◇映画を通して思う

僕には映画を見る習慣がほとんど無いのですが、
最近、DVDを借りて家で見ることがマイブームになっています。
と言っても、今まで興味が無かった分、映画のことはほとんど知らないので、
タイトル名と表紙で借りるものを決めています。
今回は『CUBE』という映画を借りました。
あらすじを簡単に説明すると、登場人物たちが立方体の部屋の中にいるところから
始まります。
四方に同様の部屋があり、扉でつながっているのですが、
部屋によっては残虐な罠があるんですね。
なんでここに入れられたのか?
何が目的なのか?
どうやってここに来たのか?
何もかもが謎の中、登場人物たちは生きるために罠のある部屋を避け、
出口を探していきます・・・。
この映画、見る人によっていろいろな感想が出てくることと思います。
僕が感じた部分は、罠よりも人が人を傷つけている怖さと、あきらめないと
いうこと、そして目的を見失うと人生を損なってしまうということでした。
物語の終盤で、出口を見つけたにもかかわらず外へ行かない人がいます。
外の世界に絶望し、意味を見いだせなくて。
そのひと時のためらいが悲惨な結果を生んでしまいました。
・・・いや、この人にとってはあるいは「悲惨な結果」ではなかったのかも
しれません。それはわからない。
でも一つ言えることは、この人は人生を損なってしまったということです。
理不尽な状況や理解できないことって、人生の中には少なからずあると思います。
でもそれに屈することなく、出口という「光」を求め続けること、
あきらめないことが大切なのかもしれないと思いました。
答えは必ずある。
だって、この映画の登場人物たちは、一人一人その人にしかないものを持って
いたから。
それらの一つでも欠けていたら、出口という答えにはたどり着けなかったでしょう。
理想と現実。
運命と信念。
いろいろと考えさせられる映画でした。
映画に限らず、僕は「最新作」とか「流行モノ」というのがあまり好きでは
ないのですが、
今度、最近出たらしい最新作の『CUBE2』を借りようかな、と思いました・・・。
by 高橋大

この記事を書いたカウンセラー

About Author

自己イメージの変革・男女関係・人生の目的 を探す、などの分野を得意とする。 心の力学をわかりやすく説明する理性的な側面と、多くの臨床経験を通して培った直感的な把握能力をもってするカウンセリングに定評がある。 長期的な支持を受けることも多く、長い目で見守るスタンスを重視している。