幸せなパートナーシップにする(4)~過去を癒やす話~

幸せなパートナーシップ(幸せな恋愛、結婚)を手にする為に役立つ心の動きについてのお話。

第4回目は過去を癒やす話。私たちは時折、過去の人間関係でされなかったニーズを今の人間関係で満たそうとすることがあります。

これをパートナーシップですると、幸せなパートナーシップを作りにくくなることがあります。ロマンスの時はこのニーズは抑えられているのですがロマンスのステージが終わるとこのニーズが持ち上がってきて不満の種になっていくのです。そして相手を変えたくなるのです。

私たちは時折、過去の人間関係で満たされなかったニーズや完了していない痛みを今の人間関係で埋めようとすることがあります。
(意識的ではなく無意識的にします)

過去の人間関係で満たされなかったニーズや痛みをパートナーシップで埋めようと試みていると、幸せなパートナーシップを作りにくくなることがあります。

どういうことかといいますと・・・。

例えば、
幼いころに親子関係で、話を聞いて欲しいのに、あまり聞いてもらえず、寂しかったという経験があるとします。

その幼いころの話を聞いて欲しかったというニーズや、寂しかったという痛みが完了されずに、心の深いところに残っていたとします。

そうすると過去の人間関係で満たされなかったニーズや、完了していない痛み(この場合、幼いころに親子関係で話を聞いて欲しかったという思い、そしてそれに伴う寂しさなど)があると、それを今の人間関係で埋めるべく、話を聞いてくれるタイプの人をパートナーにとして求めがちになります。

パートナーとの関係で過去の満たされなかったニーズや完了していない痛みを埋めようとするわけです。

恋愛の初期段階はロマンスの時期であり、このロマンスの時期では埋めようとする思いは抑えられています。
親子関係で満たされなかったニーズや完了していない痛みをパートナーとの関係で埋めたいというのは、あまりでてこない場合が多いです。

それよりも優先される気持ちは、自分のできることで相手の為になることであれば、できるだけしてあげたいという気持ちです。
“与えたいモード”が優先されるわけですね。

しかし、しばらくするとロマンスのステージが終わります。
(だいたい3ヶ月から3年くらい)

すると、ロマンスの時期にはでてこなかった、親子関係で満たされていない、話を聞いて欲しいという思いがムクムクと湧き上がってきます。

元々話を聞いてくれるタイプの人をパートナーにしているので、だいたいは、この思いを満たしてくれるのです。
だから不満には思いません。

しかし、そのパートナーも24時間365日毎回完璧に応えられるわけではありません。

例えば、そのパートナー自身が仕事で上手く行かないことが起こり悩みを抱えることになったとします。
仕事の悩みで自分自身が精神的にいっぱいいっぱいになったとします。

自分自身が精神的にいっぱいいっぱいになっている時は、相手から話を聞いて欲しいと求められても十分に応えられないことだってあるでしょう。

話を聞ことするものの、悩みのことで余裕がなく精神的にいっぱいになってしまっている為に、話が頭の中に入ってこずに、返事もおざなりになってしまうことだってあるでしょう。

そんなときに事件が起こるのです!

話を聞いてもらえなくて不満&お別れしたい気持ちになる事件が!!

過去の親子関係で満たされなかった、話を聞いて欲しかったというニーズをパートナーシップで埋めようとしているので、この思いをパートナーに満たしてもらえない時に心が過度に反応してしまい『話を聞いてもらえていない!』という不満になっちゃうんです。

そして過去の“話を聞いてもらえなくて寂しかった”という痛みが完了せずに心に残っているので、傷口に塩を塗られるような思いになり、とても辛くなってしまいます。

そして、そんなことが続くとお別れしたい気持ちがもたげてきます。
今のパートナーのままだと話を聞いてもらえず寂しく感じるので付き合う相手を変えようとします。
そしてパートナーに言うのです「お別れしましょう」と。

そして、また話を聞いてくれるタイプの新しい人を恋愛対象として見つけてきます。

すると、またロマンスステージから恋愛が始まります。

ロマンスのステージの間は過去の親子関係で満たされなかったニーズや、寂しかったという痛みを埋めようとする心の動きは抑えられて、それよりも自分のできることで相手の為になることであればできるだけしてあげたいという気持ちが優先されます。
(前の恋人の時と同じことが起こるわけですね)

ロマンスのステージの間は平穏に過ごせます。

しかし、ロマンスステージもいずれ終わり、前回の恋人の時と同様に親子関係で満たされなかったニーズや、寂しかったという痛みを埋めようとする心の動きがでてきます。

新しいパートナーも完璧ではありませんから、前回の恋人と同様に時には話が聞けなくなる時もあるでしょう。

するとまた過去の親子関係で満たされなかったニーズや痛みは埋まらずに、不満に思い、辛くなり、相手を変えたくなるのです。

また相手を変えても同じことが起こります。
(100%同じことが起こるとは言い切りませんが、同じことが起こりがちになります)

では、こんな場合はどうすれば良いのでしょう?

過去の人間関係で満たされなかったニーズや、完了できていない痛みを癒やしてしまうことで、今の人間関係で埋めようとする心の試みを止めることが必要になります。

癒やす方法としては、過去の人間関係で満たされなかった思いや、それにまつわる傷ついている感情が心に残っていることを見つけて、その感情を感じきることで消化してしまうという方法があります。

また、満たされていない思いや、完了できていない痛みを、人に話して受け止めてもらうことを通して感情を解放していき、心を癒やしていく方法もあります。

またカウンセリングや心理療法(セラピー)で癒やしていく方法もあります。

そうやって癒やしてしまうと、過去の満たされなかったのニーズや完了できていない痛みを今の人間関係で埋めようとする心の試みが行われなくなるので、パートナーとの関係で不満や、辛さが生じにくくなります。
先ほどの例で言うとパートナーに話を聞いてもらえないということが起こっても、さほど気にならなくなるように変わってきます。

そうなれたほうが幸せなパートナーシップを作りやすいですよね?

つまり、過去の満たされなかったニーズどそれにまつわる完了できていない痛みを癒すことで、今のパートナーシップで.寂しい、悲しい、怒りなどの否定的な心の反応が起こりにくくなるわけですね。

・話を聞いてほしい
・見てほしい
・認めてほしい
・一緒にいてほしい
・スキンシップをとってほしい
・頼ってほしい
・etc・・・

などなど、あなたには過去の満たされなかったニーズや完了できていない痛みを今のパートナーシップで埋めようとしてることはありませんか?
(これらのことは意識的にしているのではなく、無意識的にしてしまっていることがほとんどなので、『自分は過去のニーズを今の人間関係で埋めようとしていないかなぁ?』と意識的にチェックしないと、気づけないことが多々あります)

チェックをしてみて、過去の満たされなかったニーズや完了できていない痛みを今のパートナーシップで埋めようとしていることを見つけたら、積極的に癒やしていきましょう。

そうすると、それらが手に入らなくても、さほど気にならなくなる体質に変わります。
すると幸せなパートナーシップを作りやすくなりますから。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。