怖くて社会に踏み出せません。

相談者名
はな
はじめまして。30歳の女性、はなと申します。
二年前に転職に失敗してから、非常に恥ずかしいのですが、8ヶ所ほどの職場を転々としています。どこも数日から長くて3ヶ月、辞めてしまう原因は対人関係が怖くて仕方ないこともあれば、仕事内容に耐えられないこともあります。辞めたあとは社会が怖く、何ヵ月か引きこもることも多々ありました。
周りの社会人の方を見ると、辛くても通い続けて、強いなぁと尊敬してしまいます。
金銭的に追い詰められ、この2ヶ月は風俗店でみっちり働きましたが、今月に入りぷつんと切れたように身体が動かなくなり、無職のまま現在に至ります。
好きでもない男性と、好きでもない性的なことをし、そのわりに収入は高くないという日々に、自分で選んだことなのに、怒りが収まらなくなってしまいました。
大人にとって当たり前の「働く」ということ、私も当たり前に出来るようになりたいです。
何から始めたらいいのでしょうか。
情けない相談ですが・・どうかよろしくお願い致します。
カウンセラー
三枝みき
はなさん、こんにちは。初めまして。
今回、はなさんのご相談を担当させていただきます、三枝みきと申します。
どうぞよろしくお願い致します。

はなさんは、2年前の転職が、残念ながらあまり上手くいかなかったのですね。
せっかくお仕事を見つけられても、長く続けることが出来なかったりすると、原因がご自分の所為でなかったとしても、自信を失ってしまったり、辛くなってしまったりするのではないかと思います。
本当に大変でしたね。

さらに、「対人関係が怖くて仕方なかった」とか、「お仕事の内容が耐えられなかった」と書いて下さっていますが、それなら辞められたあとに怖くなってしまうことがあっても、仕方のないことだと思います。
何か月も引きこもりたくなるくらいですから、本当にしんどかったのですよね。
そして、特にここ2か月のこと、風俗のお店て働かれたことで、もともと傷ついていたはなさんのお心が、さらに深く傷ついてしまわれたのではないでしょうか。

だとしたら今は、もしも出来るのであれば、ご自身を大切にすることをいちばんに考えて頂きたいと私は思います。
ゆったりとくつろげるような時間をとってみるとか、美味しいものを食べるとか、好きなことをしてみるとか、それと、もしどなたか信頼できる人が身近にいらっしゃるなら、そのひとと会ったり、電話で話を聴いてもらうなど、誰かに受け止めてもらうことが必要なのではと思うんですね。

なぜかというと、今のはなさんはどうもご自分のことをつい、責め過ぎてしまっているように私には見えるからです。

そうは思えないかもしれませんが、転職を繰り返すことも、すぐに辞めてしまわれることも、悪いことでも間違ったことでもないと私は思います。
「非常に恥ずかしいのですが」という言葉には、はなさんご自身が転職を繰り返したり、すぐに辞めてしまったりすることや、対人関係が怖いと感じてしまうことや、仕事の内容に耐えられないことなどで、ご自分を「劣っている」とか「恥ずかしい存在」であると感じていらっしゃるように、私には読めました。
でもね、そんなことはないと思いますよ。
そこでご自分を嫌ったり、責めたり、恥じたりなさる必要は全くないですからね。

はなさんがお仕事でうまくいかなかったのは、たぶん、はなさんご自身がとてもお優しくて、繊細な感受性をお持ちだということや、人を大切にしたい人だということ、普段から真面目で責任感も強く誠実な方だということ、またとても頑張り屋さんだということが大きかったのだと、私は思いますよ。
こういうことを書くと、はなさんは「とても信じられない」って仰るかもしれませんね。
でも、本当にそうなんですよ。

真面目で責任感が強い人でなければ、すぐに仕事をやめてしまうことで、自分を責めたりはしませんよね。
また、頑張り屋さんであればこそ、頑張れなかった自分をつい、責めてしまいたくなったりするものです。

また、元々繊細で優しい方の中には、人を助けてあげたい気持ちを持っているがために、ついつい、誰かの攻撃の的になってしまったりするパターンをお持ちの方がいらっしゃいます。
長くなってしまいますので、そのパターンについては今回は割愛しますが、はなさんが対人関係が怖いのは、もしかしたらそういうご経験がおありなのかなと、私は思いました。
だとしたら、それは当然のことですから、何度も書きますけれど、どうかご自身を責めないであげて下さいね。

そしてもうひとつ、「働く」ということが「大人にとっての当たり前」で出来ない私は劣っている、とはなさんが感じていらっしゃるように私には見えますが、本当にそうなのでしょうか?

そうではありませんよね。
私は、はなさんははなさんのままで、とっても素敵な女性だと思いますよ。
先ほども書きましたが、たくさんの素晴らしい才能をお持ちの方です。

ただね、私は、今のはなさんにとっては「働く」ということがとても辛くて大変なことで、もしかしたら拷問のようにも感じていらっしゃるのでは、と思うんです。

でも、はなさんの周りにはいらっしゃらないかもしれませんが、毎日の仕事が楽しくて仕方ないと感じていらっしゃる方や、辛いなんて思ったこともない、という方も世の中にはいます。
仕事が生き甲斐、という方もたくさんいらっしゃいます。
そういう方たちにとっては、仕事をするのも容易ですし、楽しいことなのですから、当たり前にできて当然ですよね?
逆に、お仕事がとても辛い状況だったはなさんが、仕事を続けられないことも当然だと私は思いますよ。

そして、それほど辛い状況だったはなさんが、追い詰められてしまった結果、風俗のお仕事をすることになったことは、例えていうなら、大怪我をしていた人を無理やり走らせるようなものだったのじゃないかなと私は思うんです。
そんなのって、無理ですよね?死んでしまいますよね。

心の状態って外からははっきり見えないものだからよくわからないけど、もしもはなさんの心の状態を身体で例えるなら、きっとそんなだったはずだと私は思います。

だからこそ、心のほうはもう辛くて、悲しくて、傷つき過ぎてしまって、怒りが湧いてくるようになってしまったのだと思います。
私たちの心は、寂しさや悲しみなどの辛すぎる感情を感じたくないとき、大きな「怒り」を使って、それらの感情を抑え込んでしまうことがあるんです。
もちろん、自分をそんな目に合わせたご自身を許せない、というような激しい怒りもあるでしょうけれど、だとしたら猶更、はなさんに今一番必要なことは、自分を責めないようにしていくことと、そして、自分を大切にしてあげることなんです。

こんなに辛いのに、よく頑張ったね。
こんなに悲しいのに、よく耐えてくれたよね。
本当にありがとう。

もし出来るなら、はなさんご自身にこんな言葉をたくさんたくさん、かけてあげて下さい。
傷ついている自分自身を優しく抱き締めてあげるようなつもりで、何度も声掛けしてあげて下さいね。
また、先ほども書きましたが、誰か信頼できる人がいるなら、その人に受けとめてもらうこともとても大切です。

でももしも、もしもそんな人が今、身近にいらっしゃらないのでしたら、私たちカウンセラーにはなさんの辛さや苦しさ、悲しみや怒りを受け止めさせていただけませんか?
「話すことは、放すこと」とも言われます。
お気持ちを吐き出すことで、多少なりとも楽になることが出来ます。
はなさんが楽になる為の、しあわせになるためのお手伝いをもしさせて頂けたなら、私はとても嬉しいです。

以上、長くなりましたが、この回答が少しでもはなさんのお役に立てれば幸いです。
はなさんが少しでも楽になって、好きなことや楽しいことをして生きていけますよう、心より願っていますね。

本日はご相談、ありがとうございました。

三枝 みき

この記事を書いたカウンセラー

About Author

三枝 みき

家族や親子の問題、子育て、友人との関係など対人関係の問題や、罪悪感、自己否定など心や性格についての問題を得意とする。 長女の自傷と強迫性障害がきっかけでカウンセラーとなる。特に母子関係については、自身が母との問題、娘との問題の両方を経験しており、ライフワークとして取り組んでいる。