臭いや汚れが気になる潔癖症の心理~自分は汚れている?~

外出先のトイレや、カフェのテーブル、電車のつり革や、エスカレーターの手すりなどの汚れがものすごく気になる。

人と話していても、その人の口臭や体臭が必要以上に気になってしまって会話に集中できないなど、臭いや汚れに関する悩みはよくお伺いするジャンルです。

我々が見ているものは全て投影であるというお話もあるくらいに、私たちはありとあらゆるものに対して投影をしています。

その投影を元に考えると、臭いや汚れがとても気になってしまう場合、自分自身をあまり良い存在とは、思えていない可能性があるのです。
自分自身を汚れている存在だと思っていると、それを外の世界に映し出してしまっている可能性があるのです。

◎リクエストを頂きました◎
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私は子どもの頃から神経質な所があり潔癖症でもあります。

特に、人の臭い(口臭、体臭)には敏感で、人との会話中、自分も口臭がするのではないかと、つい口に手を当てたり、小さい声で話したりしてしまいます。
会話より、臭いの方が気になるのです。

それと、外出先でトイレに入ると臭いや汚れが気になり、緊張して、トイレから出てからも、その事が気になったりします。

旅行で泊まる時に、部屋や布団とかも気になったりします。
どのように思考や心を変えていけば、外出先や人と会話する時に、リラックスでき楽しく過ごすことに近づけるのでしょうか?
(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
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リクエストありがとうございます。
今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。

臭いや汚れがとても気になってしまうというご相談は、カウンセリングでもよくお伺いするお話しです。

同じ場所にいて、同じ経験をしているのに、臭いや汚れが全く気にならないという人がいるのに、どうして気になってしまうか?ですが、感じ方が違うと捉えていただくと、わかりやすくなるかもしれません。

綺麗好きが悪いわけではなく、身の回りを清潔に保つことができますので、ある意味良いことではあるのですが、あまりに気になってしまうと、自分以外の人が触れたものには、触れることができなくなってしまったり、人と一緒にいられなくなってしまうということが起こります。

そうなってしまうと、日常生活や人間関係にも支障が出てきますので、適度な綺麗好きになれるといいですよね。

さて、感じ方が違うということについてですが、私たちは日々、毎分毎秒目に見えるもの、触れるもの、人や場所、物などに様々なものを投影しています。
(投影については、心理学講座にもたくさん掲載されていますので、参考にしてください)

自分の心の状態を、外に映し出しているのですが、人が発する臭いや、汚れなどにいったい何を投影しているのか?によって、感じ方が違ってくるのです。

臭いや汚れが極端に気になってしまうというご相談下さる方の中で多いのは、「自分自身を投影している」というものです。

もし、自分自身が汚れていて、嫌な臭いを発するような存在であると思っていると、その臭いや汚れを外の人や物に映し出してしまいます。
そうすると、とても臭いが汚れが気になってしまうのです。

ものすごく臭いがするのうな気持ちになったり、ものすごく汚れているように感じてしまうのです。

よく、つり革など多くの人が触れる物がとても汚れているので、触れないというお話をお伺いします。
確かに、様々な菌が付着しているかもしれませんので、汚れていると言えば汚れていますね。

でもこれを心の側面から見ていくと、汚れているのはつり革ではなく、自分自身であると思っているのです。
自分が汚れているので、つり革も汚れて見えるということになります。

投影しているのです。

この自分が汚れているという思いですが、性的なものと関係していることが少なくありません。
女性であれば、思春期になれば生理が始まりますし、身体が丸みを帯び変化します。

男性も、思春期になれば、声変わりもしますし、身体に様々な変化が起こります。
そして、大人になっていく自分や、性的なものへの興味などを、すごく穢れているように感じてしまうことが少なくないのです。

そうして、穢れていることの感覚が、自分自身が汚れている汚いもののように感じてしまう原因になっているようです。

この自分に対する思い込みを、自分以外の人や物に投影すると、臭いがとても気になったり、汚れがものすごく気になってしまうようになると考えてみるといいかもしれません。

ですから、自分が汚れているという感覚をあまり持たない人は、投影するものが違ってきますので、旅行先の布団や、部屋があまり気にならないということになりますし、臭いや汚れも、必要以上に敏感には感じないということになります。

もちろん、性的な側面だけでなく、自分自身をあまり良い存在ではないと思っていると、同じような投影が起こりますので、潔癖症になってしまって、日常生活に支障をきたすということが、起こることもあります。

ですからこれを改善していくためには、自己認識を良いものに変えていく必要があります。
自分自身が穢れている、汚れていると思っている部分はないか?
自分のことを、あまりよい存在ではないと思っていないか?

などをチェックしてみて、そういった部分があるようでしたら、その思い込みを手放していく必要があります。

自分自身は素晴らしいもの、美しい存在であると思うことができれば、その状態を投影しますので、必要以上に臭いや汚れが気にならなくなります。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。