けんかするほど仲がいい!?〜心のコミュニケーション〜

世間はゴールデンウィークですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私はずっと仕事です。
この間、久しぶりに妻と大げんかをしました。
昔は毎日のように大げんかをしていましたが、久しぶりにやりましたね。


結婚した当初は、一度けんかが始まると、「朝まで生テレビ」状態でお互いが納得するまでとことんぶつかり合いました。
毎回午前4時くらいまで平気でやってましたね。
最近では、お互い心の勉強をしていますから、日が変わるまでには終わるようになっていたんです。
ところが、今回は違っていました。
原因は本当にささいなことでした。
私の仕事に関することで、ちょっと表現がおかしかっただけで、もうお互い止まりません!
休憩(睡眠)を挟んで、合計約18時間言い合いました。
最後には、お互いに見落としていた部分、伝えたい気持ちを理解しあい、無事に終了しました。
不思議なのですが、これくらい大きなけんかをすると、その後はすごく仲良くなれるんですよね。
さっきまであんなに言い合い、ののしりあってたとは思えないほどに。
私は妻とこうしたやり取りの中で、こう感じることがあります。
これくらい本気でけんかしあえるって、それだけお互い自分の醜いところを見せあっているんだよなぁって。
それでも、お互い嫌いにならないのは、それだけ相手を信頼しているから出来ることなんだろうなぁって。
実際けんかをしている最中は、いろいろな感情が出てきます。
怒りはもちろんですが、「これでもう離婚かも」という恐れも出てきたり、「何でわかってくれないんだ」という悲しさも込み上げてきたりもします。
もちろん、それは私だけではなく、妻も同じみたいで、お互い同じ感情を感じながら、ごりごりとすり合わせているわけです。
このすり合わせがあるからこそ、お互いけんか前よりもよりみじかに感じていくのかもしれませんね。
夫婦というのは、一番そばにいる他人です。
こうすればいつかはわかってくれる。
これくらいわかって当然。
愛してくれているならきっと気づくはずだ。
こう思うのは幻想でしかありません。
愛し合っているからこそ、一番そばにいる他人だからこそ、腹を割って本音で話し合うことが大切なのではないかと感じます。
それが出来れば苦労はしないというのが、カウンセリングでよく聞くお話です。
しかし、それはどこかでお互い「本音」を伝えていないのではないかと感じます。
本音というのは、怒っているとか、わかって欲しいという部分ではありません。
もっと心の深い部分にある、自分の中の本当の気持ちです。
相手のことが好きだからこそ、要求や欲求が出るわけですし、わかって欲しいという気持ちにもなれるわけです。
そうでなければ、そこまでする必要はないですからね。
確かに、自分の「本音」を見つけることは難しいかもしれません。
でも、出来ないことはないんですよ。
向き合い続けていれば、自分の気持ちには必ず気がつきます。
そこには信頼がいるかもしれませんね。
たとえパートナーが逃げ腰で向き合ってくれないとしても、逃げるパートナーにも「本音」が存在するわけです。
その本音を感じて、自分を信頼して、相手を信頼して、接し方を相手に合わせてあげることも、時には必要なのではないかと感じますね。
もちろん、いつもそんなにうまくいくとは限りません。
私も、妻と何度も離婚の危機を迎えました。
しかし、そのつどお互いに向き合い、話し合い、辛い思いをし、相手を理解しようとたくさん時間を費やしてきました。
その時間を惜しまないで下さいね。
いつかわかってくれる。
いつか気づいてくれる。
私が悪い。
相手が悪い。
愛しているなら分かって当然。
夫婦なんだからしてもらって当たり前。
相手を変えなければ。
どうせやっても・・・。
などと思っている人は、要注意ですね。
これらは全て「向き合おうとしない」行為ですから、気をつけて下さいね。
けんかそのものですら楽しめる。
そんなパートナーシップを目指してみてはいかがですか?
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