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2000年12月21日

遺 書

こんにちわ、お久し振りですね、ナルイヒロミです(*^-^*)

色々な人達によって、このコラムも書かれるようになりました。その人それぞれの味(?)が出ていて、いい感じですよね?なので、私も原点に戻りたいと思います。

この12月の1~3日と、父親の遺作展示会がありました。
別に画家だった訳ではないんですけどね、地元の振興に仲間と共に力をいれてた父は、デザインの才能を生かして、色々とイラストを書いていたんです。
元々いろんな人達の手元に渡っていたものを、父の仲間達が声をかけて、集めてくれて、で、展示する機会を作ってくれたんです。
地元の新聞でですが、とりあげて貰えるくらいの盛大なイベントで、多くの人達が展示会に足を運んで下さったみたいです。
いやいやなんとも、彼は愛されていますね(^^)
そのことを彼は知っていたのでしょうか???

私の父は自殺でした。
その展示会を手伝って下さった方の中でもその事を知っている人は少ないでしょう。
(なのに娘がバラしていいのか!?ってね(^^;))
遺書代わりの彼の最後のイラストも、展示会には飾ってありました。

で、全然関係ないように見えるかも知れないんですけど、私は秋ぐらいにいつものごとく(?)NHKのドキュメントをまたまたタイミングよく見たんですね。
それは『日本の宿題』と題されたものでした。深夜の再放送だったんですけどね、「中高年の自殺について考える」ってものでした。
彼らの遺書が公開され、ただそれをひたすら紹介するっていう、なんとも暗~いものだったのですが、それを見て私は彼らの遺書に1つの共通点を感じたんですよね。

社会や、会社に対する恨み・つらみや自分を責める多くの言葉はもちろんあるものの、自分にとって身近な人に対する感謝の気持ちや、愛情が見えるんですね。
実際、私の父親の遺書にも家族への思いが色々と書いてありました。
「おまえは俺の宝物だ」
生きてる時には決して聞けなかった言葉が、そこにはありました。
彼の私に対する、最後の言葉がこれだったんです。

誰にだって、死にたくなる時ってあると思います。何か全てがうまく行かなかったり~、どこにも動けなくなってしまったり~、全てをリセットしてしまいたかったり~って。
でも、この時には私達に”死”が求められている訳ではないんですよね。
実際には”誕生”が隠れているんです。
今までのやり方を超えた新しい自分になる事が必要なんです。

そして、私達は全員が1回は経験しているからこそ、今、生きているんですよね。
私達が赤ちゃんの時、母親のお腹の中にいました。私も覚えてはいませんが(^^;)
すんごい快適な環境だったはずです。プカプカ浮かんで、暖かくて。
でも、何故かだんだんとそこが窮屈になってくるんですよね。(実際は、「自分が大きくなったから」なんだすけどね。)壁が迫ってくるような感じです。
そして、最後には何と!押し出されてしまうんですよね。今まで居た所よりも、もっともっと細い道に追いやられてしまうんです。
「むぎゅ~(>_<)くっ・・・苦しい!!!」ってそこを通る時に、私達は思うはずです。でも、そこを抜けた時、私達は新しい世界に出会うんですよね。
そしてまず最初に、私達は今までと全く違う”やり方”で呼吸をするんです(^^)
これが”誕生”ですよね?
私達は、途中で誰1人として諦めなかったからこそ、ココにいる訳です。

もし、「もう何もかも止めてしまいたいな・・・」っと思ったら、”遺書”を書いてみて下さい。
そこに、もし、何かしらの恨み・つらみや、自分を責める言葉が書かれているのなら、それはエゴの声です。全ては「自分にはこの情況をなんとか出来る訳なんかない・・・」って言う、”無力感”や”無価値感”なんですよね。
「誰も助けてくれない」って言うのも、結局は「自分にはそんな価値がないんだ」って言う”無価値感”につながります。
そんな時、私達には、自分のプライドや見栄やエゴの声を超えて、相手に助けを求める事が必要なんです。

もし、その”遺書”に誰かに対する感謝や、今まで伝えられなかった思いがあったとしたら~、それを面と向かって伝える時がとうとうやって来た。っと言う事です。
自分のプライドや恥ずかしさやエゴの声を超えて、相手に伝える時が来てるんです。

私達が産道を通る時を知っていますか?
私達は誰に教えられた訳でもなく、本能的に頭蓋骨をずらして、また回転しながら出てくるんです。”生きる力”って言うのはそんなすごいものなんですよね。
そして、そんなにも画期的な事を私達はやってのけて来たんです。 そしてまた、帝王切開の子は知っているはずです。「もうダメだ!!!」っと思った時にさえ、とてつもなく大きい手が自分をすくい上げてくれた事を。

もうすぐ20世紀も終わりですね。
新しい自分に出会う為に、”遺書”を書いてみるのもいいかも知れません。

投稿者 cseditor : 00:00 | コメント (0)