やり残しが作る執着からの解放~気持ちを完了させる~

誰でも「あの時○○していれば…。」「私が○○だったら…。」というような後悔ややり残しの一つや二つは持っているもの。

これが笑い話はちょっとした愚痴で済むうちはいいのけれど、胸が苦しんだり、痛んだりするのであれば、何かしらの解消をしたいものですよね。

過去のことなのにやり残しや後悔って解消できるものなの?と思うかもしれませんが、過去のやり残しからくる心の疼きを解消するのは時間だけはありません。

心理的アプローチを試みることは時間の薬に加えて、やり残しや後悔の気持ちの解消に一役買ってくれます。今回の心理学講座では、やり残しや後悔を解消すべく心理的アプローチをご紹介します。

やり残しや後悔の解消するためのポイントは、ズバリ心で感じていたことを心のままにどれだか認めることが出来るかです!!

◎リクエストを頂きました◎

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私は学生時代の恋愛を20年たつ今でも引きずり、執着しています。今の結婚や生活に満足してない訳ではありません。
なにに執着しているかというと断られてしまう怖さから、好きだ。ということを伝えなかったこと
その後、相手から連絡があっても、その後付き合っている彼との関係が壊れてしまうことを、おそれ無視し続けたのです。
話していれば、なぜ離れてしまったのか…理由を聞けたかも知れません。
気持ちを押し殺したこと、無視したこと、当時ベストを尽くさなかった自分
無視という暴力で大切な相手を傷つけた、自分が許せません。
考えないようにしても胸が苦しいです。そして傷つけた彼とは連絡先が分からなくなり、謝ることも出来ません
どうしたら良いでしょうか?
(一部編集させていただきました)
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リクエスト頂き、ありがとうございます。

今回、担当させていただく宮本恵です。どうぞよろしくお願いします。

長い間、引きずり、執着しているのは、しんどいですね。
リクエストを拝見させていただくと、今回の執着は、やり残しや後悔が元で執着が作られているようです。

今回の心理学講座では、「やり残し」が作る執着からの解放をテーマに進めていきます。

つい最近まで、「タラレバ娘」というドラマがあったように、「あの時○○していれば…。」「私が○○だったら…。」というような後悔ややり残しの一つや二つ、皆さんもお持ちではないでしょうか?
これが笑い話はちょっとした愚痴で済むうちはいいのですが、胸が苦しんだり、痛んだりするのであれば、何かしらの解消をしたいものです。

このやり残しや後悔、過去のことなので起こった出来事は変えることはできませんが、心理的に完了させる(ベストを尽くす)ことが出来れば、執着を軽減したり手放したりすることが取り組みやすくなります。

ここでいう心理的に完了させるということは、あなたが自分の心で感じていたことを心のままに認めることであり、心理的にベストを尽くすことをいいます。

加えて、心理学では胸が苦しんだり、痛んだりするような身体症状を心のメッセージとして捉えていきますから、そういった症状に着目しながら、あなたの気持ちを探していきます。
(とは言え、これは心理学的アプローチであり、治療行為ではありませんので、体調不良の場合は、医療機関をおたずねください。)

ですから、考えないようにして胸が苦しいのであれば、逆説的ですが、心は何かを訴えているので、考えないようにするのではなくあなたにとって、何が苦しいのか、何を感じているかに興味を持つことが問題解決の糸口になります。

次に完了する(ベストを尽くす)ためにできることをご紹介していきます。

自分の欲求を認める。

やり残しや後悔には、「本当は○○したかった」という欲求が含まれています。この欲求に気づいて、あなたの感じていたものとして認識することで、心理的にやり残しや後悔を完了させるプロセスが一歩進みます。

リクエストから例を挙げてみると…

断られてしまう怖さから、好きだ。ということを伝えなかったこと

⇒好きだと彼に伝えたかった。

相手から連絡があっても、その後付き合っている彼との関係が壊れてしまうことを、おそれ無視し続けたのです

⇒つき合っている彼との関係を壊したくなかった。

話していれば、なぜ離れてしまったのか…理由を聞けたかも知れません。

⇒なぜ離れてしまったのか、理由を聞きたかった。

気持ちを押し殺したこと、無視したこと、当時ベストを尽くさなかった自分

⇒気持ちを押し殺したくなかった。

無視という暴力で大切な相手を傷つけた、自分が許せません。

⇒相手を傷つけたくなかった。優しくしてあげたかった。

…といった感じで、出来なかったことに隠れた欲求を見つけていきます。

注意)例で挙げた欲求は、私個人の推測によるたとえです。

こうして、自分の本当にやりたかったことを認識していくと、無視したのは彼に対してだけではなく、自分の気持ちに対する態度だったことに気づくことができます。

出来なかった理由を考える=自分への理解を進める。

やりたかったのに出来なかったことは、出来なかった理由が必ずあります。
その時に何故行動することが出来なかったのか、思いめぐらせてみましょう。

そうすると、実はそのときのベストを尽くしていたことや出来なかった状況や理由を認識することができますから、自分への理解を進めることができます。そうすると、必要以上に自分を責めたり、後悔したりしなくてもよくなります。

自分の欲求や出来なかった理由や状況認識できたら…、

手紙を書く

過去の出来ごとを完了させるために、本人に会って話をして気持ちにケリをつけることも出来ますが、過去のことで連絡できない場合などは、本人に会えなくても心理的アプローチをすることで、完了をさせることができます。心理的アプローチの一つとして、イメージの中で相手と会って、相手に気持ちを伝えることで、実際に相手に会って伝えたときと同じような心理的効果をもたらすことができますが、手紙を書くことで同じような心理的効果を得ることが出来ます(投函しなくてもOKです。)。

やり残したこと、伝えたかった気持ちを手紙につづってみましょう。
一つは、自分に。もう一つは、彼(相手)に。
本当は、どうしたかったのか、何を伝えたかったのか…。

ここでのポイントは、出来るだけあなたの心に正直に書きましょう。
書いているときに感情があふれてきたら、抑えずに感じてあげること、涙が出てきたらそれに任せて流してあげること。
それがあなたの気持ちや当時のことを大切にすることに繋がります。

そうすることで、やり残しを完了させることが出来ます。

あなたの気持ちが、少しでも軽くなりますように。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。