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ご相談事例集(バックナンバー)

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タイトル
アカウンタビリティ
相談者名
NW
はじめまして。都内に住む男でございます。

 アカウンタビリティについて。周りで起きる事象は、全て自らの意識の反映、である
という理論なのですが、自然破壊、他国の脅威、陰謀論めいたもの、原発事故、被災、国民品質の衰退、など、環境レベルで身に降り掛かる出来事・問題については、アカウンタビリティの理論で捉える事は可能でしょうか。また、捉えられるとすれば、どのような処理の方法が考えられますでしょうか。

アカウンタビリティの最も顕著な事象の具現化は、「シャドー」であると思われるのですが、
このシャドーが、犯罪レベル、倫理を犯す行動を厭わないレベルである場合、嫌悪、という範疇からすら逸脱しますが、このようなシャドーの場合、どのような対処が望まれるでしょうか。

また、シャドー側は、こちら(本体)に対して、どのような目的、意図、感情を抱いているのでしょうか。

アカウンタビリティという枠での質問でございますが、いくつかに分かれてしまい、申し訳ありませんが、宜しければお答え頂けると幸いでございます。
カウンセラー
小倉健太郎
NWさん、はじめまして。
担当をさせて頂きます、小倉健太郎と申します。

NWさんは、もともと深い探究心をお持ちなのか、この質問から、NWさんが、いかに心理学について興味があり、学ばれているかがよく伝わってきますね。

例えば、理系の高校生くらいになりますと、数学で微分積分やベクトルについて習いますが、多くの人にとって日常を普通に生活するだけならそこまで知ってなくても特に問題は無い様に、おそらくは、多くの人にとって、日常生活を普通に生活するだけであれば、アカウンタビリティの理論や、シャドーへの適切な対処方法を知らなくても問題はないかと思われるんですね。

それでも今回、この難しい内容について質問をして下さったのは、それだけNWさんがこの理論に強く興味を持たれたのか、または、ご自身の抱えている問題に関して、アカウンタビリティの理論やシャドーへの対処を学ぶ事によって乗り越えようとされているのか、どちらにせよ、より深く理解したいと考えておられるのだと思いました。

また、心理学に関して興味を持っていただけるというのは、とても嬉しいことですので、NWさんの、積極的に学ぼうとする姿勢に対して、少しでも役立つような回答をさせて頂きたいなと思いました。
それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

まず、アカウンタビリティの理論とは、NWさんは既によくご存知かもしれませんが、端的に言うと、「あなたの身近に起こった出来事は、全てあなたの選択の結果であり、他の誰かの責任ではありません。だから、あなたの周りで起こっていることに関しては、あなたの責任で対処できます。」という意味で捉えてもらえればいいかと思います。

この文章だけを読むと、とても厳しい理論に思えるかもしれませんし、個人ではどうしようも無いと思えること、例えばNWさんが書いて下さったように、「自然破壊、他国の脅威、陰謀論めいたもの、原発事故、被災、国民品質の衰退、など、環境レベルで身に降り掛かる出来事・問題について」に関してまで、一体どのように責任を持てば良いのか、つまり、どう対処をしたらいのかと考えてしまうかもしれませんね。

それに関しては、「その問題に関して、ベストを尽くそうとする。」「問題から謙虚に学び、その問題を解決できるくらいに成長する。」という2つ対処の仕方があるかと思います。

例えば、原発事故について。事故が起こってしまった事に関して、事実は変えられませんし、個人の力で解決できる問題ではないかもしれません。けれども、個人で何も出来ないかといえば、そうではなく、例えば募金と言う形で復興に協力したり、もしかしたら、ボランティアと言う形で、問題の解決に参加する事も出来るかもしれません。
また、原発事故をきっかけに、節電に取り組む事により、完全に原子力に頼る必要の無い社会の実現に貢献が出来るかもしれません。
もちろんこれは、「あくまでもアカウンタビリティの理論的な見方をするならば。」という話であって、必ずそう考えなければいけない事は無いと思います。
もし、NWさんが原発事故に関して直接的な被害が無ければ、「何の責任も感じず、何もしない。」という選択も出来ると思いますし、もちろんそれでも問題は無いと思います。

けれども、もしもアカウンタビリティの理論のような見方をするのであれば、「全て自らの意識の反映である。」ととらえる事により、例えば、自然破壊や原発事故に対してでも、いろいろと出来ることを見つけることも出来るかもしれませんし、もしかしたら、思いもよらなかったアイデアや、解決策が思い浮かぶかもしれませんね。

では、次はシャドーへの対処法ですね。
シャドーに関しても、NWさんは既にご存知かもしれませんが、端的に言えば、「自分自身と正反対だと思う要素、自分自身が受け入れられず、抑圧し、禁止している要素、または、それを表す人。」の事ですね。

何をシャドーと思うかは人それぞれだと思いますが、もしも犯罪レベル、倫理を犯す行動を厭わないレベルの人をシャドーだと感じる人がいたと、その方は、全く正反対で、とても正義感が強く、倫理観のしっかりした人物であると言えるかもしれませんね。もちろんそれは悪いことでは無いのですが、一方、自分に対しても他人に対しても、厳格すぎる態度になってしまうかもしれません。

そして、シャドーがこちら(今回の場合は、NWさんご本人の場合という事でしょうか?)側に対して、どんな目的、意図、感情を感じているかと言うと、こちらが嫌悪感を感じる度合いだけ、表面的には、拒絶されていると感じたり、攻撃的な態度をとるかもしれませんが、心の奥底では受け入れて欲しいと感じているのだと思います。

そして、シャドーと表す人に対する対処としては、とても嫌悪感を感じるはずですし、まずは無理をせずに、適切な距離を置くことが大切だと思います。
そして、関りを持たないようにしたり、反面教師として利用することが出来るのであれば、それで問題は無いと思います。

けれども、それでも脅威を感じたり、距離をとることが出来ない場合は、(とても嫌な感じがすると思いますが)自分の内面を見つめて、抑圧し、禁止している感情(シャドーを作りだしている感情)を受け入れていく事により、嫌悪感を減らして、接しやすくする事も出来ると思います。

例えば、犯罪レベル、倫理を犯す行動を厭わないレベルの人をシャドーだと感じ、嫌悪感を感じている人がいるとすれば、もしかしたら、その方の心の中に、シャドーが感じている感情(あくまでも感情の話であって、犯罪や倫理を犯す行動のような表面的な振る舞いではありません。)が抑圧され、今も残っているのだと思います。

それは、もしかしたら何かに困り果てているような感情かもしれないし、追い詰められて助けを求めている感情かもしれません。いずれにせよ、とても辛くて、とても感じきれないと思うような、ひどい感情なのだろうと思います。
なぜなら、その当人にそんな感情が無ければ、そもそも抑圧も禁止もする必要が無く、シャドーも出来ないからです。

なので、例えば、困り果てている気持ち、追い詰められている気持ちを見つけたとしたら、再び禁止するのではなく、辛かったのであれば、ただそんな気持ちを感じたり、追い詰められているのに、誰も助けてくれなくて孤独だったという気持ちがあれば、それを理解して、安心させてあげたり、そんな風にして、自分の抑圧した気持ちを解放していく事が大事だと思います。

そして、それによって、今までシャドーだと思って、脅威を感じていた人が、嫌悪感までは感じなくなったり、特に気にならなくなったり、場合によっては、困っている気持ちがよくわかるようになり、助けてあげたくなったり、何かしら見方、感じ方が変わって、今までよりは接しやすくなるはずです。

今回は、心理学に関するとても深い内容について、ご質問ありがとうございました。
NWさんの心理学についての知識が深まり、そして、それを何かしらのお役にたて頂く事が出来ましたら幸いです。

小倉健太郎

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