●未知なる体験

一年程前、グァムに旅行に行った時にスカイダイビングを体験しました。
小さい頃からテレビでスカイダイビングの映像を見る度に、一度機会があったらやってみたい!と思っていたんです。
でも本当に自分がする機会がやってくるなんて思っても見ませんでした。
友人に「グァムに行くならスカイダイビングしておいで!人生観変わるような体験できるよ。」と言われて、ちょっと怖かったけど、チャレンジしてみよう!と決心しました。
ラッキーなことに三日間の滞在の内、私がスカイダイビングをする日だけ快晴のお天気でした。
送迎のバスに乗り込み、飛行場に到着。
空を見上げると、パラシュートで降りてくる人たちが小さく見えます。
それを見ていると、緊張感が湧き上がります。
「いよいよだ・・。」
そして親切な係りのお姉さんの説明を受けて、手続きを済ませていきます。
スカイダイビングをする際は、必ず生命保険に入らないといけません。
その書類を書いたり、免責事項を読んでサインをする時は、さすがに少し怖くなってしまいました。
そして一緒にスカイダイビングをする人達と、どの位の高度まで飛行機を飛ばしてもらうか相談して決めたり、飛ぶ際のビデオを見て説明を受けると、緊張感はピークに達していました。
いざ服を着替えて、インストラクターの人達とご対面。
インストラクター達は、皆、体の大きい白人の人たちでした。
私達の緊張を満面の笑みで打ち消してくれました。
私を担当してくれるのは、一番背の高い、ニュージーランド人で「「Big Foot」というあだ名の人でした。
その名の通り、とっても大きな足の持ち主です。
私と挨拶をするなり、「僕はもう何百回と空を飛んでいるから、安心して僕に任せて。」と言ってくれました。
NZに何度か訪れたことがあったのも手伝って、私はすぐにBig Footとうちとけて、「この人に任せていればいいんだ。」と安心しました。
そして器具をつけ、飛ぶ際の体勢などを習って、いざ出陣!
スカイダイビングのユニフォームは映画「トップ○ン」にでてくる衣装そのまんま。
飛行機に移動している時は、なんだかパイロットにでもなるようで誇らしい気分でした。
ドアのない小型飛行機に乗り込むとすぐ、飛行機はどんどん高度を上げていきます。
みるみるうちに、町や木が小さく点のよういになっていって、今度は雲が下に見えてきました。
今回スカイダイビングをする仲間は全部で6人。
その中で、私はBig Footと一番に飛び降りることになりました!
「えぇ〜!一番目!!」と内心叫びながらも、もう既に飛行機の出口付近に移動していました。
(体験者はインストラクターのおなか側に器具でしっかり固定されています。

「いい?1・2・3で飛び降りるよ。」と、Big Foot。
「OK」と言いながら内心、(ちょ、ちょっと待って〜)と思っていました。
その(ちょ、ちょっと待っ・・・!!!)と心の中で言い終わらないうちに、体が宙に浮いていました。
(あっ!体が真っ逆さまーーー!)と思って数秒後、ちゃんと体勢が水平に立て直されました。
そしてインストラクターの指示と同時に、パッと手足を広げます。
今から約15秒〜30秒間のフリーフォールです。
想像と全然違って、実際下に物凄いスピードで落ちているにも関わらず、全然落ちている感覚はしません。
感覚としては、下から物凄い勢いの突風が吹き上げている、その吹き上げている風に押し上げられて飛んでいるような感じです。
その風は私のほっぺをブルブル振動させるくらい激しく叩き、息もできないくらいの勢いです。
そして激しいフリーフォールの後、パラシュートを開いて一気に速度を落とします。
ビヨーンと体が一旦上に持ち上げられ、ここからがスカイダイビングの醍醐味、約3分間の空中遊泳です。
英語で「Air Walk」というのですが、その名の通り体は真っ直ぐ立っている状態で本当に空中を歩いているようです。
この時も下に落ちている感覚が全くなく、静止しているように感じます。
この時の素晴らしさといったら!!!
「生きている!!」ってひしひしと感じました。
眼下には真っ青な青い海が広がっていて、雲もまだ見えます。
海の端は丸くなっていて、地球が球であることを思い起こしました。
よく夢で空を飛んでいる夢というのがありますが、まさに夢の中の出来事のようです。
ゆっくり景色の説明を聞きながら、360度景色を見ながら旋回を繰り返して地上に辿りつきます。
地面に到着する時は一気に地面が目の前に迫ってきます。
無事到着した後は、インストラクターと喜びを分かち合って、その後、「ちゃんと勇気を持って飛び降りました」という認定書がもらえます。
一人ずつ名前を呼ばれて、認定書を拍手と共にもらえた時の喜びも格別でした。
友人に、「スカイダインビングをしたら人生観変わるかもよ。」と言われたことはある意味本当でした。
この体験から色んな気付きや学びを得たんです。
案ずるより生むが易しということ。
高い、大きな視点から物をみれば、悩みなんて本当にちっぽけだということ。
新しい体験をする時、恐れからジタバタ抵抗しないで、信頼して身を任せてしまうことetc・・・。
そして私にとって大きかったことは、勇気を持ってチャレンジすれば、何でもできるっていう自信を得たことです。
それまでの私は、何か折角の機会が訪れた時に、「怖いから。今までしたことないから。」という理由で逃していたこともあったんです。
でも何でも体験してみることだなって、本当に思いました。
未知なる体験をしようと決めて体験した時、私達の視野や心は本当に大きく広がるんですね。
根本理加

この記事を書いたカウンセラー

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