心のストレスに気づく

心が疲れてしんどい時、ちょっとひと息ついて、ゆっくりと呼吸をしてみて
下さい。
あなたは、今楽しいですか?それとも疲れてますか?腹がたってますか?
悲しい?淋しい?不安ですか?・・・もしくは、なんだかよくわからない
感じでしょうか?
最初は、何も感じられない、もやもやしてて、よくわからない、
そんな人もいるでしょう。
その時は、ゆっくりと呼吸を続けながら、自分に話しかけてみてもいいでしょう。
「今日、あいつにあんなこと言われて、腹たったよな」
「こんな仕事続けてるけど、本当はどう感じてる?」
「彼にはあんなふうに言ってしまったけど、ほんとは寂しいよね・・・」
繰り返しているうちに、少しづつ、自分の感情にも気づけるようになってきます。
そんなことを自分が感じてると知ってしまったら、
今まで我慢してやってきたことが出来なくなってしまう・・・それでいいんですよ。
心の痛みに気づいたら、それを取り除いてあげればいいのか、
それとも、それに対する自分自身の捉え方を変えていくべきなのか、
選択していくことができます。
感情があふれてきて苦しい時は、自分が今何を感じているかみていきましょう。
まずは、その中から一つの感情を選んでみましょう。例えば怒りがあるとしたら、
見捨てられた怒り?
理解されない怒り?
愛されない怒り?
愛させてもらえない怒り?
直感で答えてもかまいません。できるだけしっかりと感じてみましょう。
よくわからなかったら、そのわからない感じを感じてみて下さい。
その感情は、あなたの体のどの辺りにあるでしょうか?
胃の辺り?それとも心臓の辺りでしくしく痛んでいるでしょうか?
のどの辺りで詰まっている感じですか?
体のどこにあるのかわかったら、より鮮明にイメージしてみましょう。
その感情は、どれくらいの大きさで、どんな形をしていますか?
色は何色でしょう?赤?どす黒い?灰色?
触ってみたらどんな感じですか?硬いですか?ぐにゃぐにゃしてますか?
あったかいですか?それとも冷たいでしょうか。
だんだんはっきりしてきたら、今度はそこにむかって深く息を吸いこんで下さい。
息を吐き出すと同時に、その感情の物体が、
呼吸とともに口から体の外に出ていくところをイメージします。
形が大きい人は、1回では出ていかないかもしれませんね。
その時は、全部出し切るまで呼吸を繰り返します。
出し切ったあとの体の中の穴の部分に、また深く息を吸い込んであげます。
そして、今度は息とともにクリアな光がその穴いっぱいに満ちていく
イメージをします。
その光の暖かさが体いっぱいに伝わっていくのを感じましょう。
ストレスも、それが自分にとってストレスになることだと気づいてあげると、
ずい分違ってきます。
ストレスをストレスと感じないままにしてしまうと、それが慢性化してきて、
それを無いものとして感覚を麻痺させてしまったりもします。
それでも、それが例えば仕事であったなら、やらなければいけない時もある
でしょう。
そんな時は、自分にひと言、声をかけてあげて下さい。
「ちょっとこれから、しんどいことさせるけど、ごめんな」
「しばらくきついと思うけど、許してね」
そして、やり終えたあとは、そんな自分に「頑張ったね、ありがとう」と
言ってあげましょう。
そして、それでもすごくつらい時は、またゆっくりと呼吸に意識を向けて
みましょう。
吸って、吐いて、また吸って〜、吐いて〜・・・
息が自分の体の中に入っていって、そしてまた出ていくことだけに意識を
向けます。
呼吸に意識を向けるだけでも、気持ちを落ち着かせる効果があります。
つらい時、自分が何を感じているのか、意外にわかってないことが
多いものです。
わからない感情も、形が見えてきたら、そんなに恐いものではなく
なってきます。
たまってしまったストレスは、感覚を麻痺させても消えるものでは
ありません。
このエクササイズで、少しでもそのストレスを軽くしてあげて下さいね。
でも、その原因となるものを放っておかないことも大切です。
心の風邪のひき始め、その兆候を見逃さないでケアしてあげましょう。
from 北上 秘都美

この記事を書いたカウンセラー

About Author

退会しました。