心を洗うメディテーション

疲れが溜まったり、しんどい気持ちで心がいっぱいになってきたりすると、
僕たちは自然と気力を失っていき、不安や恐れに取り囲まれるようになります。
そうしたネガティブな感情を感じて解放してあげることがカウンセリングや
セラピーの一つのアプローチですが、また別のアプローチとして、
ポジティブなエネルギーを受け取ることで、ネガティブなものを洗い流すような
セラピーをしていくこともあります。
コップに入っている濁っている水を一旦全部開けてからきれいな水を入れるのが
前者のやり方ならば、濁った水にきれいな水を直接流し込んで、徐々にきれいな
水に変えていくのが後者の考え方ですね。
今日はそんな後者のアプローチの一つを簡単な瞑想を通じてご紹介しましょう。
ソファやベッドに腰掛けたり、横になって目を瞑って見ましょう。
深呼吸をしながら、全身の力をゆっくりと抜いていきます。
頭から順番にただ「力を抜いてみよう」とだけ思ってみて下さい。
頭、顔、首、肩、背中・・・つま先までゆっくりと呼吸とともに、
力が抜いていくようなイメージをしてみます。
うまくやろうとするとうまくいかないものです。
できる範囲でやってみるのがコツです。
そして、今、自分が自然の中にいるようなイメージをしてみましょう。
それはどこでしょうか?
海辺でしょうか。
草原でしょうか。
森の中のような感じでしょうか。
それとも雲の上?
そしてあなたはどんな服を着ているでしょう?
その服を感じてみましょう。
どんな生地でできているのでしょうね。
次に風を感じてみましょう。
どの方向から、どんな風が吹いているでしょうか。
イメージの力を使って、その風があなたの肌を撫で、
そして、体の中を通してあげましょう。
これは少し難しいかもしれないので、
今できる範囲で感じてみれば十分です。
大きく呼吸を繰り返しながら、その風が運んでくる香りを感じてみましょう。
草の香り、潮の香り、あるいは何も香りはないかもしれません。
次に太陽の光を感じてみましょう。
どの角度から太陽は当っているでしょうか。
熱い日差しを感じるでしょうか?
それとも、やわらかな、穏やかな日差しでしょうか?
それもただ、感じてみます。
そうすると、皮膚を通じて、その太陽の光や温かさがあなたの体の中に
染み込んでいきます。
ゆっくりと、でも、確実に。
そして、そのイメージと共にあなたの体の反応を感じてみましょう。
体がぽかぽかと暖かくなっていくのを感じるかもしれません。
体のどこか一部がとても熱く感じられるかもしれません。
それもただ感じていきましょう。
そして、体中が温かさで満たされるまでただイメージを続けて見ます。
この瞑想の途中で眠ってしまってももちろんかまいません。
感情や状況をコントロールしようとはせず、
ただ、イメージしながら、気持ちや体の変化を感じてみることが
とても大切なのです。
一日の終わりに、疲れを流すために使ってみていただきたい瞑想です。
from 根本 裕幸

この記事を書いたカウンセラー

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