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ご相談事例集(バックナンバー)

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タイトル
抜け出したい
相談者名
マンゴープリン
こちらを読んでて「天にツバを吐いたような、悪魔に魂を売ったような感覚」と載ってたのを見ました。その感覚から抜け出す方法を教えてください。
カウンセラー
向井康浩
マンゴープリンさん、はじめまして。
向井康浩と申します。よろしくお願いいたします。あわせてカウンセリングサービスのサイト、ならびにサイト内のコンテンツ御拝読ありがとうございます。

無料相談コーナー・過去の事例集「社会的罪悪感を抱えた自分が許せない」をご覧いただいたのだと思います。厚くお礼申し上げます。

http://www.counselingservice.jp/backnumber/soudan15/792_200651.html

御質問いただきました

>「天にツバを吐いたような、悪魔に魂を売ったような感覚」

につきましては、今回(仕事・ビジネス・お金・就職・失業)ジャンルとしてのお問い合わせとしてですので、業務不祥事・事件・事故など、社会的罪悪感、並びに良心の呵責(かしゃく)の、一般的なお話としてお伝えします。少々長くなりますが、よろしくお付き合いください。

結論から先に申し上げますと、お仕事を通して真面目にやったことが、一般から見るとモラルからはずれた、あるいは、ずれた行為と気付いて、悪いことをした・罪悪感から自分を責める、自己嫌悪・自己攻撃とお考え下さい。

モラルからはずれた、あるいはずれた行為からくる罪悪感(社会的罪悪感)とは、業務犯罪・あるいは法にふれなくても、それに類する行為と思っていただいて構いません。昨今のニュースに出るような不祥事等は、まさにそれかと思います。(業界によっては、長年伝統的に受け継がれた「しきたり」や、商習慣が原因の場合もありますが、今回は触れません。)

心理学には「ミルグラム効果」という言葉があります。例えば個人一人々々は善良ないい人かもしれません。ところが、一定の閉ざされた環境の中で
権威を持つ人の命令で、一見まともな、あるいは正当性ありと感じられる理由さえ与えられれば、相手に対する思いやりや優しさなど、一切かなぐり捨て、利己的行為に走ってしまう、悲しい効果のことです。

「一見まともな、あるいは正当性ありと感じられる理由」がなぜトラブルになるかと言えば、本来の目的からずれた、いきすぎ、やりすぎの行為から来るものだからです。

例えば「会社を大きくする・のばす・成長させるための売上げ、ノルマを達成する」目標設定をします。仮にこれが達成できるような実情にそぐわない高すぎる目標設定をしたとしたら?なおかつ、お給料や昇進の評価に反映されるとしたら?どんなことでもやりかねないと・・・思うのです。

それがもとで手を汚したような行為を行い、良心がうずく(呵責になやまされる)かもしれません。「なんてひどいことをしてしまったんだ!」って、トラウマとして残る。これこそが罪悪感がもたらす「天にツバを吐いたような、悪魔に魂を売ったような感覚」かと存じます。

でも悩む方は、本来善良ないい方です。抑圧して突き進む方もいます(突っ走らず、取り返しがつかなくなる前に引き返してほしいと思うこともあります)。悩まない方は・・・正直施しようが難しいかもしれません。

内容にもよりますが、十分抜け出せると僕は考えます。

さて、質問をいただきました「感覚」を抜け出すためには、です。おそらくマンゴープリンさんも何らかの不祥事・事件・事故に巻き込まれたのではないかと想像します。もしそうでしたら、僕は次の2つのアプローチをとります。

1)巻き込まれた出来事に対する検証

・その出来事がマンゴープリンさんにとって、どんな意味があったのか?

・そこから気付くことや、学ぶメッセージがあるとしたら、どんなことだろう?

・周囲の方は、マンゴープリンさんをどのように見ておられるだろう?

などです。

2)ミルグラム効果から来る権威者(ここでは、上司の方やお勤め先)の方との関係を見ていく

・怖くて逆らえなかった。

・職を失うのが怖い、やめたいと言い出せない。

特に2番目の「・職を失うのが怖い、やめたいと言い出せない。」例として

:身内の方にご病気の方などお世話が必要な方がいらして、支えなければならない(聞くだけでもらい泣きしそうです)。

:同年代の方よりも稼げる職場で、羽振りがよかった時期があった。「もう一花咲かせろ!」と言われた。あるいは、過去の栄光にしがみつく。

など、です。

いろんな怖れがあるかもしれません。「権威との葛藤」がテーマとして出てきます。

この1)2)にじっくり取り組みながら、「権威との葛藤」の原因になった対人関係のパターンまで掘り下げていきます。権威を持った人との関係は、学校の先生・クラブのキャプテン・先輩・御きょうだい・おじい様・おばあ様など、過去へさかのぼるといろんな人が浮かぶと思いますが、行き着く所はお母様・お父様など、親御さんのケースが多いかと存じます(お父様のケースが一番目立ちます)。

さらに、親御さんに対して右も左もわからなかった幼少時代に、言われたままを受け入れざるを得なかった無力感まで踏み込めたら、かなり深いところまで「抜け出せた」と言えるでしょう。

まとめると「業務不祥事・事件・事故など、社会的罪悪感と良心の呵責」の問題は「権威との葛藤」がテーマで、多くの場合「親御さんとの関係」が出発点です。「親御さんとの関係」は、パートナーシップ、その他あらゆる御相談のベースにあるテーマと同じとお考え下さい。繰り返し申し上げるとおり・・・内容にもよりますが、私共のサポートで十分ケアできるかと存じます。

今後のマンゴープリンさんの参考になれば幸いです。長文にお付き合いくださり感謝いたします。それでは失礼いたします。


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