心の中の観念

僕たちは今まで生きてきた中で、たくさん傷ついてきたと同時に、たくさんのことを学んできました。
良いことも悪いことも、物の見方、考え方、さまざまなものの中に、僕たちが「生きてきた証」があります。
何を感じ、何を考え、物事どう見ていくのか、それは人それぞれであって、そこには良い悪いはありません。
でも僕たちは、時として、自分を幸せにしない考え方や物事の見方に縛られて、身動きができなくなってしまうようです。
また、昔は役に立った考え方や物事の見方が、今はもう役に立たないということもあるかもしれません。
たとえば、
小さいころは別段楽しくなくても、ニコニコ笑っていれば両親から、「あら、かわいいね」と誉められたとしても、
大人になると、「気を使いすぎる人だね」とたしなめられたりという事がままあるようです。
それらの物事の見方や考え方が作られたときには、僕たちが生きていく上で、
「きっと僕を、私を幸せにするに違いない」と考えられたからこそ、出来上がったものなのかもしれません。
ですが、今、現時点で、あなたを幸せにしていく見方、考え方はどれくらいあって、
幸せにしない見方、考え方はいったいどれくらいあるのでしょう?
今回のエクササイズは、そんなあなたの物事の見方、考え方をチェックしてみましょう。
まず、紙と鉛筆を用意してください。
このエクササイズは、あなたの自分に対する正直さが決め手になります。
ゆっくり深呼吸して、体をリラックスさせてからやってみてください。
1.
一番最初に、あなたの名前を書き、あなたがあなたをどう見ているか、あなた自身についてどう考えているかを書きます。
どんな考えが浮かんでもそれを否定せず、直感的に書き込みます。
2.
次にあなたのお父さんの名前を書き、あなたは、お父さんをどう見ているか、「お父さん」というものについて、どう考えているかを書きます。
やはり、どんな考えが浮かんでもそれを否定せず、直感的に書き込みます。
3.
次は、お母さんです。
あなたはお母さんをどう見ているか、「お母さん」というものについて、どう考えているのでしょうか?
4.
最後は、「社会」についてです。
あなたは「社会」について、どう見ているのか、また、どう考えているのかを書きます。
5.
1から4までで書き込んだ内容を、できるだけ「あなたではなく、他人が書いたもの」という、客観的な目で読み返してみます。
それらを見て、あなたはどう感じるでしょうか?
何を感じてもそれらを受け止めて、その感じ方を承認してあげます。
 
この方法は、たとえばあなたのパートナー、あるいはお子様たち、その他お友達や会社の上司など、
あなたをとりまくありとあらゆるものに対して使用可能です。
コツとしては、できるだけその人個人と、その人の存在、
たとえば会社の上司ならば、「○○部長、そして、『上司』というものは?」と言う風に、
2重にして、あなたがどう見て、どう考えているのかを直感的に聞いてみると言うのがよいようです。
あなた自身が、あなたの身の回りの物事をどう判断し、どう考えるのか。
あなたを幸せにする見方と、幸せにしない見方をチェックする上で、
このエクササイズを使ってみてください。
 
from 田村 厚志 / Counseling Service
 

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