○「楽しむ!」〜自由な心を止めているもの〜

1ヶ月ほど前私は、仕事の研修と遊びを兼ねて友達3人で、
13日間ハワイに行ってきました。
私にとってハワイは、初めての海外旅行です。
一人の友達は海外にも慣れていてハワイは5回目のベテランさんなのですが、
一見お姉さまタイプだけど、気を抜くと何を仕出かすか解らない感じの人です。


もう一人の友達は何度か海外にいった経験はあるもののハワイは始めてのビギナー
しっかりものだけど、目を離すとどこに行ってしまうか解らない感じの人。
私はというと、ひもを付けてくれないと着いていけない感じでしょうか?
日ごろから、寄って集まっては幼稚園児がはしゃいでいる様なメンバーで、
しかも幼稚園の遠足に先生も保護者もいない状態の3人が、ハワイを
ウロチョロしているわけだから、うるさいの騒がしいのと言ったら、
どれほどの珍道中になったかは、お解りになられるでしょう。
私は、普段でも楽しい事や嬉しいこ事を見つけると、すぐにはしゃいでしまい
大人らしくない振る舞いをしてしまう事があります。
その時はすごく楽しいのでいいのですが、帰るころになると時々、
もうひとりの自分が頭の中にいて、
「ああ やちゃった」「大人のくせに」「調子に乗るのはやめなさい」
とささやく様に私をたしなめるのです。まるで楽しむ私を見張っているかの
ように。
そして、ひとり反省会が開かれるのです。
みなさんもこんな経験ありませんか?
3年ほど前の私は、もの静かで、どちらかというと硬いイメージのタイプの人
で私にとっては楽しむなんて、別の世界のお話のように思っていました。
私の妹は、私の事を「怖い人」と思い込んでいたほどです。
私は、この3年間でたくさんのセラピーを体験してきました。
そのおかげで、今はいろんな事を楽しめるようになったし、
自分自身に楽しむということを許せる様になってきています。
それでも、”楽しい!うれしい!”を目の前にすると、
今でも時々「調子に乗るのはやめなさい」という声が聞こえてきて、
つい立ち止まろうとしてしまう事があるのです。
でも、なぜそうなってしまうのでしょうね。
私が3年間取り組んできたセラピーも取り入れながら私の事をお話しましょう。
私にとって「調子に乗るのはやめなさい」この言葉は、すごく馴染みの深い言葉
です。
なぜかというと、それは私の母親がいつも私を叱るときに口癖の様に
言っていたからです。
子供というのは、自分の感情を素直に表現しますよね。
嬉しい時や楽しい時は、当然はしゃぎますし、腹が立つ時や悲しい時は、
怒ったり泣いたりするのは、当たり前のことだと思います。
でも私の母は、私がそうすると必ず「調子に乗るな」と言って私にいろんな事を
禁止してきたのです。
子供にとって両親というのは絶対的な存在ですから、なぜ叱られるのか理解
できなかったとしても、怒られるのは怖くてイヤだし、
言うことを聞いていれば、褒められたり愛されると思う訳だから、
いつの間にか自分の欲求を抑えたり、叱られる前に自制する事を覚えていくのです。
そしてそれが大人になっても「調子に乗るのはやめなさい」と自分の中に、
見張り番を作ってしまうと言う事になってしまいます。
大人なのだから、自分の好きなようにすればいいのは解っていても、
この癖が付いてしまっているので、いつも中途半端な感じになり自分に
自身がもてなくなり、なにか不自由な思いをします。
これではつまらないですよね。
正直私には母に対する怒りが、たくさんありました。
いつもいい子でいた私は、それを感じないようにしていました。
でも、それを感じていくことが、私の癒しの一歩なのです。
「なんでいつも怒っていたのよ!」と怒り出すと次から次に母に対する
怒りがでてきたのです。
次に「私は愛されていなかった」「愛される価値もなかったのね」と
悲しい感情がでてきます。
そして「愛してほしかった!甘えたかったの!」と子供の頃に言えなかった
でも言いたかった素直な気持ちに気づくのです。
私は、そんな時自分をいとおしいと思います。
「いっぱい我慢してがんばってきたんだね」と自分自身を抱きしめてあげるの
です。
すると今まで絡み合っていた紐がスルスルとほどけるように、
楽な気分になっていきました。
そして不思議なんですが、心がらくになると何故か母の事を思います。
本当は、母も子供の頃から我慢して生きてきた事や、私を育てるのにがんばっ
てきた事や母も生きていくのにただ必死だった事などなど。
それを理解できた時に、私は一人の女性として母を許してあげたいと思いました。
今思うと「調子に乗るのはやめなさい」この言葉は、私に言っていただけでは
なく、母自身が自分に言っていた母の中の見張り番だったように思います。
そして私がこれからやるべきことは、母の分まで人生を楽しむ!
お調子者になる事なんだと思います。
それが、母が私にくれた最大のギフトなんですよね。
ありがとう!おかあさん!
みなさんは、自分の中に見張り番を作っていませんか?
そんな場合は「誰かを許す」という事をしてみてください。
誰かを許した度合いだけ、今の自分が自由に楽に楽しく生きる許可がおりる
からです。
楽しむことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
そしてお調子者3人のハワイ旅行ですが、最終日の2日間なんと!!
ホテルの手違いで、ペントハウスの最上階にお泊り。
セレブな気分を満喫してきました。
最初から最後まではしゃぎすぎてたのは、言うまでもありませんよね。

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