ブルーマンデーから抜け出したい!!~隠れた自分を労わろう~

働き続けた1週間も終わり、明日から休みというときはすごく元気!!だけど、休日の夜、明日から仕事を思うと襲ってくる倦怠感や気分の落ち込み…、いちばんリフレッシュできているはずの月曜日にどっと疲れている。これから1週間働かなければいけないのに…。そんな自分を宥めすかし、日々を過ごしていくのはしんどいですね。

月曜日からこんなブルーな気持ちになるのはなぜ?という疑問から、このブルーな気持ちから解放されたい!!そんな思いにお答えします。

◎リクエストを頂きました◎
===================================
いつも心理学講座を拝見しております。私は40後半の男性です。私はどうやらブルーマンデー症候群のようです。月曜日になると、必ず、倦怠感、激しい睡魔に襲われます。気持ちもダウンします。月曜日がピークに疲れていて、疲れが溜まるはずの金曜日が一番元気です。3年位我慢してきましたが、余りに辛いため、リクエストを書かせていただきました。よろしくお願いします。
===================================

リクエストいただき、ありがとうございます。
今回は、リクエストを基にブルーマンデー症候群やブルーマンデー症候群予備軍の方の心理的背景をご紹介します。
医療行為を示すものではありませんので、ご了承のうえ、お楽しみください。

ブルーな気分は、どこからやってくる??

日曜日の夜、
「あぁ~、明日は仕事かぁ。」
そう思うと程度の差はあったとしても憂鬱になる方は多いのではないでしょうか?

皆さんは、日曜日の夜…「明日から仕事」と意識したときに、月曜日からのお仕事に対して、どんな思いを巡らせるでしょうか?
「月曜日の朝は、会議があるから嫌だな。」とか、
「部長から、呼び出されなければいいけど…。」とか、
「月曜日は、朝から電話の対応に追われるんだよねぇ。」など。
ネガティブなことや山積みのやらなければいけないこと…、考えるだけでぞっとしますよね。

一方、金曜日の夜…「月曜日からの仕事」という状況は同じだったとしても、先ほどのような暗い気分にはなりませんよね。
1週間の解放感や達成感を感じたり、これから始まる休日をどう過ごそうかとワクワクしたりします。
当たり前といえば、当たり前ですが、これは月曜日からの仕事よりも目の前の休日に意識が向くからなんですね。

このように、私たちは状況に対して何に意識向け、何を考え、何をイメージしたかによって、感情や気分が作られています。

休むと顔を出す蓄積疲労

もう一つ、休日前の憂鬱な気分や体の不調を訴える原因があります。
それは、蓄積疲労です。

月曜日から金曜日は、いわばONモードですから、気が張っている状態です。気が張っている間も心や体は何も感じていないわけではないのですが、感じている感情やストレスをひとつひとつ感じてそれらに捉われていると、仕事を進めることや任務遂行するのに支障をきたすため、気を張っていることで感じていることが抑圧されたり、後回しにされたりします。

そうすると、日々感じているストレスや不平不満、疲れなどを感じる機会が失われていきます。しかし、感じていることはなくなっているわけではありませんから、日々感じていることが蓄積されていくんですね。

1週間の激務を終え、休みに入ると徐々にONモードからにOFFモードに切り替わり気も緩んできて心も体も感じる容量が空いてきますから、連日抑圧されたり後回しにされたりしてきた感情やストレスが晴れて(!?)顔を出せるようになるのです。

蓄積された疲労が溜まりすぎていると、せっかくの休みなのにずっと寝込んでいたとか、休日のあいだずっと体がだるかったといった不調に現れます。

個人差はありますが、常々気を張っていると気が緩むまでに時間がかかることもありますから、日曜日の午後や月曜日に不調を訴えるということも珍しくありません。

日曜日の不調は、自分からのメッセージ

OFFモードになったときの気分の落ち込みや体調不良は、自分からのメッセージです。
気分の落ち込みや体調不良の状態は、日常生活の中で抑圧されたり後回しにされたりして隠れていた自分の状態とも言えます。

ですから、このメッセージを無視し続けて無理をして頑張ろうとすると、突然心が折れて無気力になったり、病気やけがになったり、事故に遭ったりと何らかの形で心や体が急停止する事態を招いてしまいます。

せっかくのお休みが病気やけがの養生に充てられてしまうのは、とてももったいないですよね。
日曜日の夜の気分の落ち込みや体調不良は、日常の中で抱えてきた心身の負荷の表れであり、心や体を休めることや日々の息抜きの必要性を教えてくれています。

中には、「休んでも、全然気分があがりません」というお話を伺うこともあります。
そんなときは、まだまだ蓄積された疲労に対して休息や息抜きが足りないときか、何らかの形で自分を責めているときです。
日々の頑張りを承認して、もっと自分に休みや息抜き、楽しみなどを与えて、充電しましょう。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。