友達とはきっと、こういう関係を言うのだろう

「わたし、この歳でジャニーズにはまるとは思わんかったわぁ。」と話してくれる友達。
私が親友と思えるようになった友達のひとりです。

この友達とは独身の頃から顔見知りでしたが、私が結婚した頃からよく声をかけられるようになりました。
とはいえ、まだこの頃の私は人付き合いが超苦手だったので、相変わらず距離を置いていました。
しかも、お茶に誘ってくれるのはいいけど、必ずと言っていいほど友達が参加するセミナーのお誘い話が出てくるので、どうせ私は都合よく利用される存在。私なんかと仲良くしたい人なんていないんじゃないかと思っていました。

そうして疑問を持ちながらも、「こんな私で関わってくれる」そして「嫌われたくない」という思いでお誘いを受けていたのですが、それもだんだん疑問に思うようになり、次に誘われたときは断ろうかと考え始めていました。そんなときにまたお誘いのメールが届きました。私は返事を保留していました。

突然話は変わりますが、この友達は何故か急にジャニーズが好きになったようです。
アイドルとは縁のなさそうなイメージだったので、私は最初は驚きましたが、お茶するときには本当に嬉しそうに話をしていました。

この出来事の前の年、コンビニでガムを買うとそのアイドルのおまけがつく特典をやっていたことがありました。
それを一緒に買いに行ってほしいと言われ、コンビニを数件回って手に入れたことがありました。

その翌年、また同じガムでおまけ付きの特典をやってるのをコンビニで見かけ、
「今年も買ってるのかなぁ」とふと友達のことを思い出しました。
些細なことだったけど、あれはあれで楽しかったなぁと思い出してしました。でも

「どうせ私と純粋にお茶したいわけじゃないんだし。」
「どうせ都合のいい時に利用されるだけだし。」
という言葉がまた頭に浮かんでくる。

でもそのとき何故か、
「もしも縁を切ったらもう誘われないよなぁ…」という言葉が、ふと浮かんできました。

え?
誘“われない”?
わたし、誘ってほしかったの?

自分の言葉に気付いた途端、急に寂しさの感情が湧いてきました。
え!? わたし、寂しいと思ってるわ…
そう気付くと自然に涙が出てきました。

それは、今までずっと瞬間湯沸かし器のように怒りを感じてたので、気付けなかった感情でした。
「寂しい」という、一瞬で見ないようにしていた本当の感情にやっと気付いたのです。

そして、寂しいと感じてる感情を否定せず、怒りでごまかすのでもなく、
ああ寂しいと思ってるんや、寂しかったよねって、ようやく自分の気持ちに寄り添えたのでした。
そして次に出てきたのがこの言葉でした。

「所詮私なんてこういう扱いを受ける人間よね」って、「ほらやっぱりね」って思いたかったのに。
思いたかった!?
私ってばそんなこと考えてたのか!?と、はっきり気付いたのです。

私は保留にしていた友達のメールに、素直な気持ちを伝えました。
コンビニでガムを見て友達を思い出したこと、新しいカフェを見つけたとき、今度は友達とここに行きたいなぁと思っていた事などを添えました。

友達と会いました。メールを読んで嬉しかったと話してくれました。
兄弟のいない友達は私を妹のように思ってくれたこと、友達の私に対する思いも話してくれました。
友達は私の悩みを知っていました。それに対して自分なりに出来ることはないかと誘ってくれていたのですが、その真剣さを知りました。

その思いを聞き私は、あんなに不審に思っていたセミナーの誘いをこれからも誘ってと伝えたのです。
自分でも不思議でしたが、その言葉は自然に出てきました。
無理するでもなく、素直な気持ちでした。
行きたいときは行く、でも、気が向かないときははっきり断る、そんな約束ごとを自然に決めていきました。

友達の定義って何だろう?
毎日会うから友達?
言いたいことが言えるから友達?
そういう「~だから」ではなく、私が友達だと思えば友達だと気付いた時期がありました。
そこから更に、きっと友達とはこういう関係を言うのだろうなと思ったのです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

前田 薫

対人関係、自分を好きになれない、人の目が気になる等の自己の問題。 母娘関係、家族関係などが得意である。親との関係や対人関係などで悩んだ 自身の経験から学んだことを活かし、感覚的で一緒に考え提案していくスタイルが得意である。母性的で柔らかい雰囲気のカウンセリングには定評がある。