意識的に感じてみる

毎日毎日、いつもの通り道で会社に行き、同僚と会話をして仕事をして、
そして帰宅してご飯を食べて・・そんな風に日常がルーティンワークのように
なってしまっていませんか?
そんな自分にご褒美として前から欲しかったものを買ってあげたり、
お休みの時に遊びに行ったりして心身共にリフレッシュすることは、
体にとっても心にとってもいいことなんですが、毎日残業が多く忙しい方など
はお休みの日には疲れすぎているから休みの日ぐらいは一日中寝ていたいと思
いがち。
でもそうすると仕事始めの週の朝などは、起きた瞬間から
「はぁ・・また一週間が始まる・・」と嫌な気持ちが出てくることが多いです
よね。
そんな時は心がオープンになれなくって感覚が滞ってしまい、どんな嬉しいこ
とや悲しい状況だとしても心に響いてこないように、何も感じられなくなるこ
とがあります。
カウンセリングの場面でもよく見られることですが、
「その時、どんな感じがしたのですか?」とお聞きすると、
「どうなんだろう・・」
「よくわからないです」
といった返答が多いようです。
これは感情が鈍ってしまい麻痺している状態でもあって、無意識的に感じさせ
ないことで何かから防衛しているものです。
何故防衛が必要なのかというと、感じすぎるとひどく落ち込んだり、
悲しくなってしまったりするようなひどい感情を感じるのが嫌だから、
「何も感じない」ことを心が選択してしまうんですね。
それが続いてしまうとどうなるか?
何もかもが嫌になって逃げ出したくなったり、引きこもってふさぎ込んだり、
症状は悪化するばかりになってしまいます。まるで体を蝕んで進行していく
病気に似ていますね。
お医者さんに行くのが嫌い、という人の大半の理由は、「自分の体がひどい
状態だと聞かされる(知る)のが恐いから」とよく聞きます。
体に対しては定期健診などで状態をチェックすることが出来ますが
、心はそうはいかずに無関心にされやすいものです。
「ちょっとすっきりしない」「何かわからないけど・・」という時。
もちろんそうじゃない場合でも、定期的に心の点検をしましょう。
「今、私は何を感じているんだろう」と、『意識的』に感情をみてあげます。
そして意識的に感じてあげます。
私達は誰かに話を聞いてもらいたいと思う時、この人なら聞いてくれる、
と感じられる人に話をしたくなるもので、これはその人が受け止めてくれそう
な器がある人だと感じられるからですよね。人との繋がりと同じように、
わかってあげようとしなければ自分の意識と感情の繋がりが切れてしまいます。
もちろんわからない、と浮かんでくるかもしれません。でもそれでいいのです。
今まで意識的にすることがないからわからなくても当たり前ですしね。
大事なのは、心が何を言おうとしているのかをきちんと理解することではなく、
感情がどんな状態なのかを聞いてあげようとする姿勢が大切なのですから。
これは簡単に気づいた時に出来るエクササイズですから、これを読み終わった
あなた、この瞬間にやってみて下さい。
今、何を感じていますか?
from Nakano Tomoe

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