父親と繋がれた日

「ありがとう」
と何度も父親から言われて終わった20年ぶりの父と子の日帰り旅行。
嬉しいとかよりもまず、「やり終えた」と言う気持ちが1番にこみ上げて
きました。
絶対にありえないと思っていたこと。しかも父親から誘ってきたのでは
なく僕の方から父親を旅行に誘って行ったこと。
父親が仕事を完全に辞めたのが去年の秋。それ以降、目標を失ったように
家にこもる毎日。
以前なら「100歳まで生きるんや」と言っていたのに最近では
「母親(おばあさん)があっちで呼んでいる」と言い出す始末。
そんな父親をみてるとふっと思う。
「この人の楽しみって何なんやろ?50年近くまじめに働くだけで、家では
大事に扱われてないし、仕事やめて自由があるのに逆にふさぎこんでしまう
人生って」
いい意味でも悪い意味でも力がみなぎっていた父親が今は本当に弱弱しく見えている
。でもその弱弱しさがあったからこそ、今回の旅行もうまくいったのかもしれない。
以前なら必ず飲んでいたお酒も飲まずにノンアルコールを飲んでいたし。
そんな複雑な思いを抱いて車で2人きりの日帰り旅行。
しかし似ている。似すぎている。あれだけ否定していた父親に。
よく考えると趣味も父親ゆずり。旅行、格闘技、お酒、歴史、兵器などすべて父親が好きなものが僕の好み。
でもまだ素直には認めたくはない。なぜなら、認めてしまうと
「実はめっちゃおとんのことがすきやってん」
と最近素直に物事を言ってしまう僕だと言ってしまいそうな気がするから。
恥ずかしすぎます(笑)
結局、僕がここまで父親に近づけれたのはすごくありふれた答えかも
しれないけど、「あきらめなかったこと」かもしれない。
人それぞれだけど、僕が父親に近づこうと思って少しずつ行動をはじめたのが
4年前から。
こちらの気持ちを全然わかってくれないことがずっと続いたことも
あったし、何度も怒られたこともあったし。
でも行動をし続けることで、こちらの変化にも気づいてくれたし父親自身も
素直になれてきたのかもしれない。
今回の出来事がゴールではなくスタートライン。
あきらめなければきっと物事はかなうはず。
周りの幸せと自分の幸せのためにさらに僕は行動していきます。
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