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ご相談事例集(バックナンバー)

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タイトル
自分を変えたい
相談者名
ぷー
自分は、物事を自分本位で考えてしまいその発した言動や行った行動で相手にいやな思いをさせたり、傷つけてしまいます。
これを直したいために相手の気持ちを常に考えて行動する人間になりたい!と思ったのですが、なかなか相手の気持ちを理解して行動するのが苦手で、難しく感じています。
相手の気持ちを考えて行動するコツを教えて下さい。
カウンセラー
大塚亘
ぷーさん、はじめまして。

今回担当させていただきます、大塚亘と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

我々人間、特に日本人は謙虚な方が多く、言い方を変えると、自分に厳しい方がとても多いです。ぷーさんも、私は、ご自身に厳しい方なのだと思います。

何が言いたいのかというと、ぷーさんがおっしゃるように、もし本当にぷーさんが「自分本位」で身勝手な人間であるならば、そもそも、無料相談コーナーに相談することがないからです。

ワガママし放題、言いたいこと言い放題で相手の気持ちなんて全く考えない人間も、この世には存在します。本当に自分勝手な人間もいると思います。

でも、もし本当に自分勝手であるなら、自分が悪いとも思わないからワガママし放題なのであって、反省することもないし、改善しようとすることもありません。

しかし、ぷーさんは、「相手の気持ちを常に考えて行動する人間になりたい」と書かれています。本当に身勝手な人間なら、そんな目標を立てると思いますか?つまり、今の時点で、ぷーさんは謙虚であり、人に対する優しさを持っている素晴らしい人間なのです。まずは、今の時点でぷーさんは優しい方である、ということをお伝えしたいと思います。


>自分は、物事を自分本位で考えてしまいその発した言動や行った行動で相手にいやな思いをさせたり、傷つけてしまいます。

具体的な事例の記載がございませんので、そもそも本当に自分本位なのか、本当に相手はイヤだと思ったのか、また、相手は本当に傷ついたのかは分かりません。もちろんぷーさんとしては、自分の言動で、相手を傷つけてしまったと思っていらっしゃる、ということは、よくわかります。

ただし、先ほど述べた通り、ぷーさんは自分にとても厳しい方です。そうすると、世の中の事象を、全部自分を否定するような方向に見てしまうのです。

例えば、相手に何かを伝えたときに、相手が暗い顔をしたとしたら、自分に厳しい方は、自分のせいだと思ってしまうかもしれません。しかし、その会話の時に、たまたま相手自身のプライベートでの嫌なことを思い出したとか、相手が苦手な分野の話しがたまたま出てきたとか、要するに、相手側に原因がある場合もたくさんあるのです。

私が良くブログ等で書く事例ですが、私大塚は47歳のおじさんですが、幸いなことに、頭髪はたくさんありまして、髪の毛が薄くなる傾向にはありません。よって、誰かに、「髪の毛が薄くなってきましたね」と言われても、傷つかないというのは分かっていただけると思います。

一方で、髪の毛が薄くなってきて、ハゲてきた自分がカッコ悪いと自己否定している男性がいたとします。その人に、同じく「髪の毛が薄くなってきましたね」と言ったとしたら、傷つく可能性が高いというのは分かっていただけると思います。

しかし、このハゲの男性は、もともと自己否定があったわけですから、「もともと傷ついていた」といえると思いませんか?

仮に、別の男性は髪の毛が薄いことを全く気にしていなくて、自己否定もしていなかったとしたら、「髪の毛が薄くなってきましたね」といわれても、「そうなんですよ。まあ別に良いと自分では思っています」と傷つかない反応を見せるかもしれません。

つまり、実は、「誰かがひどいことを言ったから傷つく」のではなく、「もともと傷ついていたから傷つく」ともいえるのです。もしそうだとしたら、ぷーさんの言動で傷ついたのではなく、もともと相手が傷ついていた、ともいえるのです。


もうひとつの可能性は、「傷ついたように見えた」けれども、実は全く傷ついていなかった、という場合です。我々人間は、自分の目で見たものを真実だと思いがちですが、他人の心の中までを読むことはできませんので、傷ついたように見えたとしても、それだけで相手が傷ついたかどうかはわからないのです。

このように、本当にぷーさんが相手を傷つけたのかは全く分かりません。でも、ぷーさんとしては相手を傷つけたと思われています。それでは、本当にぷーさんの言動で相手が傷ついたとしましょう。もしその場合、どうしたらいいのかを述べたく思います。

我々人間のうちのほとんどは、人を傷つけたいなどとは思っていません。つまり、謙虚さや優しさをたいていの人が持っています。ぷーさんが優しさを持った方であるというのは、冒頭で述べた通りです。

しかし、そのような優しさを持った人間でも、相手を傷つけてしまうことがあります。その原因は、少し難しいのですが、その人間が持つ「自己否定」の心です。


自分が嫌いだったり、自信が無かったりといったような、自分を否定している人間は、このような無意識を心に抱えています。

「自分はダメな人間だから、周りに否定されるに違いない」

そうすると、我々人間の無意識は恐ろしいもので、なんと、

現実の人間関係などで、相手から否定されるという状況を「無意識に」自ら作ってしまう

ということをしてしまうのです。もちろん、「意識」では、相手に嫌われたいとは全く思っていません。ぷーさんだって、周りの人間に嫌われたいとは思っていないと思います。

しかし、例えば、相手の話しをあまり聞かなかったり、相手の気持ちにそぐわないことを言ってしまったり、相手を傷つけるようなことを「無意識に」してしまう、ということがあるのです。

そして、傷ついた相手は、傷つけた人を嫌ったり、反論したり、その場から離れようとしたりします。つまり、嫌な気分になり、傷つけた相手にマイナスの印象を持ちますよね。

実は、無意識に「自己否定」を抱えた人は、このように「無意識」に相手に嫌われる言動を行って、

嫌われるという目標を達成しようとしてしまう

のです。しかも、本人は頭では嫌われたいとは思っていないので、嫌われてしまったという結果がさらなる自己否定を生み、まるでアリジゴクのように、自己否定を強化し続けてしまいます。


このような自己否定の強い状態で、「相手の気持ちを理解して行動しよう」と思っても、どこかで「強大な無意識の自己否定」が出てきて、上手くいかないと思います。さて、それではどうしたら良いのでしょうか。それは、

相手の気持ちを考えるより前に、自分自身の自己否定を減らす

という順番が良いと私は思っています。本当に相手に優しくできる人は、自分にも優しく(甘いという意味とは違います)、自分をある程度認めている人間だと私は思います。

自分にある程度の余裕がないと、相手の気持ちを汲み取りづらかったり、相手に心から優しくすることは出来ないのではないかと思います。


ぷーさんが、今まで述べてきたことに当てはまるのかどうかは、私にはわかりません。ただし、ぷーさんは謙虚さと共に、「自分を否定している」部分もお持ちなのではないかと思います。もしそうだとしたら、相手の気持ちをくみ取るためには、まずぷーさんがご自身を認めてあげてほしいのです。

冒頭に書きました通り、ぷーさんは今の時点で素晴らしい方です。それなのに、自分は変わらなければならない、と自己否定されていらっしゃいます。私は、何も変える必要はないと思いますよ。

カウンセリングで、自分を認めること、自己承認を進めていっていただければ、いずれ、自然と相手の気持ちを自然にくみ取ることができるようになると思います。


読んでくださり、ありがとうございました。


大塚亘




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