って頂けると、心の『未病』を予防出来る
んじゃないかな?と思っています。実際「定期メンテナンスです^^」と
言って、ご相談下さる方もいらっしゃるので、こんな風に使って頂けると、
早め早めに対処出来て、楽だろうなぁと思っています。
『楽でいていいんだ』と、自分に言ってあげられることは、自分を甘やかす
ことでも、自分を駄目にすることでもないと、私は思います。むしろしっかり
自分と向き合っているからこそ!言えるんだろうなぁと思います。
「自分の心も体も、自分が責任を持ってケアする」と言う自覚が、これからの
時代には本当に大切なのではないでしょうか?
体以上に心も日頃から、「無理をしていないか?我慢し過ぎていないか?」と、
気をつけてチェックしておくことが、深刻な状況を招かない秘訣だと思いま
す^^
心の『未病』の状態も、体のサインから気づくことが出来るんですね。
「眠れない」「疲れがとれない」「食欲がない」「何もやる気がおきない」
等体の病気にも共通する症状が現われた時は、「このところ忙しかったから、
ちょっと調子がよくないだけ」と、自己判断しないで病院で診察を受けたり、
検査を受けることはもちろん、「心の未病のサインかも?」と疑ってみる
ことも、必要だと思います。体だけではなく心にも、経年疲労は大きな負担に
なってきます。「これ位大丈夫!」と無理をしないで、いい意味で年齢を
考えて「無理はしないでおこう」と、思える心の余裕を持つことも、大切
なことだと感じています。
年齢と共に、心とも体とも上手に付き合っていきたいなと思います^^
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。

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