●子は鎹・・・君が教えてくれること

こんにちは、吉見太一です(^^)
いやぁ〜ずいぶんと、涼しくなってきましたね。
さて、子は鎹と書いて、なんと読むかご存知ですか?
正解は・・・『子(こ)は鎹(かすがい)』です。
意味を辞書で調べてみますと、
「子に対する愛情によって、夫婦の間が緊密になり、夫婦の縁がつなぎとめられるということ。」
・・・だそうです。
「う〜ん。なるほど。。。昔の人は上手く言うもんだなぁ。」
と感心するわけです。
では、鎹(かすがい)はご存知でしょうか?
こちらも、辞書で調べてみますと、
「材木と材木とをつなぎとめるために打ち込む、両端の曲がった大釘。」
とあります。
「ふむふむ、だから、子は鎹(かすがい)なのか!なるほど!!」
と思うのです。
前回のコラムでもお伝えしましたが、我が家には、生後3ヶ月の子どもがおります。
それはもぅ、すくすくすくとお育ち下さいまして、
手足はムッチリ、アゴは三重にも四重にもなっており、
将来は、どちらの相撲部屋に入門させようか??
と思わせるほどの堂々とした威風を、すでにかもしだしてくれております(笑)
もちろん、泣き声もデカイんです!!
「オギャー、オギャー」はかわいい方で、あまり構わずにいると、
「ギョエ〜〜、ギョエ〜〜!ギャア〜〜!!」と、まるで虐待されているのではないか(笑)
と周りの人に思われるくらいの泣きかたをしてくれます(^_^;)
我々夫婦の余裕のあるときは、
「そうか、そうか、なにを泣くことがあるの。ハハハ・・・(笑)」
などと、笑って余裕を持って接してあげているんですね。
しかし、僕たちも人間です。
疲れているときもあります。
余裕がないときもあります。
そんなときに、「ギョエ〜!ギョエ〜〜!!」と泣かれると、
「うわぁ〜、もぅ疲れてるから、静かにしてぇ〜」という気持ちになったり、
「ちょっと、頼むから寝かせて!!」という気持ちになるのです。
こんなとき、奥さんかボクかどちらかに余裕があれば、
「はいはい、パパは今日は疲れているから、休ませてあげようね〜」とか
「はいはい、ママはいま手が離せないから、パパと遊ぼうね〜」などとお互いを気遣いながら、
助け合うことができるのですが、問題は、夫婦両方が疲労困憊のときです。
ボクが一番キツイなぁ〜と思ったのは、やはり睡眠不足からくる疲れでしょうか(^^)
ボクも、日中は仕事に出かけていますし、奥さんも子どもと付きっきり状態になると、
少し息抜きする時間が欲しくなります。
特に、子どもと親の感情は繋がっているなぁと、シミジミ感じるのですが、
疲れ果てて機嫌が悪い日に限って、子供も機嫌が悪いのかすごく泣いてくれるんです(笑)
「ギャー、ギャー、ギャオー!!」と、抱いても、おしめを交換しても、おっぱいをあげても、
もうお手上げ状態で、ホント、こちらが泣きたくなります(涙)
皆さんも寝不足からくる、あの気だるさ。
疲労感みたいなものを経験されたことがあるんじゃないでしょうか?
ぼくは、はっきり言ってあの気だるさは、たまらなくダメなんです(>_<) だから、未だかつて徹夜をしたことはありません。 学生時代の試験勉強も夜には寝てました。
かといって、朝もやってませんけどね(^_^;)
「桃鉄やドラクエ(テレビゲーム)」だって、やっぱり夜には寝てました(^^)
それくらい、お子チャマのように夜にはメッポウ弱いんです。
ちなみに、うちの奥様の趣味は『寝ること』ですから、
いかに我が夫婦の睡眠不足は、深刻な問題かお分かり頂けると思います(笑)
睡眠不足で、お互いにイライラして、もぅ限界〜〜って時に、
さらに子もりや子育てをするってことは、かなり大げさかもしれませんが、
自分の限界の気分を超えていくような感じです。
もしかしたら、子育て経験のある方は、この気持ちになられた方もおられるかもしれませんね。
そんな時って、夫婦間でちょっとしたことがあると、
子どもに怒れない分、夫婦間でケンカになってしまったりするのです。
普段だと許せることが、許せなくなってしまうんですよね。
例えば、いつもだったら、「○○してくれへんかな?」っていうことを
「ちょっと、○○してやっ!」って、言葉尻がきつくなってしまったり、
どちらかが、休んでるのを見ると、
「ちょっと、いつまで休んでるんや??いい加減に手伝ってくれや!」
みたいな感じで、相手の体調や気持ちを思いやるよりも、
自分が楽になりたいという気持ちが先走ってしまうんですよね。
もしかしたら、「そんなときは仕方ないんちゃうの?」って、
思ってくださるかもおられるかもしれませんし、
僕たちも仕方がないとも思うのですが、いづれにしてもケンカになってしまいます。
これは、子育て以上に疲れてしまいます。
いままでの夫婦間のケンカって、自分の正しさを主張して、
相手を変えようとたくさんしてきたかもしれません。
そのためにたくさんの労力と、相手に響かない自分の正しさを主張する言葉を、
たくさんぶつけてきました。
2人の間では、そんなケンカでも通用してたかもしれません。
しかし、現状では、自分の欲求をこれでもかと主張し、
それが満たされるまでいつまでも泣いている我が子には通用しないんですよね。
そんな、限界を超えた気分だと、僕たち夫婦のあり方を変えざるおえません。
僕たちが遣り合ってる間に、どんどん我が子は泣いて大変なことになってしまいますからね。
お互いにご機嫌の悪さを主張している場合ではありません(笑)
そこで、僕たち夫婦は以下のことを実践することになります。
①まずは、相手の目を見る。
ただ相手の顔を見るのではなくて、目を見つめるということをするのです。
怒っているときや腹立ってるときって、どこかしら相手の目を見ることを嫌悪してしまいます。
でも、意識して目を見て向き合ってみると、おのずと自分の本音が言いやすくなります。
もしかしたら、相手は嫌がって目を伏せたり、逃げたりするかもしれません。
でも、それが和解へのキッカケになることになったりするんですね。
②相手の話や気持ちを聞く。
そして、「何が、腹が立つの?」と、イライラしている理由を聞いてみたり、
「なにをそんなにイライラしてるの?」と感情レベルで、
相手の気持ちを聞いてみてもいいかもしれません。
そうすると、「今日は、ずっと寝てなくて、イライラしてる。」とか
「ここのところ、子供の顔にブツブツができて治らないから辛い」とか、
素直に言葉にしてコミュニケーションできるのです。
普通に考えると、「そんなこと言えばいいやんか?」と思えることも、
イライラし出すと普通のコミュニケーションが出来なくなってしまうことって多いんですよね。
でも、いづれにしても、『なにも言わずに、ムスッとしてイライラしていますオーラ』を
お互いに出しているよりも、非常にスムーズです。
「こんな気分やから、イライラしてる」という言葉を聞けば、
お互いに「じゃ、先に寝ておいで。」とか「じゃ、今日は外にご飯でも食べに行こうか。」と、
相手を理解し、許すことが出来るのです。
そうすることで、よりパートナーシップを深めることができたのです。
限界の気分を超えるのは、すごくしんどいです。
まるで、長距離走ってやっとゴールしたと思ったところで、
さらに走れと言われるようなくらい、「もぅ無理ですぅ〜」と泣き言も言いたくなり、
できればやりたくないものです。
だけど、そこでコミットメント(決意)し、先に進む意欲を持てば、
いくらでも工夫ができるのではないかと、今回思うことが出来たのです。
このことは、なにも子育てに限ったことではなくて、なにかで、
「もぅ、無理!」と思えることでも、そこでしっかりとそのことと向き合い、工夫し、
もう一度やり方や言い方を変えることができたとしたら、
さらに前に進めるのではないのかな?と思えたのです。

まだ、首も腰もシッカリと坐ってない我が子ですが、
「ムニャムニャ、アァ〜〜」と宇宙語は話し始めました。
ただ無邪気に口をポッカリと開けてお風呂に入っていたり、
ニコッと目じりを下げて笑っている我が子を見ていると、急に泣けてくることがあります(涙)
アララ・・・情緒不安定かしら??オレ。。。と思えるこの行動も、
この子が生まれてきてくれたというだけで、こうして気持ちが高ぶってしまいますし、
この子供を見てるだけで泣けてくる感覚は、
やっぱり、すごく幸せを自分自身感じてるからだからこそだと、最近思うんです。
豪邸にも住みたいです。
カッコイイ車にも乗りたいです。
何ヶ月も南国の島でバカンスしたいです。
だけど、そんなことよりも、本当に幸せを感じれることって、
じわぁ〜と湧き出てくるこんな感じであり、本当に身近にあるものなのかな?と最近思えるのです。
そして、「どうして、この子は僕たち夫婦の間に生まれてきてくれたんだろう??」と思ったりします。
この子が教えてくれたことは、本当に数知れませんが、
やっぱり、僕たち夫婦の仲をより強固に繋ぎとめてくれたことでしょうか。
それはまるで、鎹(かすがい)のようにね(^^)
もしかしたら、皆さんが感じられる幸せも、
本当に他愛もなく身近にあるものなのかもしれませんね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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