●『モネ−光の賛歌』展にて

私の好きなモネの作品を観に、「モネ−光の賛歌」展に行って来ました。
ここでは私のお気に入りの絵についてみなさんにお話したいと思います。
まず、「森の散歩道」はモネが17歳の時のデッサンです。
たくさんの木が並び、木のくぼみや、葉が生い茂っている様子がよくわかります。
光と影がきちんと描かれていて、さすがだと思いました。
考え事をするのによさそうな道だと思います。
春にはやわらかな木漏れ日、夏には力強い緑、秋には紅葉、冬には雪景色がとてもきれいだろうなあと想像しながら観ていました。
次に、「シャイイ近くの積みわら」は、モネが25歳の時の作品です。
朝焼けの光がやさしく輝いています。
この頃から積みわらを描いていたんだなあと嬉しくなりました。
絵は上から下へ、空の青→太陽の光りの黄色→雲の灰色→朝焼けのピンク→積みわらの茶色→建物の影の黒→草の緑・・・と色が変わり、風景の色彩を楽しむことができます。
自分自身がこの風景の中にたたずみ、朝焼けを見ているのをイメージすると、草の匂いや朝焼けの眩しさが感じられるような気がします。
「曇り空のアルジャントゥイユの橋」で描かれた橋から見える風景を描いたのが「橋から見たアルジャントゥイユの泊地」です。
私はよく絵の風景の中に自分がいるところをイメージして絵を楽しむのですが、角度を変えるとこんな風に見えるのかなあと想像したりもするので、このふたつの絵を観られてとても嬉しかったです。
いろんな角度から観ると、同じ物でも違って見え、いろんな楽しみ方ができます。
「プールヴィル税関吏の小屋・波立つ海」を観ていると、夏の強い日差しや暑さが伝わって来るような感じがします。
空が青く澄んでいるのはとてもきれいで、観ていると、心まで透きとおるような気がします。
波の音が聞こえきそうな絵です。
絵から季節を感じるのは私の楽しみでもあります。
「国会議事堂」と「国会議事堂、海カモメ」は、それぞれ霧でぼんやりと見える国会議事堂が描かれています。
ただ、「国会議事堂」の方がオレンジ色の光のようなものが描かれているので明るく感じます。
「国会議事堂、海カモメ」は、飛び交う海カモメがとてもきれいです。
このふたつの絵を観ていると、同じ場所でもこんなにも違って見えるのかと驚いてしまいます。
「睡蓮、水の光景」は、私がとても楽しみにしていた絵です。
新聞で観た時に、「なんてきれいなんだろう」と思いました。
それ以来、ずっと楽しみにしていました。
睡蓮の葉と水面に映る木の緑、水面の白、蓮の花のピンク、睡蓮の花の影を描いた青など、色使いがとてもきれいです。
疲れた時に観ると安らぎそうな絵です。
絵は、私の心に安らぎを与え、栄養を与えてくれる大切なものです。
私がこうやって絵を楽しむことができることを幸せに思います。
みなさんにも、幸せだと思える時間が訪れますように・・・。
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