カウンセリング講座(3)~受容と共感~

話すことは心の浄化作用をうみますかが、心のうちを話すというのは勇気がい
ることじゃないかと思います。

話してもらい心を軽くするお手伝いをするためにも、話しやすい雰囲気を作っ
いきたいものですね。
話しやすい雰囲気を作る為に受容と共感というテーマをピックアップしました。

心のうちを話すのは勇気が要る

話すことで心の浄化作用(カタルシス効果)を得れることや、気持ちや、考え
ていることなどの心のうちを話してもらうことが心のケアーになることを前回
は書かせてもらいましたね。

自分の心のうちを話そうとする時に、
『この人厳しい人やからなぁ・・・。こんなこと言ったらしかられるんちゃうか?』
『暗いことばかり言ってたら、しっかりしろと言われるかもしれへんなぁ?』
『その考え変やで!って言われたらどうしよう?』
こんな気持ちがすると、心のうちを話そうと思いにくくなっちゃう思いませんか?

話そうとする時に怖い感じがしちゃうかもしれません。

話そうとしても本当の心のうちは言えないかもしれませんね。

あたりさわりのない表面的な話だけは話して本心は言えなくなっちゃうかもし
れませんし、本当は大丈夫じゃないけど否定されるのが怖くて大丈夫と言っち
ゃうかもしれません。

そういうことを考えると、心のうちを正直に話すということは個人差はあるも
のの大変勇気が要ることじゃないでしょうか?

話を聞くことで心のサポートをしようとする時は、心のうちを話しやすいよう
に、話しやすい雰囲気を作るというのは大切になってくると思うんですね。

●受容

十分に話を聞いてもらっていないのに「こう考えたほうがいいよ」とアドバイ
スをされるって場合によっては何か嫌な感じがするときがあると思いませんか?

それが正しい意見であったとしても、自分の気持ちを受けとめてもらう前にピ
シャリと言われると気分は良くないと思う人は多いんじゃないかな?と思いま
す。

話を受けとめてくれるという信頼感ができる前に、アドバイスなどをすると、
善意で言っていたとしても人によっては否定されたように受けとられてしまう
ことがあるんですね。

善意で「こう考えてみたら?」と助言をしたところ、『自分の考え方が悪いと
否定されちゃった』とか『ネガティブな話をしてちゃダメってこと?』などの
受け入れてもらえない感を感じてしまうことがあります。

受け入れてもらえない感ができちゃうと、心のうちを正直に話そうと思いにく
くなっちゃいますね。

善意でなんとかしてあげたいと思っていても、あせっての助言は禁物。
特に相手のことを心配する時なんかは、心配なあまりつい「ああしてみたら」
「こう考えてみたら」と言っちゃいたくなるかもしれませんが焦って助言をし
ないこと。

あせらずに、まずは受け入れてもらるという感じを相手に抱いてもらえるよう
な雰囲気作りを大切にされるといいと思うんですね。

まずは受け入れてもらえるという信頼感を得てもらえるように、相手のことを
受け入れていこうという姿勢を重視していこうと意識してみると良いと思うん
です。

「その考えは甘いよ」とか「それは違うんじゃないかな」などと相手を否定せ
ずに「そっか、そんな気持ちだったのか」「君はそう思ったんだね」とか「あ
なたはそう感じたんだね」など相手を受け入れようという態度のことを受容的
態度と言います。

受容的な態度で話を聞いていこうとする姿勢は、相手が話しやすい雰囲気を作
っていくのに役立つと思うのです。

●共感

「そうだよねー」「わかるわー」「それって嬉しいよね」「それは嫌だよね」
などと気持ちを共感してもらった時に、自分の気持ちをわかってもらえている
ような感じがしたご経験はありませんか?

共感があったときに私たちは分かってもらえている感じがします。

この分かってもらえている感は大切なんですね。

『この人私の気持ちわかってないわー』という時って、自分の気持ちを話した
くなくなっちゃいますよね?
心のうちを正直に話しやすい環境じゃなくなっちゃうんです。

相手が自分の心のうちを話しやすい雰囲気を作る為にも、相手の気持ちを共に
感じてみようという姿勢って大切なんですね。

なかには共感はしたいけど同意はしにくい話の時もあると思うんです。

例えば、「腹が立つから、今度課長がなにか言ってきたら殴ってやろうかと思
うんだよね」という話を聞いて、『「腹が立つよね、やっちゃえ、やっちゃえ
」とは言いにくいよな・・・、気持ちはわかるけど殴るのはよくないし、下手
するとこの人が訴えられることからなぁ・・・』というような共感はしたいけ
ど同意はしにくいことです。

同意ができないことは同意はしなくてもいいんですね。
同意はできないけど、気持ちはわかるということはあると思うんです。
「あなたの立場だと、そのようなぶん殴りたいきもちにもなるよね」というよ
うな感じです。

共感しながら、相手の立場を理解していくのを共感的理解と言うんですが、共
感的理解を示してくれるのも話しやすくなるんですね。

受容的態度や共感的理解があるとより話しやすい雰囲気になるんじゃないかと
思います。

相手が心のうちを話したいと思った時に、受け止め先があると心が救われるこ
とあるんじゃないかと思うのです。
大切の人の話を十分に聞いてあげれるといいですね。

>>>『カウンセリング講座(4)~心とイメージ~』につづく

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。