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彼氏とお父さんの関係〜内山さくらさん〜(仮名)

 

一緒に暮らして数年経つ内山さん。
結婚したいと思いつつ、でも、二人の間にはタブーになりつつある話題でもありました。
そんな中、彼が昨年から不遜な動きをし始めます。
なんとなしに女の子の影がちらほらし始めたんですね。
メールでいろいろやり取りしているみたいで、気が気じゃなくてカウンセリングにこられました。

 

何度目かのカウンセリングの時に、さくらさんとお父さんとの関係がクローズアップされてきましたので、今回はその時の様子をお伝えしたいと思います。

 

●トラウマ

 

彼女のお父さんは仕事人間で、優しさもある反面、あまり構ってくれないところがありました。
だから、愛されてる実感も持てずにちょっと心理的に距離のある関係になっていました。
彼女はこの距離感をベースに男性を作るようになりますから、彼氏ともちょっと距離のある関係を作りやすいんですね。
※詳しくは心理学講座「お父さんとの関係を見つめてみよう(女性編) 」をご覧下さい。

 

彼との間に「仕事」を挟めばどちらかがハードワーカになり、「異性」を挟めば浮気問題に、(物理的な)「距離」を挟めば遠距離恋愛になってしまうわけです。

 

でも、彼女自身も距離はありつつもお父さんからの愛情を感じていたんですね。
恥ずかしがり屋さんだったり、意地を張っていたり、そんなお父さんの弱さもきちんと受け入れていました。
だから、彼女は男性からの印象は良く、彼女自身も男性と知り合うことに「恥ずかしくて緊張してしまうけど、でも、なんとなくうまくいってしまう」という関係を作ります。

 

また、彼女は幼い頃、きょうだいのように仲のよかった隣の家の男の子がいました。
毎日家を行き来する仲で、今から思い起こせば「初恋?」なんて感じられる相手でもあったんですね。
ところが、まだ彼女が4歳の時に、突然お隣の家が引越ししてしまったんですね。
大人になってもまだ覚えているくらいショックな経験だったそうです。
この体験は彼女にとっては大きな喪失感となり、大好きな人を失う恐れを作り出すようになります。

 

●幼少の時の体験が影響を与えるもの

 

彼との関係にこの幼い頃の経験がどう影響しているのかを見ていくことにしましょう。

 

お父さんとの距離のある関係から、彼に対してすごく気を使ったり、遠慮したりといった反応が出てきます。
でも、お父さんに愛されたように、その距離で彼からの愛情を感じることもできてしまうんですね。
でも、ちょっと心理的な距離が空いてしまうと彼側からすれば、やっぱり寂しくなってしまうんです。
それで、彼は他の女の子と仲良くなろうとしたのかもしれません。

 

また、距離がある分、彼のことを冷静に見ることができますから、パートナーとしての査定なんかもしてしまうんですよね。
(で、よくないところを見つけて困惑したりしてしまいます)

 

そんなところから、一緒に暮らしているのに、頭では「結婚したいな・・・」と思いつつも、でも、なかなかその話題を避けてしまったり、結論を先延ばししてしまったりしてしまいますし、その一方で、仲はいいのにセックスレスになってしまうんです。

 

また、彼女にとっては隣家の男の子が突然いなくなってしまった経験から、「とっても仲良しな人」=「急にいなくなっちゃうかも?」という図式(感情的には「不安」や「恐れ」)が心の中で成り立ってるので、彼と仲良くなればなるほど、その喪失感が二人の関係が前に進むことを邪魔していきます。

 

つまりは、いなくなっちゃうことを想定してお付き合いするようになる、というか、もう喪失感でひどく傷つかなくても済むようにちょっと防衛的にお付き合いするようになるんです。
もちろん、無意識的にしてしまうことなので、まったく意識できないんですけどね。

 

でも、好きな気持ちがあるから彼に居なくなっては欲しくないですよね。
それで、輪をかけて彼に気を使うようになりますし、彼に嫌われないように物分りのいい女になろうとします。
これではすごく我慢していることが増えそうですよね。
実際に内田さんは彼が家にいるときは、ほとんど彼に合わせた生活をしているようです。
部屋が暗いのが好きな彼に合わせて部屋の電気をすべて消してしまったり、テレビがあまり好きでない彼に合わせて、彼が帰ってくるとテレビを消して、ラジオに切り替えたり。
今回のセッションでは直接は扱いませんでしたが、彼女自身、とっても感情を抑圧してしまっていました。

 

●そのパターンを癒すアプローチ

 

ですから、今回のセッションではそんなお話を伺いつつ、お父さんとの距離感を縮めること、そして、4歳の頃の喪失感を手放すことをテーマにしてみました。

 

まずは、インナーチャイルド・セラピーの手法を応用して、イメージの中で4歳の女の子を思い浮かべてもらいます。
そして、そんな彼女が、大好きだったお隣の男の子を失うシーンを回想していきます。
急にいなくなってしまったわけですから、きちんとお別れの言葉も伝えていないんですよね。
だから、彼女の心の中でお隣の男の子との関係は未完結なままでした。
それを完結させるために、男の子に伝えられなかった気持ちを表現してもらうことにしました。
※僕たちの感情は実際にそれを体験しても、こうしたイメージを使って後追いで体験することになったとしても、心の世界ではほぼ同等の効果をもたらします。

 

徐々に心の蓋が開いて、内田さんの隠れていた痛みが表面に出てくる様子です。
彼の名前を呼んでみたり、寂しい気持ちを伝えてみたりしながら、その喪失感を徐々に手放していきます。
悲しみのエネルギーが彼女の体からじんわり浮かび上がってくるような感じすら伝わってきます。

 

そして、一呼吸おいて次はお父さんと向き合う番です。
イメージの世界の中で4歳の女の子と一緒に家に戻り、お父さんの帰りを待ちます。
お父さんを待つ、という時点で彼女の表情はこわばってきました。
それくらいお父さんとの距離を感じ、恐れがあったんですね。

 

ここから先はそのイメージの力を使って作り上げた世界です。

 

しばらくしてお父さんが帰ってきても、4歳の女の子はなかなかお父さんに近づけませんし、思い切って近づいてみても、距離が近づくにつれて俯いてしまい、お父さんの顔をまともに見ることができないようでした。

 

そこでは彼女に4歳の女の子をサポートしてもらいながら、お父さんに伝えたいこと、聞きたいことをコミュニケーションしていきます。
「お父さん、いつもがんばってるね。ありがとう」
「お父さん、寂しいの?」
「お父さんのこと、大好きだよ」
内田さんがそのとき思いついた言葉を次々お父さんに伝えていきます。

 

すると、徐々にそのイメージの中でお父さんが涙を見せ始めました。
びっくりしつつも、ぐっと優しい表情になってお父さんを慰める内田さんがそこにいます。

 

ずっとお父さんの寂しさとか悲しみを彼女は見てきたんですよね。
でも、それと知っていても、かまって貰えない寂しさや恐れの中で彼女はお父さんのその要素を見過ごしてしまっていたようです。
これが彼女にとっては潜在的な罪悪感になってしまってもいるようで、彼女の口からは自然と「ごめんなさい」という謝罪の言葉が出てきました。
自分ではぜんぜん意識していなくても、心の中では罪の意識をずっと持っていたのかもしれません。

 

そして、その寂しさや孤独感が今の彼氏の心の中にもあることを、彼女はどこかで知っていたんです。
でも、お父さんも彼もなかなかそんな部分を見せてはくれないし、助けさせてくれないわけですから、彼女は分かっていても助けられないもどかしさや無力感をずっと心に抱えていたようです。

 

つまりは、お父さんとの関係の中でおきてきたことが、感情的に彼との関係で再現されているようでした。

 

そこで、イメージの中でお父さんを抱きしめてもらいます。
無力感を手放すために、感情的な成功体験を作り出すために。
そして、お父さんにさらに感謝の気持ちや愛情、聞いて欲しかったお話などを次々と伝えていきます。
お父さんは4歳の女の子の腕に抱かれて恥ずかしそうに、でも、うれしそうな表情に変わっていったようでした。

 

そして、お父さんに心からの笑顔が戻ったとき、今度は彼女がそのお父さんからの愛情を受け取る番です。
イメージの力を借りて、お父さんに抱きしめてもらいます。
このときの彼女の表情は本当にうれしそうで、明るい顔になっていたんです。
ちょうどパッと花が咲くようにカウンセリングルームの部屋までも明るくなったようでした。

 

セッションを終えると、もともと無邪気な内田さんの笑顔にさらに磨きがかかったようで、ちょっとまぶしいくらいでした。
芯の強さや自信を手に入れたような、そんな雰囲気も漂わせていましたね。

 

この1回のセッションでお父さんからの影響がすべて無くなるとは思いませんが、お父さんに近づけ、また、助けられたことはひとつの成功体験のように心の中に刻まれていくと思います。

 

その場でこうして紹介させてもらうことをお許し頂いて、今回のカウンセリングを終了しました。

 

(この記事はご本人の了解を得て掲載しています)

 

根本裕幸

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