問題があるパートナーとの恋愛から卒業(4)~助けたい症候群から卒業の各種パターン~

助けたい症候群から卒業する為の各種バージョンをご紹介。

傷ついた人を見ると何だか気になってしまう助けたい症候群の恋愛。自分のことを大切にするということと、相手のことを大切するという両方大切にするべきもののバランスが崩れて、なぜ助けたいってという気持ちが強くなりすぎてしまう恋愛になっていくのかという要因をカウンセリングで探していくことがあります。するとなぜそうなっていったのか各種バージョンが見えてきます。各種バージョンに会わせた卒業の鍵もご紹介。

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前回は、傷ついた人を見るとその人を助けるの為にがんばりすぎてしまう助けたい症候群の恋愛になるお話と、そのタイプの人はどんなことを意識して恋愛すると良いかと言う話でした。

助けたい症候群の恋愛から卒業しすべく、カウンセリングをしていくことがあります。

自分のことを大切にするということと、相手のことを大切するという両方大切にするべきもののバランスが崩れて、なぜ助けたいってという気持ちが強くなりすぎてしまう恋愛になっていくのかという要因をクライアントと一緒に考えていきます。

すると助けたいと言う気持ちが強くなってしまう要因にはいくつかのパターンが見えてきます。

●自分を投影するバージョン

過去に自分が孤独な思いをして苦しかった、
誰かに愛してもらいたかった、

などなど経験をして、その時の癒えていない感情が心に残っていることが原因となって助けたい症候群の恋愛を作ってしまうことがあります。

癒えていない感情が心に残っていると、傷ついている人を見ると過去の自分を見ているようで放って置けなくなってしまうのです。

心理学的に言えば、過去の自分を投影しているのですね。

この場合は、恋愛対象を助けようとしていると同時に過去の自分を助けようとしているとも言えます。

これが要因となって、助けたい症候群の恋愛になってしまっている場合は、癒えきっていない過去の感情を癒すことがテーマになります。

過去の経験での悲しかったこと、寂しかったこと、辛かったことなどの、まだ癒えきっていない過去の気持ちを話していき、その感情を外に流していくのです。

そうやって過去の癒えきっていない感情を癒していくと、恋愛対象に自分を投影することがなくなっていき、過度に助けたいと言う気持ちがなくなっていきます。

恋愛対象を助けようとしていると同時に過去の自分を助けようとしていたもののが、恋愛対象として助けようとするだけに変わっていくからなんですね。

そうやって助けたい症候群の恋愛から卒業していきます。

●助けられなかった痛みからくるバージョン

過去に助けたい誰かがいて、その誰かを助けてあげられなかったと言う失敗感や、無力感、罪悪感、無価値感などが心に残っていると助けたい症候群の恋愛にはまってしまうことがあります。

過去に助けたかった誰かと言うのは、昔付き合っていた恋人と言う場合もあるし、恋人ではなくてお父さんやお母さんなどの家族と言う場合もあります。

昔付き合っていた人が病気になり助けたかったけど助けてあげられなかった。
幸せそうでなかったお父さんを助けてあげたかった。
姑問題で苦しんでいるお母さんを助けたかった。

などのように、
過去に助けたい人がいたのですが、思ったように助けられないことがあります。

例えば、
姑問題で苦しんでいるお母さんを子供の頃助けたいと思ったとしても、子供ですからおばあちゃんとお母さんの中に割って入って話をつけてあげることもできず、思ったように助けられないことがあります。

そうしたことから助けられなかったという失敗感、無力感、罪悪感、無価値観感などを心に作ってしまうことがあります。

子どもから大人になり長い年月がたつことで、その失敗感、無力感、罪悪感、無価値観感などは心の中に埋もれてしまい、普段意識する事はなくなってきます。

しかしそれは埋もれてしまって普段意識しないようになっただけで心から無くなったわけでは無いのです。

すると、
この助けられなかった失敗感、無力感、罪悪感、無価値観感などを補償できる人に心が惹かれてしまうのです。

傷ついていている人を助けることで心に残っている失敗感、無力感、罪悪感、無価値観感などを埋めようとするのです。

しかし感じる事は、補償できるところが、より失敗感、無力感、罪悪感、無価値観感を作ってしまうケースも多いようです。

この場合は、過去の失敗感、無力感、罪悪感、無価値観感を補償する恋愛を止めていくために、この感情を作った過去の体験をカウンセリングで話していき心に埋もれしまっている表出させて、その感情を解放し癒していきます。

そうやって過去の失敗感、無力感、罪悪感、無価値観感などを癒していくことで、それらの感情を補償できるような人に惹かれるという恋愛パタンから卒業していきます。

●助けてくれなかった人への批判からくるバージョン

自分がつらかった時に助けてくれなかったということがあったとします。

例えば、
いじめられていて一人孤独な状況。
学校の先生は見て見ぬふりをして助けてくれなかった。
めんどくさいことに首を突っ込みたくないと思って助けてくれなかったのだと本人は思っているとします。
そんな助けてくれなかった学校の先生を批判しているとします。
『自分の保身で、助けてくれなかった先生なんて最低だ』

と思っていたとします。

そうすると、

その助けてくれなかった先生のようにはなりたくないという心の動きが働きます。

すると、傷ついた人を見て手を差し伸べないというのは、自分が過去にいじめられていた頃見て見ぬふりをしたあの先生のような行動になってしまうので、自分には手を差し伸べないって言う事はありえない!という心の動きになりがちになります。

また、助けたい症候群の恋愛をしていて、自分が苦しくなったから相手と離れるということは、自分の保身ために助けなかったあの先生と同じカテゴリーの人間になってしまうと思ってしまうので、自分のことが理由で手を差し伸べるのはやめるという選択肢はなくなりがちになります。

自分が助けてくれなかった人を批判している分だけ、自分は助けない人にはなりたくないという心の動きになってしまい、それが要因で助けたい症候群の恋愛になりがちになってしまうのです。

この場合は助けてくれなかった人を許していくということがテーマになってきます。

カウンセリングでは、許しをテーマにカウンセリングを進めていきます。
助けてもらえなかった悲しみや辛さをまずは癒していき、その後に助けてくれなかった人を許していき、自分を助けてくれなかった人への批判をなくしていきます。

すると、自分は助けない人にはなりたくないと言う心の動きが緩まっていきます。

そうすることで助けたい症候群の恋愛から卒業してきます。

いずれのバージョンも過去の終わってない痛みと向き合い、それを癒していくことで助けたい症候群の恋愛から卒業していきます。

もしあなたが助けたい症候群の恋愛をしがちな場合は、よかったら信頼できる人に終わっていない過去の痛みについて話してみてください。

そうやって過去の癒えていない感情を外に流して、癒していき、助けたい症候群の恋愛から卒業していけるといいですね。

(完)

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About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。