息を吸って悶絶した経験ありますか

春ですね。
春って、入学式とか新学期という印象があるせいか、私の中では“始まりの季節”というイメージです。
皆さんはいかがでしょうか。
私はその影響なのか、習い事や趣味など新しい挑戦は、春に始めることがよくあります。
今年の春は、ヨガを始めました。
といっても、ヨガをするのは、初めての挑戦ではありません。再挑戦というのが正しい。
初めてヨガに挑戦したのは、2年前の春でした。
身体が異常に固く、腹筋がどこにも見当たらないのが、悩みのワタクシ。
前屈しても膝くらいまでしか指が届かず、腹筋は1回もできませんでした。
このままでは、アシカさんかトドちゃんになっちゃう・・・!と危機感を募らせた私は、ちょうど当時勤めていた会社を辞めて夢の無職生活を始めたこともあり、有り余った時間を有効に使おうと決心したのです。
(しかし、働く気はない)。
しなやかな体とひきしまったお腹を手に入れるためには、ヨガしかない。
勝手な思い込みから、やる気満々でした。
しかしながら、夢の無職生活を続けるには、1銭のお金も無駄にはできません。
一人暮らしの私は、生きているだけで家賃と生活費という出費に痛めつけられるのです。
ヨガ教室に通うなんて、そんな余裕はありません。インドで修業することもできません。
そんな試行錯誤の結果、貧坊ちゃまな私の強い味方、図書館さんからヨガの本を借りてきました。
さっそくパラパラめくってみましたが、いまいちよくわかりません。
しかし、そこは適当に流すのが、我流のあるべき姿というもの。我流に正確性を求めるのは禁物です。
我流に必要なのは、気合と見た目です。
見た目から入って何が悪い。
とは言いつつも、ヨガウェアを買うほどの資金的余裕はないので、普通のジャージの上からスカートをはいて、ヨガっぽくしました。
さらに、完璧なシチュエーションを求めて、その日は早朝5時に起きました。
いざ、参らん。早朝の朝陽の中へ! That’s 太陽礼拝!
気合いも十分です。
まず、効果別に分かれているページの中から、『下腹ぽっこりに効く』というページから挑戦することにしました。
なんといっても、タヌキさんもびっくりのぽっこりお腹ですからね。
しかし本の説明では、ヨガのポーズをとる前に、準備運動として腹式呼吸を10回するらしいです。
腹式ぃ?
めんどっちいのう。
はしょったろかい。
・・・仕方ないのう。
とやってみました。
『5秒間息を吸う』と書いてありますが、どうも1秒くらいしか吸えません。
おりゃあ!と力いっぱい吸いこみました。
すると、突然衝撃が・・・・。
ピッキーーーーーーーン!!
助骨の下(肺のあたり?)の筋肉がつったのです!
あまりの痛さに声を出すこともできずに悶絶。
体をひねることも、横たわることも、立ち上がることもできない。息を吸うことも、吐くこともできない。
肺がつったらどうしたらいいの。
死んでしまう・・・死んでしまうーーー!!
・・・と思った頃に、なんとか治りました。
しかし、あまりの痛さに、準備段階の腹式呼吸にて越えられない大きな壁を感じました。
3日坊主どころか、最初の5分くらいで挫折。
聖なるスポーツに、うかつに手をだしてはいけない、という教訓だけを得ました。
この『息を吸っただけで悶絶ヨガ』事件から2年。
なんの手立ても講じなかった私の身体は、ますます固く、お腹はますますプヨプヨに。
そこで今春、ふたたび時間に余裕ができたことを機に、今度こそ夢のボディを手に入れるため、ヨガに再挑戦することにしたのです。
今度は、大丈夫。
なぜなら、お金を出してヨガ教室に通うから♪
もう我流じゃありません。プロの手による適切な指導があれば、きっと腹式呼吸もできるようになるはず。
るんるるる~ん♪と行ってきました。
結果。
できましたよ、腹式呼吸!
正確には、腹式呼吸というか「鼻から息を吸って~」と優しい声で言われただけでしたけど。
何はともあれ、肺はつらなかったのです。
見よ、お金の威力!!
一度挫折したけれど、諦めきれないものがあるならば、やり方を変えて再挑戦してみませんか?
諦めきれないところには、自分の“こだわり”があるはず。
“こだわり”は、自分の人生の大切なポイントです。
私の場合、ヨガはそこまで人生にとって大切かと聞かれると難しいところですが、少なくとも自分の生活の新たな楽しみにはなっています。
楽しくいきましょう、春!
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