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2017年2月14日

『1人じゃなければ』 森川陽介

心理学を学ぶようになってから、そこで出会った友人4人とグループLINEを作って、
色々な出来事を話すようになりました。
そのグループLINEが出来上がって、かれこれ3年くらい経ちます。

この3年の間に、私たちには様々な出来事が起こりました。
5人中4人は職業が変わりましたし、1人は新しくパートナーを見つけて結婚しました。
日常の悩みなどをお互いに話していると、その友人たちに対して、
私は家族のような親密感を感じるようになりました。

先日、その中の1人がグループLINEでこう言いました。

「朝からエアコンをめぐって夫とケンカしたので、プチ家出をしてアウトレットモールをうろうろ中」

その発言に対して、他の友人たちが返信します。

「それなら、うちにおいでよ?」
「嫌な気持ちはここで、全部吐き出しちゃえばいいよ」

1時間後、彼女から私たちに返信がありました。

「店員が歌を歌うアイスクリーム屋さんでアイス買ったら、なんかほんわかしてきた」
「アイス食べて満足したから、そろそろ帰ろ?!」

さらに、1時間後。

「無事仲直り出来ました。みんな、ありがとう!」

彼女が無事に旦那さんと仲直りが出来て、他の友人たちも「良かったね?」と、
安心したようでした。
私たちは、こんなやりとりを3年間、何度も繰り返してきたような気がします。

◇◇◇

人間の心理とは不思議なもので、どんなに辛いことがあってとしても、
それを分かってくれる人の存在を感じることができるだけで、心は劇的に軽くなったりします。

私は元々アルコールの問題を抱えてカウンセリングを受けるようになったのですが、
カウンセラーや心理学を学んでいる友人たちにいつも言われていたのは、
「アルコールの問題が爆発しそうになったら、とにかく1人になるな」ということでした。

心理学を勉強し始めて、アルコールの量が徐々に減ってきた時期に、
それまでの努力をすべて無駄にしてしまうくらいに、めちゃくちゃ飲んでしまう時がありました。
私が普段隠し持っている怒りや悲しみ、悔しさや寂しさを、日常のふとした瞬間に強く感じると、
私は大量のアルコールを飲んでいました。
それは、まるで自分の中のネガティブな感情をすべてかき消すかのような行為でした。

そんな時、私はいつも1人でした。
知らない飲み屋で人と話すことはたくさんありましたが、心理的な意味で、私は1人でした。
私は誰にも本当の自分を見せないようにしていましたし、見せたら嫌われると思っていました。

◇◇◇

そんな生活の中で、このグループLINEは私の心の支えになりました。
自分の中の見せたくない自分の姿も、その友人たちには少しずつ見せることができるようになりました。
ネガティブな気持ちが上がってきて、アルコールを飲みたい衝動にかられても、
その気持ちを聞いてもらえるだけで、心が落ち着く感じがしました。
自分の本当の気持ちを話して、それを受け入れてもらうことで、私は大きな安心感を感じていました。

そして、それぞれの友人たちの悩みや辛さを聞いているうちに、私たちはとても仲良くなっていきました。
それに伴い、私のアルコールの問題は解消されていきました。

心理学の有名な言葉で、「親密感はすべてを癒す」という言葉があります。
私はそれを実体験で感じることができたように思います。
自分の本当の気持ちを話すことはとても勇気のいることですが、そこを超えて人と関わると、
今まで感じたことがないような親密感が感じられるようになるのかもしれません。

◇◇◇

私と友人たちの人生には、これから先、たくさんの出来事が待っていると思います。
それはきっと、嬉しいことだけでなく、多くの辛いことも待っているでしょう。
しかし、今までのことを考えると、どんなに辛いことがあったとしても、1人じゃなければ、
結局何とかなるんじゃないかと思います。
旦那さんと仲直りして、嬉しそうにしている友人のLINEを読んで、そんなことを思いました。

森川陽介のプロフィールへ>>>

投稿者 cseditor : 2017年2月14日 00:00

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